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flight2005

航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

[F2墜落事故]原因は配線ミス

2008-01-24 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
昨年10月、名古屋空港で航空自衛隊のF2支援戦闘機が墜落した原因は、三菱重工業の20代の作業員の配線ミスだった。

この作業員はF2の整備が二度目と経験が浅く、手順通り配線していなかった。配線に使うコネクタと呼ばれる接合部品を手順と違うもので向きを逆にセットしてしまったようだ。
1機120億円とも言われるこのF2。個人判断だけの整備でダブルチェックなどは行われていなかったのだろうか?
もし、行われていなかったのなら、私たちの税金がこのようにいい加減な整備で、どぶに捨てた事になる。原因は20代の整備員のミスだったが、それを管理監督して行く組織自体に責任がある事は明白。「整備ミスにより120億円のF2が落ちました。申し訳ありません。」で済まされる事ではない。


<関連ブログ>
[F2墜落事故]突然落ちたと副操縦士


<F2戦闘機墜落>配線ミスは三菱側に問題 防衛省事故調 1月24日2時24分配信 毎日新聞
 愛知県豊山町の県営名古屋空港で昨年10月、航空自衛隊のF2支援戦闘機が墜落し、乗員2人が重軽傷を負った事故で、防衛省事故調査委員会は23日、事故原因を配線ミスと断定し、機体の点検を行った三菱重工業の20代の作業員の経験が浅く、手順通りに配線していなかったなどとする最終調査結果を発表した。
 事故調は昨年11月、三菱重工が機体の上下方向と左右方向の動きを感知する二つのセンサーを逆に配線したことにより、機体が状態を認識できなくなった疑いがある、との中間報告を公表していた。
 事故調によると、メーンコンピューターと二つのセンサーは、それぞれ3本の配線で接続されている。配線には印があるほか、コネクターがストレート型とL型の2種類に分かれ、それぞれ決まった個所にしか差し込めない設計になっている。しかし、作業員はL型のコネクターを通常とは逆向きにしたため、間違って差し込めたという。
 作業員は、F2機の同様個所を整備するのは2機目で、センサーの重要性を認識しておらず、配線ミスも「覚えていない」と話しているという。また、検査担当者や監督者も配線ミスに気が付かなかった。
 防衛省東海防衛支局は事故調の調査結果をふまえ、▽作業者に対する指導、管理監督が不十分だった▽作業手順書が明確でない▽誤配線防止のための設計上の施策が認識されなかった▽地上での確認試験がなかった--として改善を三菱重工に申し入れた。これらの改善が確認でき次第、F2機の製造・修理を再開させるという。【米川直己、黒尾透】

[ボンバルディア機]エンジントラブルで緊急着陸(仙台)

2008-01-23 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
1月23日、ボンバルディア社製のDHC8-Q400型機が仙台空港に緊急着陸した。この機材についての説明は不用と思いますが、原因を特定出来ないようなトラブルが続いている機材。記憶に新しいところでは、高知龍馬空港に胴体着陸したものと同型機です。

今回はテスト飛行中だったため、乗客は乗っていなかった事が不幸中の幸い。国内のローカル空港では、この機材の変更を強く要請している時だけに、波紋が広がりそう。

国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の早期完成と国内線導入を強く望みます。


<関連ブログ>
[国産ジェットMRJ]ANA導入予定、JALも検討中!
※ボンバルディアにつきましては、当ブログの検索でご確認ください。



ボンバル機のエンジン故障 仙台空港に緊急着陸 1月23日14時31分配信 河北新報
 23日午前10時25分ごろ、仙台沖上空で耐空検査中のエアーニッポンのボンバルディアDHC8―Q400から「左エンジントラブルで緊急着陸したい」との連絡が、仙台空港管制官に入った。同機は午前10時47分、仙台空港に無事着陸した。乗員4人にけがはなく、ほかの発着便への影響もなかった。
 エアーニッポンによると、同機は左エンジンを停止・再起動させる試験中、正常に作動しなかったため、左エンジンを止めたまま緊急着陸したという。同機は午前9時前に大阪空港を離陸し、上空で試験を繰り返した後、午後2時20分に仙台空港に着陸する計画だった。
 同機は昨年3月、高知空港で胴体着陸した飛行機と同型。昨年8月には松本発福岡行きの日本エアコミューター便が、左エンジントラブルで大阪空港に緊急着陸するトラブルがあった。


