AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

感覚の取り戻し

2018-02-21 13:05:00 | ドラム
昨日も個人練習に入ってきたが、流石にほぼ寝ずで仕事あがってからの、徒歩帰宅を挟むとなると体にはしんどい。
言っとくが、この工程がしんどいと感じる程にスタジオ入った時にやる練習は肉体消耗させるので、一般的解釈はあまり通用しない。

もう一つ。このしんどさを通過しないと、テメェで作り上げたものを更に持ち上げていく事は不可能。
根性論や精神論?あっても良いんじゃない!?
人って、思っている以上に肉体が精神に寄りかかっている生き物だからね。
だから、幾度かこの状況に入り込んで馴らしていく必要があるってワケ。

まァ、
そこまでやる必要があると感じているのは、偏に自分のドラミングが劣化してんじゃねェのかと一抹の不安を感じていたからだ。
大した技量もあるわけじゃないのに、それに加えて落ちたと感じたら、そら焦るわな。
ちょっと前まで出来てたものが出来なくなったと思ったらね。

この辺りって、やはり原因は機材の変更によるところなんだろうと思った。
探るべき箇所は、ペダル一択しかない。

以前のYAMAHA DFP9500CからDW 5002TD4へ変えたことによって、踏み鳴らし方に変化が生じた事は認めざるを得ない。
自分が長年慣れ親しんだ機材の仕様は他メーカーでは通用しないし、そうすると踏み心地に対しても変化が当然現れる。

よって、身体全体のバランスが崩れる。
だから、足元だけでなく、腕側の演奏にも支障を来す事になる。

以前のDFP9500Cがボロくなってたのも一因かもしれないが、DWは扱っていけばいくほどに、補正能力の強いペダルだと感じる。
ある一定の段階を追ったギアチェンジは対応出来るが、所謂アナログ的なムラのある動きには対応しづらい。

オレとしちゃあ使えないワケではないが、これまで演奏してきた感覚ではちょっと通用しない動きであるのが解ってきたので、力の加減とセッティングの高さは若干変える必要性が出た。
そうなってくると、今度はライヴでやる場合に於ける演奏面でも支障が出てくるんじゃないかと思うだろうが、逆にYAMAHAに戻す分、あっちのペダルは操作性に融通が利きやすいので問題は無い。

ま、踏み込む際に重みがあって多少演奏しづらい程度の方が、練習用として充分。
なのでDWは役に立ってる。

それに、ココ最近入ってから漸く以前と同じくらいの速度で演奏出来る感覚は取り戻せた。
セッティングは多少変わっちまったが、それでも出来ないよりかはマシだ。

あとは早いとこライヴをやれるようにしたいモンだ。
3月までは主だった活動はしないと決め込んだワケだが、この状況非情に辛い(苦笑)。
何せ、ライヴ自体は去年11月以降やってないに等しいからな。

4月からは早速再開するが、現状バンドでスタジオに入れんというのが何よりも苦しい。
だからと言って、他メンバーもこの期間何もやれなかったでは済まされない。
空いてる時間は絶対あるんだから、何かはやれてる筈だろう。

仕事に忙殺されているのも感覚としては解る。
だが、そこを理由にしてやっていないってのはちと違う。
本当にやりたいものであれば、時間を割いてでも労力をつぎ込むものだ。

あまり言い過ぎると重くなるから控えはするが(笑)、バンドは社会、というか集団活動の縮図。
一人の身勝手がその集団の崩壊を招く。しかし、誰かが率先して動かすようにしていかなればならない。

オレは、バンドの行動ペースをダラダラした感じにはしたくない。少なくとも、スタジオで毎度同じ事を繰り返す様な真似に陥りたくはない。
個人練習はアリだろう。バンドで円滑に進める為に必要な修練と考えれば、ひたすら繰り返して出来るようになるのは当然だと思う。

要は、もうちょっとだけ考えて練習はすべき、って事だな。

その甲斐あって、今はドラムのノリに少し余裕が出てくるようになった。
シンバルの鳴りも、そうなってくると聴こえが変わるから面白いモンでね。
900のHeavy Rideがあそこまで良い鳴りに聴こえるとは思わなかった(笑)。

ALPHAのRock Hatsの白も今一度試してみるか。


色付きというコーティング

2018-02-11 00:38:00 | ドラム
さてさて、漸く入手に至ったワケだが、よりにもよってコレだ(笑)。


PAISTE 900、Color Sound 22 Heavy Rideの紫。

900はALPHAの後継機種で、例によって2002シリーズと同じ合金を使用した、ミドルクラスのシンバル。
レギュラーモデルは未処理である黒い部分が目立ち、その中でレイジング/ハンマリングされた金色部分が中々渋い輝きを放つ。

現状だとスタンダードウェイトとヘヴィウェイトの2区分から、豊富なサイズを選択する事が可能。
あとは何と言っても、4種類のカラーを選択出来る点だろう。
これらはシグネイチャーモデルという前例の下で選抜されたカラーで、赤、青、紫、黒の4色となっている。

