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AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

長年やる事の難しさ

2022-11-29 01:04:37 | 音楽・ライヴ

去年あたりだったかね?
新曲という事でMV公開をしていたのは。

スウェーデンのデス/スラッシュメタルバンド、DEFLESHED。
満を持しての復活作にして6枚目のアルバム。

オレが知るようになったのは4th『ROYAL STRAIGHT FLESH』からで、その時からは日本でも人気を大きくしていた。

スラッシュメタルとデスメタルの中間を行く様な音楽形態をしているということで、所謂デスラッシュなど形容されたバンドが2000年序盤そこそこ居た様に思えたが、そんな形容が最も相応しかったのが、このDEFLESHEDでもあったと思う。

おどろおどろしく重量ある響きながら、軽快且つファストに切り刻むように進んでいく激烈サウンドは、正にデスラッシュとしか言いようがない音楽形態である。

取り分け、マッテ・モーディンのドラムが耳を引く事でも知られていた。
スラッシュ2ビートとブラストビートを主体として、ひたすらに突っ走るそのドラミングは、ギターリフを置き去りにしない制御感も相俟って、派手でも複雑でも無いがその驚異的スピード感/タフネスでもって存在感を知らしめていた。

事実、バンド解散前のマッテの活動状況はDEFLESHEDのみならず、DARK FUNERALやNON EXISTなど、スウェーデンのメタルシーン狭しと色々なバンドで腕を振るっていた記憶がある。

ただ、そこも少なからず影響があったと同時に、残り2人のメンバーであるグスタフ・ヨルデとラーズ・ロフヴェンのバンドに対する求心力の低下により、2005年解散を決断した形となった。

そして2020年に、解散以降シーン内で別々に活動していたこの3人で復活。今回のアルバム発表に至る。

ココが大きい。
ある程度名を馳せたバンドが復活を果たした時は、その音楽性を維持する為に、中心人物以外の新メンバーを携えて戻ってくるというのは、よくある事だ。
特に、肉体的に酷使を余儀なくされるドラマーに関しては、若い人物を入れているのが目立つ。

DEFLESHEDのメンバーも、最早若い頃をとうに過ぎている(15年も経てば、例え20前半で解散したとしても、ケッコーな年寄り部類に扱われてしまう:苦笑)。
もう50近いくらいなんじゃねェのかな?

それであったとしても、彼らは初期に結束された、この不動の3人で活動再開してくれた。
しかも音楽的に全く変わっていない。狂的スピードが幾分減退した様にも思えるが、それでも充分デスラッシュと言うに足るスピード感は健在。

オレがこのバンド好きだったのは、当時自分がバンドとして活動するにあたって、3人編成というのにかなり拘りがあった点と、その中でスラッシュ/デスメタル的な音楽形態を追求していきたかった点があったから。
このバンドが、そんな時に耳に入ってきたんだよね。

勿論DEFLESHEDまんまな感じの音楽をやりたかったワケでなく、「3人でここまでの事をスラッシュ/デスメタルとしてやれる」という基盤を示してくれた、意義の大きい存在となった。

ま、その上でマッテの存在感はやっぱり大きかったね。
今でもやっぱスゲェ(笑)。

そして、彼のドラミングは聴いていて気持ちが良い。
コレは重要。
幾ら驚異的な速度・テクニックを持っていたとしても、バンド音楽として心地よく耳に出来ないドラミングであれば、個人的には評価はできない。

マッテは、特にこのDEFLESHEDに於いては嫌でも耳に入ってくるにも関わらず悪目立ちしていない、要はバンドの音楽に適正させたドラミングを発揮させている。

本当に上手いドラマーってのは、こーいうものである。
マッテに関しては、この手の音楽を得意としているワケだが、この手の音楽での演奏でしか活躍できないドラマーでも無いんだよね。