[着陸失敗原因]B777型機の不時着原因(ロンドン)

2008-01-23 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
1月17日、イギリスロンドン郊外のヒースロー国際空港で、北京発のブリティッシュ・エアウェイズ(B777型機)が滑走路手前の芝生部分に着陸し、乗員乗客6名が負傷した事故の原因が解明されつつある。

※現在判明している事実は以下の通り
・自動操縦(ILS進入)で、方向・高度・速度をコンピュータが制御飛行中。
・滑走路手前約3.2キロメートル(2マイル)、高度約180メートル(590フィート)でエンジン2基が停止。

※全エンジン停止の原因
・バードストライク(鳥などの吸い込み)か?


目撃者の証言として、最終的には「石のように」落ちたという事から、恐らくフラップは25度、速度も150ktを切っていたと思われます。
ここからは、まったくの想像ですが、操縦を担当していた副操縦士はエンジン停止に気付いたものの、再点火は不可能と判断。失速を避けるため、オートパイロットを解除し、フラップを10度または15度に引き上げる。
ギアは既に出ているのでそのままにして、失速寸前まで機首を引き上げたり、降ろしたりしながら滑空距離を稼ぐ努力をする。
しかし、最終的には失速し、「石のように」落ちたと推察できる。

不幸中の幸いだった事は、着陸約20秒前の事で、これが1分程度前で、低高度での進入の場合、失速墜落は避けようがなかったのではと思う。

年に数回は、日本国内でもバードストライクが報告されていますが、鳥対策は充分ではないと思います。精々離着陸前に、爆音をスピーカで流す程度。海上空港が多い日本、今回の事故を教訓とし万全の対策を行って頂きたい。


<関連リンク>
[着陸失敗]BAの777型機エンジントラブル(ロンドン)



エンジンが鳥の群れ吸引か 英・BA機事故 01/18 11:54更新
 ロンドンのヒースロー空港で17日、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)機が滑走路外に着陸した事故で、18日付の英紙デーリー・テレグラフは専門家の話として、エンジンがガチョウなどの鳥の群れを吸い込んだため出力が失われた可能性があると報じた。
 BBC放送によると、事故による負傷者はさらに増え18人になった。いずれも軽傷。在英日本大使館によると、乗客に日本人はいなかった。
 航空当局はフライトレコーダー(飛行記録装置)の分析に着手、原因調査を本格化した。テレグラフ紙によると、事故機は着陸の約20秒前、約120メートル上空でエンジントラブルが発生。目撃者によると、その後、機首を上下動しながら滑走路に近づき、最終的には「石のように」落ちたという。
 乗客らは英メディアに対し、着陸まで機体異常を知らなかったと証言、BBCは、BA機がエンジンなどの出力を失って滑空しながら着陸したとの情報を伝えた。英各紙はトラブル発生後に操縦士が滑空を維持し、空港周辺の住宅地に墜落する事態を避けたとしている。(共同)


[F2戦闘機]飛行中に操縦かんが折れる!

2008-01-22 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 F2支援戦闘機は、米国のF16を、日本の運用の考え方や地理的な特性に合わせ、日米の優れた技術を結集し日米共同で改造開発した戦闘機ですが、その操縦桿(サイドスティック)が『ポキッ』と折れて外れたため、訓練を中止。緊急事態を宣言して無事帰還しました。

 戦闘機の操縦桿は旅客機などのヨークタイプ(車のハンドルに似ている)と違い、片手で握り操るもの。戦闘機の操縦では、急激に操縦桿を激しく動かす動作もありますが、当然想定して強度を確保しているものです。
では、いったい何が原因で『ポキッ』と行ってしまったのか・・・

