透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

井上ひさし氏

2013-04-30 20:22:54 | 日記

井上ひさし氏が2010年4月9日に75歳で亡くなられてから今年で3年目となります。『イーハトーボの劇列車』や『国語事件殺人辞典』を手にして、面白くて笑いがこみ上げてきたことを思い出します。あの、「ひょっこりひょうたん島」の作者でもありました。当時の私は毎日楽しみにしていました。社会科のテストで外国の貨幣の単位の名称に関するテストがあり、日本は円、〇〇国ではという問いに「ガバス」と答案に書いた人がいたくらい、生活に浸透していたといえるかもしれません。奇想天外な発想に、説得力ある構成力で、程よい笑いを誘う作品の数々を手がけておられた方でした。作文指導の熱心さについても、文庫本で知り、そのエネルギーに感心させられました。

劇団「こまつ座」の機関紙「the 座」に寄せられた文章の一節といわれている次の言葉は何度読んでもいいなと思います。

「むずかしことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく おもしろいことをまじめに まじめなことをゆかいに ゆかいなことをいっそうゆかいに」

 

「むずかしいことを」いっそうむずかしくしない、されない、させない、ように日々心がけたい今日この頃です。

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こいのぼり

2013-04-29 13:47:25 | 日記

 最近、私の住んでいる地域ではめずらしいこいのぼりを見つけました。元気な男の子がいるんだろうと想像しました。先人がこいのぼりに託した子どもへの思いが、風に舞う姿を見ていると分かる気がします。病気をせず、鯉のように元気に育ってくれと願ったのでしょうね。

密集した住宅街でこいのぼりを泳がせることは難しいので見かけないのかと思っていたのですが、むしろ少子高齢化がこの地域で進んでいるからなのかとも思いました。限界集落の話題はこの辺りでも他人事とは思えないなと感じています。

                

                         《  野幌森林公園付近の住宅にて こいのぼり 4月22日12:53撮》

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アーサー・ビナード氏

2013-04-28 13:19:02 | 日記

雨時々曇り。最低気温4.6℃、最高気温5・8℃。

4月26日(金)18時から札幌のカデル2・7にてアーサー・ビナード氏の講演会があり、職場から向かった。約2時間の講演だったが、氏の熱い語りに眠気も覚めるひと時となった。『さがしています』(アーサー・ビナード作、岡倉禎志写真)という本の朗読も行われた。広島から今を見つめる写真絵本で、「おはよう」「がんばれ」「いただきます」「いってきます」「ただいま」「あそぼ」という言葉を交わすことができる、みんなの生活はどこへいったのかと静かに問いかけている。

以前、偶然みつけたエッセーの中の訳詩「毎日が きみの はじまりの日」が素敵だったので、この方の名前をコミュニティ新聞の「まんまる新聞」で見つけた時に、どのような方なのかを知る絶好のチャンスだと思った次第。

                                

                      《 アーサー・ビナード氏による《『さがしています』の朗読 》

                    

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野幌森林公園

2013-04-27 19:37:12 | 日記

曇り時々雨。最低気温4.9℃、最高気温10.4℃。

午後、野幌森林公園へ出かけると、すっかり雪が解けていました。半年ぶりくらいでしょうか、エゾユズリハコース、大沢コースを散歩することができました。雪がなく、夏用のスニーカーで歩けるのは軽快なことこの上なく、春を実感できてうれしい限りでした。例年より遅い雪解けとはいえ、野草が一斉に芽吹き始め、まるで、圧縮されていた生命力がそこここで、はじけ出すような気配を感じました。

                        

                                  《大沢口14:55》

                        

                                 《ミズバショウ14:57》

                        

                                   《福寿草15:05》

                        

                                 《ザゼンソウ 15:07》

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北海道新聞(夕刊)に賢治の記事が

2013-04-26 21:50:27 | 日記

曇りのち雨。最低気温3.3℃、最高気温12.0℃。

北海道新聞(夕刊)に賢治の記事が掲載されていた。「憧れの地 好奇心満たす」「賢治先生と歩く北海道」との見出しで大々的に取り上げられていた。賢治は37年の生涯の中で3度北海道を訪れている。この企画では1924年(大正13年)5月18日(日)から23日(金)まで、修学旅行で農学校生を引率して訪れた際の様子を絵はがきでたどるというもの。絵はがきでたどるというユニークな手法を用いて、詳細に足跡をたどるものとなっていて大変興味深かった。

