AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

リヴィジット

2021-01-10 21:48:00 | スタジオ
何か漸くスタジオ入れた気がする。

去年暮に入ろうと思ったんだが、その時は強烈な寒波が来てた最中で、あまりの強風で流石に心が折れた(苦笑)。

んで、
この4日間ほど、この前を上回る寒波が日本に襲来。雪は降っても積もる事のない地域でも、積雪が観測されるほどの強烈な寒さに見舞われていた。

実際今日も天候的に行けるのかどうか賭けだったが、どうにか行き帰りの移動中は天候に恵まれていたので、初シバキと相成ったワケだ。


去年敢行するつもりだった事を、今日やった感じ。

ヘッドの交換である。


EVANSのHeavy Weight Coated。スネア用として出ているヘッド。

10mil + 10mil + パッチ という構成で、2プライとしても強度の高い性質が持ち味。
REMOで言えば、EMPEROR Xと同じ構成。

勿論、メーカーとしての質感の違いはあるので、Heavy Weightはもっと低域寄りで硬質な鳴りを作る感じ。

実は、オレはこのヘッドに関してはもう何回も使ってきている(それこそ、コイツが発売された最初期に入手して使用してる)が、装着したスネア達に対してイマイチ納得の行く鳴りを得ることが出来ず、ものの数ヶ月で全て変更してしまった。

何だろうな、このヘッド使っていて、「悪いヘッドじゃない筈なのに」という悔しさが残り(笑)、スネアでそろそろヘッド交換時期に差し掛かった際には、いつも試してしまう。

そこでまァ、今回はもういい加減ヘッドを交換するべきと判断した、CRAVIOTTOのスネアに装着を試みた。
モデルは14 x 6のソリッドオークシェルに、メイプル材の単板レインフォースメントを取り付けた、オーダーメイド品。

2008年に作られたやつで、勿論ながらメーカー創設者、ジョン・クラヴィオット氏のサインもシェル内側に記されている。
はや13年経とうとしてるのか、このスネア所持してから。

ヘッドに関しちゃ残念ながらオリジナルのものは全て処分しちまってる。
今はEVANSで固めており、スナッピーはモデルを都度変更しているが、PURESOUNDを使用。

このスナッピーも、この数年はP1424という、スタンダードシリーズの24本モデルを使っていたが、ヘッドをHeavy Weightへ交換するにあたって、もっと強烈な太さを引き出せる様に、E1416へ変更。


このスナッピーはEqualizerというシリーズで、見て判る通り、真ん中にワイアーが存在していない。

こうする事で、スネアの存在感が引き立つように、響きがドライになり、周辺の音による干渉を減退させる効果が見込める。
あと、タイコは真ん中の音が最も太い音が鳴らせるという構造と、スネアというスナッピーがあったればこその鋭さのある響きの特性を利用し、スナッピーの真ん中にワイアーが無い状態で太さを絶妙に引き出し、尚且つスナッピーによる高音の鋭さを拾い上げる。
こう書いてみると、なんだかとんでもねェスナッピーに思えてくるが、実際その効果は素晴らしいものと断言するよ。

今回使用したモデルは、このシリーズとしちゃ最も本数の多いもので、鋭さを伴いながらよりパンチの利いた太さを狙える。

実際、
目論見は当たったと感じている。

今回、漸くHeavy Weightの特性が報われたなと思った。
このスネアに以前装着していたのはEC Snare Revese Dotだったんだが、あのヘッドは円周の縁にスリットが装備されていて、Heavy Waeightほどの強度(厚み)は無いものの、「硬い低音」という響きを生み出すモデルだった。

ただでさえパッチが装備されている上に、スリットによって「更に編集された鳴り」が強まっていたので、スネア本体の旨味が上手く引き出せてない感じは多少あった。

今回は明らかに違う。
スナッピーを変更したのも奏功しているんだろう、ビシバシと気持ち良く、鋭くも太い音が出てくれる。

今オレが使用しているメインのスネアの音とも違うが、低音と高音の混ざり具合が気持ち良いんだよね。

丁度、この間のライヴで個人で収録したものがあるんだが、オレはスネアにこんな感じの響きをもとめているんだよね。

ココで晒しておくよ。
https://youtu.be/Sq5Tj4pUs-A


余談だが、やっぱフープも大事だ。
オレの嗜好としては、よくあるフランジフープが、一番鳴らしやすい。

メイン機として使っているスネアは、軒並みフランジフープタイプが多い。
胴鳴りの得やすさっていうのも、オレの中ではホントに重要なんだよ。