ボディビルダー ゴリ高梨のゴリ日記

バナナでパンプアップ 

東京島

2010-05-09 23:22:08 | Weblog
桐野夏生さんの「東京島」を読みました。

少し前に書店に立ち寄った際に、「東京島」の

赤いタイトルが目に留まり手にとってみると、

「孤島には31人の男とたった1人の女」と

書かれており興味を惹かれて購入しました。

舞台は南の無人島で、そこへある女性が

夫との世界一周クルーズの最中に偶然漂着し、

物語が始まります。

島にはあとから男ばかりが流れ着き、31人の男と

1人の女性の生活、ドラマが繰り広げられていきます。

その女性は46歳で取り立てて美人というわけ

ではありませんが、なにせ島でたった1人の女性

ですから、彼女を求めて男同士で熾烈な争いが

起きます。

他では1隻の船をめぐって血みどろの事件も

発生します。

あまり細かくお話ししてしまうと面白くなくなって

しまうので、これ以上は割愛させて頂きますが、

無人島という極限の非日常の環境下で露わになる

様々な人間の欲望とエゴがリアルに描写されており、

色々なことを考えてしまいました。


《もし私が無人島に流れ着いたら》

読み進めていくうちに自然とこんなことを

考えていました。

それもこの本とは逆に、自分1人が唯一の男で

他の31人は全て女性だったらどうか。

最初はハーレム状態で楽しく感じるでしょうが、

だんだんそこでの人間関係に悩みだし、

どうしたら周りの人たちとうまくやっていけるか、

いかに無人島という極度に制約された中で日々快適に

暮らしていくか、といったことを突き詰めて考えるのでは

なかろうか、と。

例えば、島に着いたら最初に自分が寝る場所(家)を

探すか、つくるかするでしょう。

食料も探さないといけないので、そのための道具づくり

(モリやナイフ)もするでしょう。

(ナイフは持参していればいいですが、なかったら

鋭利な石を探してきて研いだりしてナイフをつくらないと

いけませんね)

道具がそろったら食料探しですね。

身近なところでバナナなどの果物を採ったり、

(南の島だったらおそらくバナナはあるでしょう。

これは自分にとってはラッキーですね(笑)

南の島でバナナでパンプアップ!)

魚を釣ったり、野生動物を捕まえたりするでしょう。

(なかなか捕れないかもしれませんが)

島での生活にある程度慣れてきたら、タイムスケジュールの

ようなものをつくり、午前中は食料探し、午後は来るべき

脱出の日に備えての船づくりなど。

トレーニングは(無人島に来てまでやるか!?)

器具がないので、適当な木を見つけてチンニングを

行なったり、自重でのプッシュアップは出来るでしょう。

しかし、トレーニング後に必ずしも栄養補給が出来るとは

限らないので、補給出来ない場合は相当ストレスが溜まるん

だろうな、などと考えてしまいます。

あ、それから島で唯一の男性の私は、他の女性達に比べると

体脂肪が低いので、食料が採れずに飢餓状態に陥った場合は、

自分が一番死亡率が高いんだろうな、とも考えてしまいます。

(なんとか生き延びるとは思いますが)


と、読後色々な妄想をスパークさせ、非常に楽しかったです。

「東京島」は今夏映画が公開される、とのことで、

どんなふうに出来上がっているのかちょっと楽しみです。

皆さんは無人島に流れ着いたらどうしますか!?


ウホッ

ゴリ


コメント (7)
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