         

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イーハトーブセンターだより第113号

2013-04-25 19:01:00 | 日記

曇り。最低気温6.5℃、最高気温12.0℃。

「イーハトーブセンターだより第113号」(宮沢賢治学会イーハトーブセンター事務局発行)が届く。他に「鉄と一 物ざねが交響する場」(宮沢賢治学会地方セミナー松戸)と「独唱・合唱 出演者大募集」(第6回「賢治の里花巻でうたつ賢治の歌」全国大会2013)のチラシが同封されていた。賢治学会費の振込用紙も同封されていたので、13年度分をしっかり振り込んで来ようと思っているところ。事務局の皆様、年度初めのお忙しいところありがとうございます。

                          

                         《「イーハトーブセンターだより第113号」他》

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NHKあさイチで賢治が

2013-04-24 16:42:13 | 日記

曇りのち雨。最低気温4.4℃、最高気温12.6℃。

月曜日、4月22日のNHKあさイチで賢治の故郷、花巻と賢治ゆかりの地や「賢治もどき」という方が登場しました。朝イチでは3日連続で岩手県の名物などを紹介するということで、初日のこの日は、花巻ということで目が釘付けになりました。花巻南温泉郷、羅須地人協会、宮沢賢治記念館などが映し出されていました。番組の中で「賢治もどき」という形でボランティアをされている方が登場しました。初めて拝見し、賢治ファンの層の厚さをひしひと感じました。

                           

                           

                           

                           

                           

                                                 《佐藤壽朗氏(77) ボランティアガイド歴13年》

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夕陽と月

2013-04-23 19:48:34 | 日記

晴れ。最低気温0.9℃、最高気温15.1℃。

夕方、野幌森林公園大沢口付近まで散歩。今にも沈みそうな夕陽が真っ赤に染まっていました。東の空には月齢12.7の月がいつの間にか青い顔ですましておりました。荘厳な自然の饗宴です。そこに偶然立ち会え、あるべきことが在ることは有難いことだと思いました。

                       

                            《野幌森林公園大沢口 17:36》

                                              

                           《野幌森林公園大沢口前夕陽17:36》

                       

                      《 野幌森林公園百年記念塔を望む地点からの夕陽18:10》      

                       

                     《野幌森林公園百年記念塔を望む地点から東の空に月 18:11》

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太陽元気なし

2013-04-22 13:31:23 | 日記

晴れ時々曇り。最低気温2.5℃、最高気温12.2℃。 

 

                 

今日のグーグルのロゴマークはアースデーにちなむもの。4月22日はアースデー、別名を地球の日ともいわれ、地球環境について考える日として、2009年の国連総会で採択され、2010年から実施されているそうだ。

地球について考えるともなしに、4月19日付の北海道新聞で「太陽元気なし」という見出しの記事を見つけた。

陸別の天文台館長さんらが発表した論文が、米国地球物理学の19日(日本時間)付の学術電子版に発表されたそうで、「太陽元気なし」というのがその研究内容とのこと。

太陽活動の指標となる黒点の数が少なく「非常に元気がない状態」だという。また、この元気のない期間が長引くと、地球が寒冷化にむかう可能性が出てくるという。

その黒点であるが、今年は「極大年」にあたり、一般的には150以上あるところ、今年に入ってから約70しかないそうだ。太陽からの太陽風(電気を帯びた粒子の流れ)も弱いという。太陽が元気をなくしてしまうなど思いもよらないことだった。いつも、普通に元気?であると思っていたが・・・。

太陽が元気のない状態になると地球はどうなるのだろうか?例えば17世紀後半から70年間続いたとされる時期、日本では江戸時代にあたるが、冷害が続発したという。ヨーロッパでも凶作が続いたようだ。地球全体が冷え込んだとみられ、多くの人々が苦しい状況に陥ったのではないだろうか。

