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AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

終焉を垣間見る

2025-07-30 01:29:41 | 音楽・ライヴ

今から一週間経つか。
オジー・オズボーンが亡くなってから。

その訃報は死後翌日の7月23日には世界中に伝えられていたので、勿論オンタイムでオレも知っていた。

ショックではあった。が、同時になんとなく「ああ、やっぱりそうなったか」という予期もしていたんだよね。

7月5日に、BLACK SABBATHのラストライヴとして開かれたイギリスでのイヴェント「BACK TO THE BEGINING」は、BLACK SABBATH/オジー・オズボーンに関り、また称えるミュージシャン達が集う事で、事前告知としても世界中で話題になっていたが、同時に懸念されていたのがオジーの容態でもあった。

オジーはパーキンソン病を患い、既に歩く事すらままならない程に衰弱進行しているというのも報道されていたが、彼は「その日までは死ねない。だから懸命に頑張っている」とも公言していた。

果たして当日のライヴは全世界配信され、オレもyou tubeで視聴したが、正直思っていた以上にオジーは全然しっかりと歌えていたのに驚いた。
流石に立って歌うという事はままならない状態の為イスに座ってだったが、仰々しい玉座に座りながらの姿は、寧ろ堂々とした姿にも映った。
ソロ名義の曲も含め、10曲に満たない曲数のパフォーマンスだったが、それでもこのライヴの為にコンディションを最善を尽くして整えて臨んだ事に、オジーの意志の強さを感じた。

だからこそ、なんだよね。
このライヴが終わったら、精魂尽きて死んでしまうんじゃないかと、思っていたんだよね。
それくらい、彼はオリジナルメンバーでのBLACK SABBATHのライヴを最後にと望んでいた。

BLACK SABBATHのメンバーは、各人がまだ存命で、それぞれにソロ活動を行っていたが、結局バンドとしてラストアルバムの『13』に伴うツアーに於いても、オリジナルメンバーで行う事は叶わなかった。

鍵は、ドラムのビル・ウォードだった。
オジー、トニー・アイオミ、ギーザー・バトラーの3人が揃う中で、ビルだけが集結を拒否していた。
オジーはパーキンソン病を公表する前から、最後の望みとして、BLACK SABBATHオリジナルメンバーでライヴをやる事と、色々な媒体で語っていた。

オジーの容態を知り、ビルも心が動いたのだろう。
実際ビル自体も身体健康の問題を以前から指摘されていたという噂を聞いていたが、彼も長時間叩く事が難しい状態であったのではないかと思う。
だからこそ、お互いの条件が合致した今なら、というのもあったのかもしれない。

そんな書き方すると打算的な物言いに聴こえてしまうが、本当の最後、これで全て清算しようという気持ちがメンバー全員に芽生えたのは確かだと思うんだよな。

あのライヴが終わってから約2週間。あまりにも唐突に、と思う人も居たかもしれないが、あぁやっぱり、と思う人も居ただろう。

ただ、BALACK SABBATH、オジーは良い終わり方ができた。
コレだけは真実だろう。

BLACK SABBATHは、オジーが在籍していない中でも活動を続けていたし、オジー不在の中でも名盤を生み出してきたが、やはりバンドメンバーの存在感としては、オジー・オズボーンというフロントマンのカリスマ性は絶大だった。
それと比べると蔑ろにされている感が否めないのがビルの存在でもあるんだが(彼もバンド初期に脱退している)、オジー、トニー、ギーザーの3人にとっては彼の居ない中での活動は、「順調にできているがバンドとしては完全ではなかった」とも言っている。
この4人でないと得られないものがあると、バンドが感じ取っている証拠である。

オリジナルメンバーが存命していたからこそ実現出来た奇跡。
ソレが叶わず活動を終えたバンドは幾つもある。

オレ真っ先に思い浮かんだのは、RAINBOW、SLAYER(不謹慎かもしれないが、オレの中では既にSLAYERは2019年で公的なキャリアを終了したと考えている)かな。

そんな中で、JUDAS PRIESTはどうだろうか?などと思ったりもして。

グレン・ティプトンは、現在もパーキンソン病闘病中である。
少し前のライヴでは、「LIVING AFTER MIDNIGHT」の一曲で参加したと聞いているが、やはり状況改善は難しいようだ。

このバンドも数奇な運命を抱えながらも、ヘヴィメタルの象徴として今も尚第一線級バンドとして活動している。

オリジナルメンバーというよりは、バンドとして重要な役割を果たす存在としては、グレンを含めロブ・ハルフォード、K.K.ダウニング、イアン・ヒル、スコット・トラヴィスというメンバーになり得るのではないかと思う。

この中でK.K.は離脱し、バンドとの仲は険悪な状態となっている。
先の「BACK TO THE BEGINING」ではPRISETは出演せず、K.K.は出演していたという状況は偶然ではあるんだが、あの時同じ空間に居合わせたとしたら、何かしらの邂逅は訪れていたのだろうか?

あまり考えたくはないが、グレンもオジーと変わらない年齢。
同じ病気に苦しめられていると、この先をどうしても重ねてしまいそうになる。
では、その時に居るべき存在は・・・・・・

いつか、時間がその答えを出すだろうね。

とにかく、安らかに、オジー。

向こうでは、もうランディ・ローズと会っている事を願っているよ。



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