どこに行っても、その存在感を誇示しながら周囲に馴染める演奏を披露できる。
正直、こーいう人物は、プロの世界でも数少ない存在だと思う。

年月を重ねて活動するってのは、やはりそれなりのリスクを伴う事になる。
特にエクストリームメタルに属する音楽に関しては。

それでも、DEFLESHEDは変わらずに戻ってきた。
もう少ししたら、日本でも来日公演を行う。

実際のところどこまで活動続くかは定かではないが、こうして好感触の復活作を携えてきた事は、素直に喜びたい。


増えていく事での課題

2022-11-01 22:20:47 | 音楽・ライヴ

2日前になったが、MEISTERとして野外ライヴに出演してきた。
宇美町の後援によるイヴェントで、去年も出演させてもらったワケだが、今回は2日間に亘って行われており、その2日目に演奏をしてきた。

主催側も、コレを機に開催場所を上手く活用して盛り上げようという意図が出ており、ステージ上での設営機材も去年より増設されており、フードコートも設けられたりしていた(個人的にはカレーが食いたかったが、やはり人気があり、注文時には完売していた)。

まァ、
その分だけ、トラブルに見舞われる可能性も多くなってくる。

単純に、一日に於ける出演バンドが多くなっている点により、進行に時間押しが出てくるのは明白。
そして、そのバンド数の分だけ、機材トラブルなどが生じてしまう可能性が今後多く見えてくるかもしれない。

演者側参加の活性化を考え、2日間で呼び込めるだけ集めた感があり、一昨年去年と参加したバンドは今回も参加となっている。

ただ、
今後はそこも選定していく余地は出てくるだろうね。
勿論、バンド側の事情があるので不参加を申し立てるところもあるのは致し方ないだろうが、主催側も、単純な厚意だけで今後バンドへの声掛けをしていくというのは難しくなるという事が、現実味を帯びてくるだろう。

今回感じたのは、演奏順番が進むにつれ、バンドとしての姿勢がガチになってきていたという事。
勿論、観に来る人達を考えれば、❝ステージ上で楽しく演奏している演者を見せて良い雰囲気を作る❞のが趣旨となろう。

だが、
そんな雰囲気を作れるのは、やはり現場慣れをしたライヴバンドでしかない。
ステージ上から放たれる雰囲気が、普段では味わえないものというのをオーディエンスに感じてもらう事が何よりも大事。

上から目線の物言いである事を恐れずに言わせてもらえば、「習いたて音楽レッスン生の発表会程度が終始続く様なイヴェントで、観る側に刺激/衝撃を与えられるワケが無い」、という事だ。

野外は、通常よくあるライヴハウスとはまた勝手が違ってくるため、尚更である。
だから、ライヴでの演奏に自負のあるバンドを、これからは招集する必要が絶対に出てくる。

まァ一応オレらは出禁にはならない状態を維持できているので、来年も開催される事があれば、声をかけてもらえるかもしれない。

山間の、しかもこの時期は日が暮れるのが早い。
設営撤去が完了した時には、夕方とは思えない程に暗くなっていた。

これもまた、出演バンドが増えた事により、去年よりも時間が押した撤去作業となった。

長引けば、その分見る側も引き上げていく可能性が大きくなる。
その辺りのバランスのとり方も、今後模索していく事になるんだろうな。

少しでも訪れた人たちに音楽を演奏するという楽しさを伝えたい、という目的を町が応援してくれるのはとても良い事である。


オレらの様なバンドを良いと言ってくれるのであれば、また演奏で協力していきたい。

 

四王寺ROCK FESTIVAL 2022.10/30
~MEISTER Set List~
1.PRIDE
2.PRIVATE RIDER
3.BAD MOON RISING
4.Guitar Solo & Drum Solo
5.ESCAPE
6.DARKNESS OF LIGHT

