AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

それ自体

2012-08-18 00:25:00 | ノンジャンル
現実以上に強力なドラッグは存在しない。
自らが陶酔している間は今そのものであり、過去を思い起こしてもそこに自分はない。
未来を予測しても、先の時に自らを置く事もまた出来ず。
全ては今に集約され、以前の偉業も現在に掬われなければただの残骸に過ぎず。
創造とは想像より連なるもの。
それを今に具象化させる事を切望される。
自らを投影。
そこには激も寂もない。
無描情景とは、それ自体がそうであり、人を狭間に引き込み、今をみせる。

Photo Gallery

2012-08-15 11:58:00 | 音楽・ライヴ
2012年8月11日 福岡:graf〈Dead In Horror Vol.56)より



尚、今回を以て、「Photo Gallery」は一区切りを打たせて戴きます。
これまで閲覧してくださり、有難うございました。

雨天

2012-08-14 03:32:00 | 音楽・ライヴ
 この数日、また天候が崩れ始めてるね。暦の上では今日は九州大雨の恐れがあり、既に地域によっては大雨警報が出ているようだわ。

 まァ、話を少し前に戻すと、8月11日Dead In Horrorに出た際に、にわか雨が降ってきたんだが、いつもDIHの後って、雨に打たれてんなと記憶。機材を全て持ち帰って、また会場に戻る時はピークだったようで、とりあえず安い傘を途中で買ってからたどり着いて、打ち上げ後に思い出したのが、会場に傘を忘れたって事(苦笑)。

 つーかgraf、そろそろあの傘置場どーにかした方がいいんじゃないでしょうか?オレと同じ事態が積もりに積もって、もう傘が置けなくなってる(笑)。まァ、何かあった時は“ご自由にお使いください”ってな感じで取り放題の方針でもとってんのかな?知らんケドも。

 ま、そんなDIH、出演バンドの皆さんお疲れさまでした。今回の打ち上げはそんなに人数もあらず、ケッコーまったりな感じではありました。
 ただ、GALMETの人らは演奏技法に関して取組み熱心だなと感じたね。メンバーそれぞれ、同席していた各バンドの人達からあの演奏はどうやっているのかと、色々訊いてたのが印象的だった。
 とりあえずオレもドラマーの方には「ああいうブラストビートどうすれば出来るのか」と訊かれたので、テメェの教えれる範疇で色々と話をして、盛り上がりました。
 ステージ上での姿と普段は違うから、最初誰だか判ってもらえてなかったようだったけど(笑)、ライヴも観てくれてたし、印象に残ってもらえていたのは有難かったね。

 今回はIMPERIAL BLAZEのヴォーカルで、同じREVENGERのメンバーであるGANさんも同席していたので、話は自然とREVENGERの事になり、次入るのがライヴ前最後のスタジオになるから、何とかそこで徹底的に完成だと言えるようにしないと、という感じに。
 GANさん、今でもやはり“社長ワード”には苦しめられているようで、IMEPERIAL BLAZEのギターでこちらもREVENGERの同僚である、ぐ血さんに至っては使っていた7弦ギターが再起不能になったから、6弦ギターでやるという始末。まァ今回する曲に関しては、一曲以外は全て6弦のレギュラーチューニングでいけるものなので問題は殆どないケド、ギターが再起不能になった理由を聴いて、2人で大笑い。ヒデェものだわ、そのギター。

 まァ、今からはオレも、REVENGERに集中だね。今度のスタジオで、どうにか全員納得の形になるのを祈ります。

 今日のテメーのBGM:UNITED『SCARS OF THE WASTED YEARS』

天地明察

2012-08-07 03:24:00 | ノンジャンル
 以前より気になっていた本、「天地明察」を読んでみた。この筆者、沖方 丁はライトノベル作家として名の知られている人で、近年では「マルドゥック・スクランブル」がアニメ映画化、コミカライズされたのでも有名。しかも「天地明察」の後に、完全版として一連のマルドゥックシリーズは根本より手直し、というよりも再生刊行されたという、興味をそそられると同時に離れ業をやってのけた事も記憶に新しい。

 マルドゥックシリーズは、沖方 丁が脱ライトノベルに踏み出してからの代表作と見做されている小説で、このシリーズ以外でも共通して、脱ラノベ以降の作風で言えるのは、何処かドライなダークSF感覚である、という事だろう。
 何かその辺りが、自分の好きなバンドであるFEAR FACTORYの醸し出す音楽と符合していると感じ、やはりラノベを通過していた経緯もあるからか、内容は実際のところ読みやすささえ感じられる。

 話が逸れたが、そんな沖方 丁の「天地明察」は、彼にとっても初となる、史実に基づいた時代小説である。ここでは、従来で知られる彼ならではの世界観は封印され、爽快という言葉さえ出てしまう様な描写が当てはまる。
 まァ、だからこそかなり広い層にまで読まれ、現時点で恐らく50万部以上の売り上げを誇るに至っているのだろうが。
 その話の主人公である渋川 春海という人物の描かれ方は、読んだ人なら何処かしらで共通意識を感じ取れる。彼に関わる周囲の人物たちもまた、そんな共感に一役も二役も買わせていると言える。

 正直、オレも“あの沖方 丁”という先入観があった為に、彼の小説で終始これほどまでに爽やかな空気を感じたのは驚いたし、寧ろそうであるからこそ一気に完読してしまった。
 この小説では、養老 孟司が解説をしているが、「筆者が若いからなのだろう、内容がさっぱりしている」という、良い意味での批評を下している(まァ解説掲載されるんだから、本書をけなす批評なんてそうザラにないだろうが)。
 この点に関しては、オレは沖方 丁に於ける世界観と共通しているのではないかと思う。彼の小説は密度が濃いが、描写の分かり易さを伝えられる点が魅力だと個人的には感じている。その物語の打ち出し方が、言わば“空気が重いのか軽いのか”という点で、マルドゥックシリーズと「天地明察」との決定的な違いとして出ているのであり、碁打ち士であった渋川 春海という人物の描き方としては、一連の沖方 丁らしさというのが、読んでいて感じ取れる。

 いずれにしても、新鮮さを感じられたのは事実であり、手にして良かったと思っている。今後、彼の作品の中では、間違いなく代表作の一つ(それも彼ににしては若干異質な)だろうね。

 今日のテメーのBGM:SLAYER『STAIN OF MIND』