はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

逆転裁判@バウ◇その2

2009-02-09 23:50:04 | Weblog
今日、会社にて。
帰り際、いきなり社長に言われる。
「京都に行ったの?」

何でこんなこと言われるんだろう?
社長は、私がどこぞに遠征をしたことを知っているのか?
いや、金曜日に、キャスターを引っ張ってる姿を見られたのは、部長だ。

黒い八つ橋は、家にしか買ってないし…?
それも、新大阪駅で、飲み物を買ったときに、たまには土産物を買うか…と思って、
以前好評だった黒い八つ橋を買っただけだ。

それとも、
さっき、CSの番組表を、ネットで見てるのを見とがめられていて、
の、誘導尋問だろうか?

一体、何故、社長は、こんなことを言い出したんだろう?
物凄く用心深くなる、私。
すると、社長はおっしゃる。
「シンザブロウを持ってるからさ」
シンザブロウ?
「袋、袋!」
フクロ?
なんかのおやつの袋?いつのお土産の紙袋だろう?

「ほら、袋!」
とうとう、手提げを持つジェスチャが入った。
…ああ、トートバッグのことか!(脱力)

「これは、頂き物なんで…流行ってるんですってね」
と言うと、Kさん(外国籍)が、
「有名ダヨ。みんな電車の中で、持っテル」
…ははぁん。Kさんが、目をつけていて、話題になったのか。…私がいない間に。(ぐったり)

かなり以前から、しょっちゅう会社に持っていってるのに、
何故今さら、どうして、このタイミングで言い出すんだ、この人たちは?
私にとって、京都自体は、年に何回も通過するし、昨日だって通ったわけだ。
1day京都の利用も多いから、駅自体はいっぱい使ってる…。

京都に行ったの?
って言われても、
いつの話さ?
…って世界だし、
現に2週間後には、再び1day京都ですけど?
…音楽学校の文化祭だから。

だから、社長、私、お給料が足りないんですけど?
…って、言えたらいいのに。

はぁ、やれやれ。
逆転裁判のお話に戻りましょうね。

今日は、CSニュースで、初日映像が流れていましたが、
私が観た時には、もっとよくなっていた、ということは、言っておかねば。


普段、ガチッとした、体型の作り方をする蘭ちゃんが、
今回は、華奢に作っていた。
いつもは、どれだけ、沢山「入れて」るんだろう?

その華奢なニックが、
いきなり、Yシャツネクタイ姿で、板付きでのスタート。
そうか、プログラムの、あの出で立ちは、特別サービスショットというわけではなかったのか。
劇中でも、サービスなのだ。
看板に偽りなし。

初見がまた、
紗幕の上の「逆転裁判」のロゴの向こうに、スタンバイする蘭ちゃんが透けて見える席だったので、
まぁテンションが、上がる上がる。(笑)

成歩堂くんは、「とんがった青いヤツ」なので、
髪が尖ってなくてはなるまい、と気にしていたのですが、
正面からは、よくわかりませんが、
横から見たら、キレイに尖っている。

その、尖らせっぷりも、回を追うごとに、上手になっているような気がする。
私のツボは、カーテンコールで一礼したときに、
ピンッと上に向かって、髪が尖った形に見えること(笑)。
あんなふうに、自然に尖った頭に仕上げてくるとは…なるほどなぁ。
テレビの映像では、よくわからなかったんだよね。


さて。
出ずっぱりとは聞いていましたが、
あまりのことに、ビックリしました。
とにかく、ずーーーーーっと、ニックくんが舞台上にいるのです。
おかげで、水分補給をする間もない、汗を拭う間も無いため、
法廷の場面になると、ニックの前には、コップが一つ。
マヤちゃん(=真宵=すみれ乃麗ちゃん)が、ハイッと差し出すハンカチ。

確かに、ゲームでは、プレーヤーは成歩堂くんと行動を共にするので、
成歩堂くんは、いつも目の前にいるか、自分が成歩堂くんでいるような気分です。
だけど…これは、舞台なんだから、構成をもっと計算しようよ?
演じるのは、生身の人間なんだから…死んじゃうよ?

いけない、いけない。
スズキ先生へのツッコミ…もとい、
「異議あり!!」
は、後に回すんだった。
だけど、まず思ったのは「殺す気?」だったのも、正直なところ。

とにかく、台詞が膨大。
気持ちの流れみたいなものを軸に作っていかれない場面が、
特に、法廷では多い。
次へのキッカケの連続だし、話が推理ものに偏っているため、
抜かしたり、伝わらなかったりするわけにはいかない。

台詞を覚える、というのは、暗唱とは違います。
まずは、台詞の中で、伝えたいのはどの言葉か、ということを洗い出して、
その言葉が一番立つような、音をとらなくてはならない。
音飾、抑揚、スピード、間、感情の入れ方。
抑えるところ、吐き出すところ、囁くところ…
それを、計算して作っていくのですが、
これらの要素を丸ごと、覚え込むのが、台詞を覚えること、です。

そこに、当然、台詞に至る背景であったり、
動きの手順、気持ちの積み重ね、
振り付けや動きも関わってくる。
そして、芝居をする相手。

私は、この計算と積み重ねがしっかりとなされているお芝居をする方が、好みです。
勿論、蘭ちゃんも計算と構成力とバランス感覚を兼ね備えた役者さんで、
今回も、隅々の台詞まで、よくよく作り込んでおられました。
…本当に、ものすごい作業量だったことでしょう!

字面だけ見たら、かなり言いにくい台詞が並んでいるし、
客席に伝わるリズムとテンポ、音使いを掴むだけで、眠れぬ夜だったろうなぁ。

私が観ている何回かの間にも、台詞が馴染んでいく感じでしたが、
それでも、台詞を間違いかけて言い直したり、ということは、無くなりませんでした。
こういうお芝居でなかったら、言い直すより、前に進んだ方がいいのかもしれない、というレベルかと思われるけれど、
今回は、特に緻密に緻密にやっておられるような気がする。
ああ、大変。


つづく。