はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

'01仏旅記~ミレディの棲んだ街角で

2007-09-05 12:54:01 | フランス旅行記
ロワイヤル広場。
これが、現在のヴォージュ広場のかつての名前です。
妖女ミレディは、ここに居を構えていました。

このフランス旅行記を書き始め、6年ぶりくらいに、「三銃士」を読みました。
ホントはかつて講談社で出版されていた「ダルタニャン物語」の1・2巻を読みたかったんですが、
これは友人に貸し出して…返って来ていないので。
図書館で借りようか、新たに買おうかと、かなり右往左往したんだけど、
講談社刊は、6年前の時点で既に廃刊になっており、
古本屋でも、探すのがなかなか大変でした。
復刻版で出版になっている同訳は、価格も高く…
そして図書館とも縁が薄いために、借りるのも難しい。

岩波文庫は、価格も高くて、出だしを読んだ感じだと、訳が古くさくて気が進まず。
他にいい訳はないかなぁと物色してると、意外に私が初めて「三銃士」を読んだ児童書の方が訳がよくできてるくらい。
なるほど、子どもながらにのめり込むわけだなぁ。

訳って大切で、ものすごく上手でなくても、
はしょってあったりするのはダメ。
ルパンなんかも、児童書コーナーの偕成社版が、訳が新しいのでおすすめ。
子ども向けでも、ちゃんとしっかり訳してあるものは、
大人・子ども関係ない。

逆に、はしょってある訳は、子どもであっても読まない方がまし。
それで、私が魅力に気付けなかったのが「モンテ・クリスト伯」で、
これは、つまんない印象のまんまで大人になった私が、
同じデュマなんだから実は面白いのでは?と気がついて、
5巻にも及ぶ文庫に手を出した……ら、一気に読んでしまうくらい面白かった、という経験がある。

アレクサンドル・デュマという作家は、なかなか巧みな人なので、
あんまり古くさい訳でなければ、絶対に面白いんだなぁ…と、
今回角川文庫版を購入して、改めて思いました。角川は、少しお値段が安いの。何でだか知らないけど。

ミレディをミラディと訳されてるとか、シャンティイがシャンチィだったりするのが、ちょっと馴染まないかなぁと思ったけれども、
なんのなんの。特に下巻は一息に読んでしまった!
話を知ってるのに…何度読んでも……
途中、声を出すくらい笑った箇所もあった。

書き出しは、かったるい感じのする作品ですが、
是非ともダルタニャンが、三銃士たちと決闘の約束をするところまでは我慢して読んでいただきたい。
引きずり込まれると、気付くと一緒にシャンティイにも行くし…
このロワイヤル広場に、ミレディの後を追ってやって来ることにもなるはずです。

読み返し、ロワイヤル広場って…もしかしたら、ヴォージュ広場じゃなくて、パレ・ロワイヤルだった?
って不安になったけど、大丈夫。あってました。
調べ直したら、やはりココ、ヴォージュ広場。

ミレディは、ここに住んでいた。
「三銃士」によると、当時流行りの高級住宅地だったとあります。
この一画6番地にミレディは、セレブな家を持っていました。
今はユゴーが住んでいた家、とプレートが掲げられていて、
私も大変感慨深く、この煉瓦作りの回廊を歩きました。

そして、この回廊で囲まれた広場の一画。
ここが、更にルイ13世広場と呼ばれる場所であり、
ルイが居ます、ほらね(写真)。

もちろん、ルイにも会いに行って…
私たちは、ヴォージュ広場の一画のレストランの2階でお食事しました。
数少ない、やや高級気味(この気味ってところが、貧乏旅行を物語ってる・笑)なディナー。
フランスに行ったら、カタツムリは食べたい!という希望を叶えることができたのは、ここでした。

店の中も、回廊と同じく煉瓦の壁。私の背後は一面大きな鏡でした。
こじんまりとしたスペースで、その感じがまた落ち着くお店でした。

簡易コースになってたから、前菜、メイン、デザート、を選んだんだったと思う。
私はどうしても、エスカルゴを食べたかったから、
カタツムリ何匹っていうのを選び…嬉しげに、平らげようとしてる写真が残ってます。

何故か、ヴォージュ広場ラベンダーフェア?みたいなことが行われるらしく、
広場にラベンダー畑が合成されてる、なんともそぐわないポストカードが置いてあって、
それを何枚も貰って、お土産にした。

なんでラベンダーなんだろ?
あの違和感がたまらなくよかった。
そんな…まるで広場じゅうがラベンダーで埋め尽くされてるみたいな合成、
わざわざしなくても??
しかも、トラクターだかなんかの農作車も一緒に写ってるの。
ツッコミまくったなぁ(笑)。


ヴォージュ広場で、ミレディの息遣いを感じて、
ちょっと背中をゾクッとさせた夜。
さぁ…翌日は、再び、旅支度。
遠征です!!



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3 コメント

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Unknown (千鳥)
2007-09-16 11:27:14
foxytale様
コメントありがとうございます。
そうですね、機会がありましたら、また岩波訳も読んでみたいと思います。ブッキングでも、古い訳のものが販売されているようですし・・・・・
私も、楽しく読めたので彼らのキャラクターは好きなのだと思います。ありがとうございました。
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はじめまして (foxytale)
2007-09-15 21:52:58
コメントありがとうございます。
訳というのは、好みだと思います。
私がここで書いたことは、あくまでも、
私の主観と好みによることでしかありません。

私が、角川訳の方が、より好きな訳だというだけで、
角川訳より、岩波訳の方がお好きな方もいらっしゃると思います。
こちらの方が優れている、というつもりで書いたわけではありません。
もしよかったら、千鳥さまも、読み比べてみられてはいかがでしょうか。

同じように、物語の解釈もいろいろとあると思います。
千鳥さまのトラックバックを掲載させていただくにあたり、記事を読ませていただきました。
なるほど、そういう風に考えることもできるのですね。
この当時、この身分の人々の価値観というものは、
今の時代、私達の価値観とは違うもの。
私は、そう考えているので、生き生きとした登場人物たちの愛すべきキャラクターたちが大好きです。
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Unknown (千鳥)
2007-09-15 10:38:43
初めまして、千鳥と申します。
角川文庫の三銃士を今回初めて読みました。楽しく読むことができました。岩波文庫より訳が良いとのことで、ラッキーだったと思います。
TBをつけさせていただきました。よろしくお願いいたします。
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