 同型機75機は飛行を停止して検査を行っているが、金属疲労なのか整備でのミスなのか、徹底して原因究明し、再発を防止していただきたい。


<関連リンク>
自衛隊オフィシャルサイト(F2)



<F2>青森沖で操縦かん折れる 同型機75機飛行停止に 1月21日19時44分配信 毎日新聞

 21日午前9時20分ごろ、青森県三沢市沖の太平洋上空で、戦闘訓練飛行中の航空自衛隊三沢基地所属のF2支援戦闘機の操縦かんのグリップが根本部分で折れるトラブルが起きた。機能は正常で操作可能だったため、操縦士は折れたグリップを根元部分に押し込んで固定して操縦し、約30分後に三沢基地に着陸した。操縦士にけがはなかった。防衛省航空幕僚監部は、松島、築城など5基地の同型機75機の飛行を停止し、検査をしている。
 同監部によると、破断したのは操縦かんのプラスチックの握り部分を固定させる金属部分。トラブルがあったF2機は01年に空自に納入され、飛行前などの点検・整備で、不具合は見つかっていなかったという。
 F2は日米共同開発された戦闘機。操縦かんはセンサー式で、わずかな操作で操縦が可能だ。昨年、愛知県の名古屋空港で整備中のメーカーによる配線ミスで起きた墜落事故後、17日間、全機が飛行を停止している。【本多健】


[着陸失敗]BAの777型機エンジントラブル(ロンドン)

2008-01-18 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
17日、イギリスロンドン郊外のヒースロー国際空港で、北京発のブリティッシュ・エアウェイズ(B777型機)が滑走路手前の芝生部分に着陸し、乗員乗客6名が負傷した。
また着陸の際の衝撃?で、左主翼根本付近が破損した模様。

これだけなら、事故原因は天候不良や操縦ミスを想像してしまいますが、私が気になった箇所は、『エンジンや機器の出力を失った状態で滑空しながら』と記されたところです。

事故を起こしたB777型機はエンジンを2基搭載していますが、たとえエンジン1基が停止しても安全に飛行し着陸できるだけのパワーを持っています。
現在の航空機ジェットエンジンのトラブルは10万時間に1度程度で、運航信頼性D&C率(Delay & Cancllation)は99.80-99.97。エンジン1基が停止しても航空機が即墜落する事はありませんし、航空機のエンジンは別系統になっていますから、1基異常が出たので、もう一つも起こるものではありません。両方のエンジンが停止する確率は天文学的数字で、計算上はその飛行機が通常運航し償却まで起こりません。確率QA=(1-P)2

常識であれば、どちらかのエンジンが止まっても、そちらに機体が傾かないようにラダーが自動的に調整されるはずです。が、記者は『滑空』という表現を使用しています。

常識的には考えられませんが、本当に『全エンジンが停止』した事が起こってしまったのか?
仮に、滑空状態での進入を想像すると、失速させないためにフラップは浅めにセットし、やや下降率を深めにして高速で進入。そして揚力不足で滑走路手前に着陸してしまったのでしょうか?
あくまで仮説にすぎませんが、徹底的に原因を究明して頂きたい。

※【滑空とは】航空機のエンジン停止状態や遅い回転状態での飛行、また、グライダーによる飛行にみられる、地表に対してある傾斜で降下する飛行状態。


<B777のエンジントラブル>
宮古島上空でエンジン1基停止し緊急着陸
B777がおかしい、またエンジントラブル
B777型機エンジントラブルで緊急着陸(福岡)


<関連リンク>
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)
ヒースロー空港


<着陸失敗>ヒースロー空港でBA機…全員脱出、6人軽傷 1月18日1時25分配信 毎日新聞

 【欧州総局】ロンドン郊外のヒースロー空港で17日午後0時40分(日本時間同9時40分)ごろ、北京発のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のボーイング777型機(乗員乗客152人)が滑走路手前の芝生に緊急着陸し、左側の主翼の根元部分を破損した。乗員乗客は全員脱出したが、6人が軽傷を負った。
 BBC放送は、BA機はエンジンや機器の出力を失った状態で滑空しながら着陸し、大事故につながる可能性があったと報じた。

