凪、なぎです。
字を見ると風が止むと書かれています。
海が穏やかになることの意です。
時化のときと比べると、とても同じ海とは思えないほど極端な世界です。
船も軋まず、波が船体にぶつかる音も無く、風も無く、
ただ船のエンジン音だけが静かな海に響いています。
青い空に白い雲。その雲と青空の美しいコントラストが、そのまま海に映っています。
水面を境にして、実世界と鏡の世界の二つが並行していて、ちょっと不思議な感じがします。
こんな中をスルスルと進んでいきます。
最初はこの独特な世界に新鮮さを覚え感動しますが、
これがしばらく続くと逆に不安を覚えてきます。
どんな不安かというと、何も無いことへの不安です。
一定で、刺激無く、すべてが静止しているようで、つまり何も変化がないのです。
犬なら何かを確かめたくて一言ワンと吠えたくなる状況でしょう。
無の世界に飲み込まれそうで、何かをしたくなる衝動が起こってくるのです。
幸い、この状況はそれほど長くは続かず、水面の彼方に色の濃い部分が見えてきます。
これは水面上を風が走って、さざ波ができているのです。
このちょっとした変化を発見してほっとしてしまいます。
そうこうしているうちに凪は終わり、いつもの現実の海に戻ります。
やはり、それなりに変化が絶えず続く世界というのが自然なことと思いました。
人生も 山あり谷あり、苦楽あり が本来なのかもしれません。
字を見ると風が止むと書かれています。
海が穏やかになることの意です。
時化のときと比べると、とても同じ海とは思えないほど極端な世界です。
船も軋まず、波が船体にぶつかる音も無く、風も無く、
ただ船のエンジン音だけが静かな海に響いています。
青い空に白い雲。その雲と青空の美しいコントラストが、そのまま海に映っています。
水面を境にして、実世界と鏡の世界の二つが並行していて、ちょっと不思議な感じがします。
こんな中をスルスルと進んでいきます。
最初はこの独特な世界に新鮮さを覚え感動しますが、
これがしばらく続くと逆に不安を覚えてきます。
どんな不安かというと、何も無いことへの不安です。
一定で、刺激無く、すべてが静止しているようで、つまり何も変化がないのです。
犬なら何かを確かめたくて一言ワンと吠えたくなる状況でしょう。
無の世界に飲み込まれそうで、何かをしたくなる衝動が起こってくるのです。
幸い、この状況はそれほど長くは続かず、水面の彼方に色の濃い部分が見えてきます。
これは水面上を風が走って、さざ波ができているのです。
このちょっとした変化を発見してほっとしてしまいます。
そうこうしているうちに凪は終わり、いつもの現実の海に戻ります。
やはり、それなりに変化が絶えず続く世界というのが自然なことと思いました。
人生も 山あり谷あり、苦楽あり が本来なのかもしれません。