透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

新札幌でのことと新北のうた暦と

2022-08-23 20:52:50 | 日記

雨のち晴れ。最低気温20.0℃、再考気温25.6℃。

所用で新札幌へ。ランチにはミニ天丼セットを頂きました。

そして、今日の新北のうた暦の掲歌です。戦争で何が行われたのかが暴かれ、その狂気の沙汰を人々の記憶に刻むことも短歌でできるのだと思いました。

ひまわりが首を垂れる姿から連想するのは歴史の暗い部分のことが多い気がします。私はいつも「カレーの市民」を思い浮かべるのですが、それは美術史の本で見たロダンの彫刻が影響しているからです。


カレーの市民

1884年、カレー市民はかねて懸案になっていた、同市を救った恩人、ウスターシュ・ド・サン・ピエールの記念碑建設を決定し、ロダンが指名された。ウスターシュは、中世百年戦争の時代、イギリス国王が1347年に英仏海峡を越えて同市を包囲した際、他の5人の地位の高いカレー市民と共に人質としてイギリス国王の陣営に赴き、カレー市と市民の生命を救ったのであった。年代記を読んで感動したロダンはウスターシュ1人の代わりに6人の市民がそれぞれの絶望と苦悩のうちに、市の鍵を手に、首に縄を巻いて裸足で市の門を出て行く群像を作り上げた。英雄の華々しい身振りを期待していた市当局はロダンの感動的な人間像を理解できずにこれを拒否し、カレー市で除幕式が行なわれたのは完成後7年経ってからだった。

(出典: 国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006. cat. no. 138)


 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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