[航空自]F15戦闘機の尾翼一部が飛行中に脱落

2008-01-09 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
航空自衛隊F15戦闘機(写真:同型機)の水平尾翼の一部が飛行中にちぎれて脱落。今のところ家屋などへの落下被害の報告は出ていない。

脱落した尾翼は、長さ約2メートルと大きかったものの、パイロットは脱落に気付かないまま帰還した。

水平尾翼は航空機にとってとても重要な部分で、機首の上げ下げを司っています。脱落した部分が前縁部だったのか・・・
被害がなかった(現時点)のが不幸中の幸い。同型機の点検指示は既に行われていると思うが、徹底した原因究明と対策をお願いしたい。


空自戦闘機 尾翼が脱落 1月9日8時1分配信 産経新聞

 航空自衛隊百里基地(茨城県小美玉市)で8日、訓練を終えて帰還した同基地所属のF15戦闘機の水平尾翼の一部(長さ約2メートル、幅約40センチ、厚さ約8センチ、約10キロ)がちぎれているのが見つかった。同基地は周辺を捜索したが、発見できなかった。けが人や家屋の被害は確認されていない。
 同基地によると、同機は同日午前11時50分ごろ、基地を離陸。鹿島灘沖の上空で要撃戦闘訓練を行い、午後0時50分ごろ帰還した。操縦士は破損に気づかず、飛行にも支障はなかった。

[JAL]まさか、機内食に他人の歯形が・・・

2007-12-26 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
今年も間もなく出国ラッシュが始まりますが、その前にイヤなニュースが飛び込んで来ました。あろう事か、JALウェイズの成田-グアム便の機内食に、他人が食べかけたと思われる歯形がついた食事を乗客に配った模様。

原因は、CAが乗客に機内食を配り、機内食が手つかずだと『思いこみ』そのまま回収。問題はその後で、何と廃棄せず『再利用』して別の乗客に出した。
「捨てるのはもったいない」と思う気持ちは解らないでもないが、いったん、配られたものを再利用してはならない事くらい、規則でなくても解るはず。

JALウェイズは「一度乗客に出した機内食を別の乗客に出すことはあり得ないこと」と発表しているが、実際にあった事をどう説明するのだろう。

偽装と思われても仕方ない事件は、9月にも起こっている。機内販売用のイタリア・ブランド、ヒューゴ・ボス社の財布セットの縫製がイタリア国内ではなく、中国で縫製されていたもの。「納入先が契約通り行っていないから」なんて言い訳は通用しない。
どこかの『ネジ』が緩みきっているように見えて仕方がない。
※写真はJAL機内食ですが、トラブルになった機内食そのものではありません。

<偽装?関連ブログ記事>
[機内販売]イタリア製→実は中国製(JAL)


JAL偽装? 歯形付き機内食 手付かずと思い… 12月26日8時2分配信 産経新聞

 日本航空系のJALウェイズが運航する成田発グアム行き941便(乗客452人、乗員19人)で今月19日、女性客室乗務員(31)が一度乗客に出した子供用機内食を別の乗客の男児に出していたことが25日分かった。メニューの豚肉の空揚げに他人の歯形が付いていることに家族が気づき、食べずに済んだ。JALウェイズは「再発防止に努めたい」と謝罪している。
 日航広報部によると、女性客室乗務員は男児が寝ていたため機内食をギャレー(調理場)に一時保管、その後、保管していた男児の機内食がなくなっていたため、回収された子供用機内食の中から、手つかずと思われるものを男児に出したという。
 同部では「一度乗客に出した機内食を別の乗客に出すことはあり得ないこと」としている。


※JALファーストクラスの機内食。こちらは大丈夫!
  

[JAC機]前輪パンクトラブル続報、ブレーキが原因か?