動画はこちら。
【貴重映像】MEISTER 2022.10.30 @四王寺ROCK FESTIVAL 【ライヴ】 - YouTube


2バンドの間で

2022-09-05 21:46:03 | 音楽・ライヴ

購入してからも、暫く聴く体制に入れなかったMACHINE HEADの『OF KINGDOM AND CROWN』。

周辺で色々と良く思わない事があり、音楽自体耳にしようという気になれなかった。
事実、今日も良くない事はあった。ぶっちゃけ、割り切ろうと思っても直ぐに切り替えなんて出来ねェよ、という出来事だった。

そんな気分になっているからこそ、「今こそ聴くべき」という思いに駆られ、漸く耳にするに至ったワケである。

前情報としては、前作がバラエティにケッコー富ませた楽曲を並べていた事で、あまり良い評価を受けなかった為に、このバンドらしいヘヴィ、アグレッシヴ&ガッツィーなメタルアルバムに焦点を絞った内容に仕立て上げたというのは聞いている。

1曲目の「SLAUGHTER THE MARTYR」のアコースティックギターとクリーンヴォーカルでの幕開けも、昨今のこのバンドでもお馴染みの手法と思えるが、そこからスラッシー且つヘヴィなギターリフが入り込んだ時の緊張感は、「これぞMACHINE HEAD」と、反射的に背筋が伸びた。

以降も怒涛の勢いで進んでいくが、緩急のついた楽曲が当然並ぶが、前作『CATHARSIS』での、悪い意味での軽薄さは皆無(こう書いたものの、個人的にはあのアルバムはそれなりに好感触だったとは言っておく)。
リーダーであるロブ・フリンが、自身の息子と目にしたアニメ「進撃の巨人」の内容に感銘を受け、あからさまではないが、アルバムの流れにコンセプトを持たせた点も、一本線をビシッと引いた印象を受ける仕上がりに持って行った事の要因なのだろう。

そして、
今回から、新メンバー加入してから初のアルバムであるという点。
個人的には、ここが最も注目すべき点だろう。

長年、このバンドで活躍してきたフィル・デンメルとデイヴ・マクレインという、大きな貢献を齎してきたメンバーが脱退というのを知らされた時、ものスゲー落胆したのを覚えている。
その直後、今では90年代のメタル名盤として語られるまでになる『BURN MY EYES』の25周年記念として、当時のメンバーであるローガン・メイダーとクリス・コントスを呼び戻し(この時のベースは現メンバーのジャレッド・マクエイカーン)、アニヴァーサリーライヴを敢行する状態などがあり、一時「え、郷愁に浸りたくなるのも解るが、次へ進むつもりは?!」と不信感すら抱いてしまった。

そこから並行する様に、現メンバーとなったヴォッグとマット・アルストンが正式に加入というニュースが浮上したが、依然としてアルバムを作成するという状況が見えずに、モヤモヤした。

何故か?
今回新メンバーとして加入したヴォッグは、オレが大好きなポーランドのデスメタルバンド、DECAPITATEDの中心人物でもある。
現在もバンドはちゃんと活動しており、今年5月にアルバム『CANCER CULTURE』を発表している(因みにアルバム収録の「ICONOCLAST」では、ロブがヴォーカルで一部参加している)。
勿論、MACHINE HEADの新ギタリストのオーディションを耳にして披露したのはヴォッグ側である為、MACHINE HEAD側がとやかく言われる筋合いは無いのは承知している。

そうであったとしても、DECAPITATEDの活動を妨げる行為はしてもらいたくない、とファン心理としては思ってしまうものである。
このメンバーで、バンドの「次」を証明するものが創造されないのなら尚更。

そんな考えも、今回のアルバムを聴いて消え失せた。
ヴォッグがMACHINE HEADで自身のスタイルを盛り込んでいるというのが、曲を聴いていてよく判る。
現在のバンドに必要としているもの(=ロブが必要と思っているもの)が、ヴォッグに備わっている事の顕われである。