今回の研究は、世界4か所の観測拠点のデーターを基にまとめられたそうで、今後どういう現象が起こっていくのか怖いけれど知るべきだろう。陸別の銀河の森天文台館長上田洋介氏(名古屋大学名誉教授)と草野完也氏(名古屋大学教授)、お二方の論文が地球の寒冷化を予告する内容になっているようだが、この先が気になる。今でも、春が例年より遅いこの北海道はさらに寒さが厳しく、冬の期間が長くなるというのだろうか? 冷害、凶作などの言葉から宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」の世界が連想された。

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北海道立文学館へ

2013-04-21 18:53:46 | 日記

晴れのち曇り一時雨。最低気温-0.4℃、最高気温10.5℃。

ついに、常設展プレミアム「木版画家・佐藤国男による宮沢賢治ワールド」展に行ってきました。

展示会場に入ると真っ先に主催者の次のような言葉が掲示されていました。

「時代を超えて愛される詩人・宮沢賢治は、今年で没後80年になります。岩手県生まれの賢治が生きたのは、津波や冷害など相次ぐ災害に見舞われた時代でした。東日本大震災以降、全国で賢治を見直す動きが広がっています。本展では、賢治の童話や詩をテーマに木目を生かした心温まる版画を彫り続けている佐藤国男(1952年・北檜山町生まれ)の作品をご紹介します。人間味あふれる佐藤国男の“宮沢賢治ワールド”をお楽しみください。」

佐藤国男氏の木版画はどれも賢治の不思議な世界へ誘ってくれるものでした。原画が持つ底力でしょうか。木目の美しさがより際立ち、木との対話からこれらの作品が生み出されたのだろうと納得しました。出版された賢治絵本も多数で展示会場でも手にとって見ることができるようにセットしてありました。他に『春と修羅』の初版本、『宮沢賢治 イーハトーブ札幌駅』(石本裕之著)等がガラスケース内に展示されていました。

会場外のホールでは絵本等や作品の販売もされていて、この度は『銀河鉄道の夜』(木版画:佐藤国男 原作:宮沢賢治、編・構成:斉藤征義)を購入しました。

                             

                  《「常設展プレミアム木版画家・佐藤国男による宮沢賢治ワールド」展 北海道立文学館10:29》

                             

                                 《中島公園内の菖蒲池 10:34》

                              

                        《 『銀河鉄道の夜』木版画:佐藤国男 原作:宮沢賢治、編・構成:斉藤征義、北海道新聞社 》

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野幌森林公園でウグイスが

2013-04-20 16:16:37 | 日記

晴れ時々雨時々霰時々曇り。最低気温-0.1℃、最高気温9.2℃。空模様がくるくる猫の目のように変わる一日となる。

猫の瞳は光の当たり方で微妙に形が変わる。なるほどこの言葉を使い始めた人は猫をよく観察していたと思う。もし、猫がこの言葉の由来や意味合いを知ったらどう思うのだろう。「一貫性がないってことに猫を引き合いに出すニャ。お前たち人間にだけは言われたくニャイ」だろうか。

そのような妄想はともかく、散歩に出た時から小一時間のうちに、晴れから雨、霰と本当に目まぐるしい空模様だった。春の女神様、ご乱心というところか。4月から5月の連休明け頃までは、このご乱心が絶えないのが普通になっているので、私たちは嫌でも大人の対応をすることになるのだ。

そんなこんなで、この2~3日、雪が降るなど、ぱっとしない天候だったにもかかわらず、大沢口の雪解けは進んでいた。この付近の水芭蕉も姿を現し始めた。そして、自然ふれあい交流館付近では鶯(ウグイス)のさえずりを耳にする。私にとっては今春初めて聴くもので、慣れない新米風のさえずりがいとおしく懐かしくさえ思えた。

                      

                             《大沢口  10:46》

                      

                           《水芭蕉 大沢口付近10:47》

                     

                     《自然ふれあい交流館  ウグイスの声を聴く 10:54》

                     

                 《百年記念塔を望むルート  雲行きが怪しくなり、霰が降ってくる11:04》

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華餃子

2013-04-19 20:13:17 | 日記

雪のち晴れ時々霰時々曇り時々雨。最低気温0.5℃、最高気温6.5℃。

お仕事。思いのほか楽しい時間を過ごすことができました。夕食は家人と江別市大麻ひかり町にある「餃子館 雪の花」を初めて訪れました。この館のおすすめメニューの一つ華餃子、水餃子と他にプラス200円でご飯とスープ、ザーサイ、野菜サラダ、杏仁豆腐のセットを頂きました。華餃子も水餃子も本当に美味しかったです。