2007-12-19 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 昨日(18日)島根県の出雲空港で着陸後前輪がパンクし、滑走路を右にそれて停止したJAC機のトラブル原因が何となく絞られてきたようです。
 まず考えられる原因は『アンチロックシステム異常』。
これは、接地後に自動的にブレーキがかかる装置で、滑走路の状態に合わせてブレーキレベルが調整できるものです。フルブレーキ動作があっても、車輪をロックしないものです。
もし、アンチロックに異常があった場合どうなるか・・・
接地後、車輪は車輪をロックし、接地部分の摩擦が激増。そして発火やタイヤの破損が起こり、その後耐えきれなくなったタイヤは脱落するものと思われます。

このブレーキシステムはほとんどの航空機に用いられており、事故を起こしたサーブだけが全く違うシステムを使っていたわけではありません。もし原因がブレーキのロックであったなら、車輪の検査はもとより、制御しているコンピュータに至るまで緊急検査を全ての機に行って頂きたい。



JAC機 出雲空港着陸後に前輪パンク 乗客ら無事 12月19日9時57分配信 毎日新聞

前輪タイヤがパンクした事故機=島根県斐川町の出雲空港で2007年12月18日午後0時25分、細川貴代撮影
 18日午前11時半ごろ、島根県斐川町の出雲空港で、着陸した大阪(伊丹)空港発の日本エアコミューター(JAC)2345便(サーブ340B)の前輪のうち右側タイヤがパンク、脱落した。機体は滑走路(2000メートル)を右側にそれ、誘導路から緑地帯を横切って駐機場に停止。前輪の左側タイヤもパンクしていた。乗客34人と乗員3人にけがはなく、施設に被害はなかった。同空港は午後3時半まで滑走路を閉鎖した。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は19日、現地に3人を現地に派遣する。
 島根県によると、機体は滑走路に着陸し、約300メートルを通常通り走行。その後、センターラインから右側にそれ始め、緑地帯を約380メートル走行して停止した。最初に右側タイヤがパンクしたとみられ、緑地帯から駐機場に乗り上げた際に右側タイヤが脱落。右側タイヤは脱落地点から約200メートル離れた駐機場西側で破裂した状態で発見された。
 日本エアコミューターによると、同機(定員36人、プロペラ機)は1997年製。タイヤ点検は離陸前ごとに行い、今回も異常はなかったという。前輪タイヤは今月5日に交換していた。
 同型機を巡っては10月19日、奄美空港(鹿児島県)で着陸直後にタイヤ1本がパンクするトラブルがあった。ブレーキをかける際にタイヤのロックを防ぐ装置が一時的に誤作動を起こし、摩擦ですり減ったためという。また、昨年10月26日には、出雲空港に着陸後、横風にあおられた影響で後輪左側タイヤがパンクした。

[JAC機]着陸後前輪がパンク、ケガ人なし(出雲)

2007-12-18 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 2007年12月18日(火)午前11時半頃、島根県の出雲空港に着陸した大阪伊丹空港発のJAC機(サーブ340型機)の前輪がパンクし、駐機場の近くで停止したようです。報道によると、滑走路上に障害物は発見されておらず、現在の所原因は特定されていないようです。

 機は着陸直後パンクしたとの報道もあり、減速中制御が効かず滑走路脇の緑地帯に進入し、駐機場付近で停止したようです。パンクしたのが着陸後の前輪で良かったとは思いますが、タイヤの耐久やローテーションなどに問題がなかったのか?
また、着陸はスムーズに後輪から接地したのか・・・