また、作曲でもその存在を表しているが、ソレは決してDECAPITATED的ではなく、ヴォッグその人の多彩さの一片としてMACHINE HEADに適合できるものを提供している点も見逃せない。

考えてみれば、
ロブもMACHINE HEADの中で、凡そメタルと言える様相ではない楽曲を披露していたりするが、狭義的な意味でのメタル的アプローチに固執しない点に於いては、ヴォッグも共通している。

今回のアルバムに関しては、『BURN MY EYES』25周年の活動を経た事で、あの当時の曲の在り方に触発されたという事らしいが、2000年代バンドの最高傑作と誉れ高い『THE BLACKENING』の持つ❝黒さ/暗さ❞を同時に彷彿とさせるが、その辺りもロブの中では意識下にあったんじゃないかと思う。
ファンにとって❝バンドの強さ❞と感じさせる自分達の持ち味を、今一度表出させようと試みたアルバムだと感じる。

未だオレの個人的気分は晴れる事もないが、少なくともこのアルバムが、テメェの中で切り替える為のスイッチとなり得そうな存在。

ヴォッグは、この2つバンドでどう上手く渡り歩いていくんだろうか?
そこも注目していきたいが、少なくともDECAPITATEDは止めることないよう願う。

色々書いたが、MACHINE HEADも、1990年代のPANTERAが台頭してきたあの時代のバンドの中では大好きなバンドの一つ。
ヴォッグを擁したこの編成で、少しでも長く活動してもらえたらと思うよ。


こんな状況下であるだけに

2022-02-13 01:49:00 | 音楽・ライヴ
一昨日になるが、今年一発目のライヴ、MEISTERとしてやってきた。

まァ去年11月から話が出ていたが、生憎ながら現状コロナの感染爆発著しい(苦笑)事もあり、ライヴハウス側も営業時間短縮の措置を取らざるを得なくなり、始まりも終わりも早くなってしまったのは何とも言えん感じだったな。
尤も、メンバーの仕事事情も相俟って、当日は打ち上げやっていても残れなかったってのはあったケドね。

そんな中でも、対バンとして久しぶりな面子とも顔合わせを出来たし健在っぷりも観れたのは良かった。
今回出演したバンド達は、こんな状況下だからこそ振るいにかけられても残って、バンドで音楽演る事に熱意を見せつける強さを持っている集まりだったと思う。
ソレは、見に来てくれた客側の人々にも言える。

MEISTERとしては、今回ヘヴィなバンドの中に入ってやる形になったが、良い体験になったかとは思う。
これまでだったら、このバンドはこの手の連中と交える様な環境でライヴやってきてないので、バンドとしての境地をもっと広げて披露する機会になったと思うし、オレ個人で言えば、MEISTERで現状加入しているからこそ、こーいうライヴにも入り込んでいける余地を与えてもらっている。

このバンドは、狭いカテゴリーで語るに終わる存在となるには、まだまだ早い。
少なくとも、オレが関われるうちは、ロックとしての挑む姿勢を保ち続ける音楽を演奏してけるようにしておきたい。

バンドとしても、今回のライヴハウスINSAでは初のライヴだったてのも良い経験になったし、メンバーは音環境に対して好感触だったのも良かった。

機会があれば、今後とも出演させてもらいたい。

とりあえず次回のライヴまでには、バンドもそろそろ新曲携えてライヴやっていけるようにしたいモンだね。

軌道に乗れば、一気に行けると思うんだよな。
それぞれに抱えてるアイディアも、目下取り組んでる曲が仕上がるまではストップしてるからなァ。
それらを完成させて、ライヴの持ち曲に更なるバリエーションを持たせたい。

やれるなら、今のメンバーで音源でも作りたいところだね。


2022.2.11 「INSA AWAKENING」@INSA福岡

~MEISTER Set List~
1.PRIDE
2.BADMOON RISING
3.WHITE OUT
4.NORTH WIND
5.DARKNESS OF LIGHT