華餃子はこのお店の代表格のメニューで、羽根付き餃子の焼き上がりがまるで雪の結晶のようなのでこのネーミンにしたということです。モチモチのほどよい厚みの皮も肉汁ジューシーな餡も生餃子ならではの美味しさでした。大蒜(ニンニク)は入っていないということに驚きました。餃子にはなぜかニンニク入りというイメージが出来上がっていたようです。既成概念というのはしっかり貼りついて、はがすのに大変なセロハンテープに似ていると思いました。

                      

                               《餃子館 雪の花》

                       

                                  《華餃子 お店の代表メニュー》

                       

                                   《水餃子》

                        

                             《プラス200円にてのセットメニュー》

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『木版画家・佐藤国男による 宮沢賢治ワールド』展がテレビに

2013-04-18 17:54:50 | 日記

曇り時々晴れ。最低気温1.0℃、最高気温8.4℃。

                          

                         《民法テレビにて7時54分放映の宮沢賢治ワールド展》

『木版画家・佐藤国男による 宮沢賢治ワールド』展(北海道立文学館にて、4月12日から5月12日までの開催予定)展の様子が民放テレビで放映されていました。まだ、足を運んでいないので、近日中にと思っているところです。残念ながら、27日予定の座談会については、応募者多数のため、抽選で見事に落選しました。またの機会があればと願っているところです。

再度、「銀河鉄道の夜」をめぐる文芸対談の予定を。

◎会期中の4月27日(土)14:00から「銀河鉄道の夜」をめぐる文芸対談が予定されています。場所は館内講堂。対談者は佐藤国男氏(木版画家)と斉藤征義氏(詩人・ 宮沢賢治学会会員・元賢治学会理事)の両名です。

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光のピンセット

2013-04-17 19:57:32 | 日記

雨時々曇り。最低気温0.4℃、最高気温5.7℃。

4月16日の北海道新聞日刊紙に「光のピンセットがDNA捉える」との見出しで高性能の「光ピンセット」を北大大学院理学研究院の坪井泰之准教授(46)の研究グループが開発したとの記事が掲載されていた。

強い光には小さな物質を引き寄せる性質があるという。従来の光ピンセットは最少100ナノメートルの微粒子を捉えることができたという。ナノは10億分の1なのだとか。

この度開発された光ピンセットは最少10ナノメートル程度の微粒子を捉えて、平面的に動かすことができたという。他にも従来の光ピンセットと比べると、1万分の1の光の強さで同じ成果が得られるそうで、機材や実験のコスト削減にもなると期待は膨らむ。今後の課題は立体的に動かせるようにすることだそうで、そうなるとDNAなどを自在に操作できるようになり、新薬や治療法の開発につながる可能性もでてくるとの平井泰之准教授の談話で締めくくられていた。

話題のピンセットは光だけに希望に満ちていて、前途が明るい。「光ピンセット」という言葉は美しい何かのたとえかと思って読み始めたが、実在するものと知って驚いてしまった。でも、どうしてもピンセット形の電灯か光るピンセットしか思いつかない。

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早春の野幌森林公園

2013-04-16 16:55:08 | 日記

晴れ時々曇り。最低気温2.1℃、最高気温9.9℃。

午前、野幌森林公園大沢口付近へ。雪解け水がきれいなせせらぎとなってきらめいていた。青空が広がっていて、暖かかったこともあり、自然ふれあい交流館の横を抜けて、さらに百年記念塔や埋蔵文化センターへ向かう道へと進む。まだ、ところどころに、くるぶし以上の雪が残っていたが、戻る気もせず、前進。思いのほかすぐに百年記念塔を望む馴染みの場所へ辿り着く。

ささやかな冒険心が充たされ、心も晴れ晴れ。                                                               

                             

                                      《大沢口 10:11》

                             

                                   《大沢口付近のせせらぎ 10:16》

                             

                             《雪が残る道の向こうに百年記念塔を見る 10:39》

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