ま、
見た目の派手さは確かに目を見張るものがあるが、肝心なのは音。
2002と同じ合金を使用している点ではPSTシリーズも同様だが、正にPST7とPST8の真ん中、ある意味オイシイとこ取りといった鳴りである。

PST7は柔らかく繊細な響きを持った明るさで、PST8はもう少し硬質で大きめの粒立ちが際立つ明るい響き。
どっちも一長一短あるって感じ(そこが魅力であるというのは注釈しておく)だが、その中間部分を上手い事掬っているのが900。

明るさはほどほどでありながら、繊細さ(スタンダード)と力強さ(ヘヴィ)を両立。シンバルとしての金物的主張も忘れない。

正直、ALPHAの上品でストレートな明るい響きと比べたら物足りなさはある。
でも、今後900が定着するようであれば、オレは好ましいシリーズであると言っておく。

実際、今回入手したライドを叩いてみた時に感じたのは、MEINLのCLASSICS CUSTOMのDarkシリーズに近いな、と。
無論、PAISTEらしさという点に於いて明るめな成分は900の方が主張するが、倍音成分の含み方などは、かなり似ていると感じた。

その真価のほどがまだ定かじゃない(バンドで試してない)ので、今後率先して使っていきたいところだが、やっぱ色付きっていうのは影響出ているように思えるね。

去年にPST7のカラーコーティングを購入したが、ホントに倍音を殺ぐよなと再認識した。
スプラッシュはともかく、ライドは従来の煌きを失ってて、個人的には使い物にならない部類。

サイズやウェイトも左右するだろうから、カラーシンバルを購入する場合は、オレとしちゃあ自分が思っているよりもデカイサイズにした方が良いと思っている。

だから、ライドは元々手始めに買うつもりにしていたが、カラーでと考えた以上、22"しか頭になかった。
ヘヴィにしたのは、単なる嗜好。オレはライド使うんだったら重い方が好みなので、長く使用していくことを考えれば、そこに流れ着く。
源泉がALPHAの22 Heavy Rideだったってところが間違いなく大きい。
このライドを使う様になってから、オレのライドの基準が“重く強く煌く”となったからね。

だから、今回の900のライドは、ある意味ALHPAのHeavy Rideにも似ていたりする。重量は900の方が上だケドね。

これから多用していって、鳴りに確信が持てる様になったらライヴでも使おうかとは思っている。
折角だから、このシリーズとカラーエディションをアピールにかかっておきたい(笑)。


焼き入れ

2018-02-07 22:04:00 | ドラム
ちょっとばかし、ココでも消耗品の小話でもしようか。
折角入手した新しいものなので。


発売してからもうそれなりの月日が経つが、PROMARKの新商品Fire Grain。

3000度の炎で強度を高めるという、所謂焼き入れ。
この強度を高める方法は、野球のバットや槍の柄などに用いられているのと同じ。

メーカーとしても、ヒッコリーとして強度の高い部位を敢えて選んでこの焼き入れをしている為に、実際のところレギュラーモデルよりも明らかに重量が増しているのが手に取って判る。

焼きが入って強度が高くなるという事は、音の鳴りにも影響を与える。
つまり、硬くなるのでその分アタックが増幅される。
加えて、レギュラーモデルよりも重量が増しているという事もあり、低音への響きがより明確になる。

元々ヒッコリーの持っている柔らかく明るい響きは、言ってみれば程よい甘み/艶として残り、オーク材の様な淡泊な低音感と比べると、低音を軸にしながら広い音響を伴ったスティックと言える。

現在、Fire Grainはレギュラーの5A、5B、7Aに加え、Select BalanceのF5A、R5A、F5B、R5Bがラインアップされている。

オレは以前にSelect BalanceでR5Bが使っていて好感触だったので、今回のFire GrainもR5Bを選んだ。

チップの形状がアコーンタイプになっているのが気になったが(Select Balanceはアコーンチップのみ)、この重さであれば打感触に問題は無い。
寧ろ、めり込み感が伝わるイイ感じだ。

強度が増す=耐久力が上がる、という単純な図式ではないと思う。
使う人によって、ドラムスティックはサイズが異なってくる。

ガツガツぶっ叩くドラマーであるからといっても、必ずしも太いスティックを使用しているとは限らない。材質やチップの形状、テーパー感が一般的な考えとちょっと変わっていたりするものだ。

強度があるから長持ちするのがFire Grainの特徴、と言えば、ソレは半分正解といったところだろう。
人によっては、そのスティックの持つ響き方や打感触も重要になる。

なので、
長持ちする耐久度と叩いて気持ちの良い感触/響きが、Fire Grainの魅力と言えるだろうし、その箇所がどの辺にあって自分に相応しいかを、各モデルで探ってみると良い。

PROMARKは今高いからな。
このFire Grainだって他のメーカーだったら1ペア半買えるくらいの価格だからな(苦笑)。

暫くこの1ペアを使用して、どのくらい使っていけるか試してみよう。
個人的には常備するものにはならんだろうが(笑)、こーいうものの魅力を知るのはささやかな面白さがある。