原因究明と再発防止を早急にすすめて頂きたい。


出雲空港 パンクし滑走路外れる JAC機、着陸直後 けが人なし 12月18日16時27分配信 産経新聞

 18日午前11時半ごろ、島根県の出雲空港に着陸した大阪発の日本エアコミューター(JAC)2345便サーブ340Bの前輪タイヤがパンクし、滑走路を外れて停止した。乗客34人と乗員3人にけがはなかった。同空港は事故のため閉鎖された。
 国土交通省やJACなどによると、機体には前輪タイヤが左右1本ずつついていたが、着陸直後に右側のタイヤが破裂して外れ、左側のタイヤもパンクした。機体をコントロールできなくなったとみられる。機体は滑走路から外れて緑地帯を横切り、駐機場近くで停止した。
 県によると、滑走路から誘導路に入った際に、操縦士が異常を感じ、駐機場の手前で停止したという。滑走路上に障害物などはなかった。JACが原因を調査している。県はJACに安全運航を要請。県警も事故の詳しい状況を調べる。事故当時は曇りだった。


[ヘリ墜落事故]原因はテールにつながるロッド破損か?

2007-12-12 | 事故・事件・トラブル
コメント
12月9日、静岡ヘリポート近くの遊水池に墜落したヘリコプター事故の原因が絞られてきたようです。

最新情報によりますと、ヘリコプターの水平回転を制御する『テールローター』につながる『コントロールロッド』とよばれる部品が破損したのが原因ではないかと発表されました。

一方、テールローター(尾部回転翼)に動力を伝えるドライブシャフト(駆動軸)とギアボックスのつなぎ部分が外れていたことが判明し、ローター自体が停止した可能性が高い。事故のビデオを見る限り、後部のローターが停止し、水平の制御が不能となって墜落したと考えるのが妥当ではないかと思う。

ほとんどのヘリコプターは、当該機と同じ構造になっている。緊急点検と原因究明を急ぎ行って頂きたい。

話は変わりますが、数年前高速道路をFR(後輪駆動)のワゴン車で走行中、後輪に動力を伝える『プロペラシャフト』が折れ、時速100キロ超で後輪がロックされた経験があります。横転しないようバランスをとり、幸いにして停止させる事ができましたが、何とその時の原因はエンジンオイルが粘りをもたず、水のようになり、シャフトが加熱してねじ切れたものでした。
はたして同じような原因かどうかは不明ですが、直接命に関わる箇所だけに、徹底調査を重ねてお願いしたい思いです。



静岡・NHK取材用ヘリ墜落:ロッド破断が原因か 飛行中折れた可能性 /静岡 12月12日12時3分配信 毎日新聞

 ◇県警、あす関係先を捜索
 静岡市葵区でオールニッポンヘリコプター(東京都江東区、以下ANH)所属のNHK取材用ヘリが墜落し乗員2人が死傷した事故で、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は11日、機体後部の「テールローター」(後部回転翼、以下テール)につながる棒状部品「コントロールロッド」が破断していたことを明らかにした。事故調と県警は、飛行中にロッドが折れたことが墜落につながった可能性が高いとみて、調べを進める。【田口雅士、望月和美、浜中慎哉】
 ◇きょう機体引き上げ
 県警は、12日に事故機を墜落現場から別のヘリで遊水池から引き上げるとともに、13日にはANHやヘリの目的地だった伊丹空港など関係数カ所を容疑者不詳のまま家宅捜索する方針だ。
 ロッドは金属製の棒状部品で、死亡した小宮義明機長(57)が事故前に不具合を伝えた「ラダーペダル」(操縦ペダル)の動きをテールに伝える役目をする。ロッドが破断すると、テールの操作ができなくなり、機体のバランスが取れなくなってしまう。
 この日、事故調の調査官3人は墜落現場近くの静岡へリポートでANHの社員などから聞き取り調査をした。調査後、福田公爾調査官は「事故状況から考えると、ロッドは上空で破断した可能性が高い」と述べた。事故調は事故機と同様の構造を持つヘリ38機の一斉点検を、ANHなど16社に指示した。
 航空評論家の青木謙知氏は「ロッドが破断したとすると、機体が数回転しながらきりもみ状態で墜落した目撃状況と合致する」と説明する。
 なぜロッドは破断したのか。前田弘・京大名誉教授(航空工学)は「走行中金属製のロッドが破断することは普通はありえない。何らかの原因で大きな力がロッドに加わったのだろう」と話す。青木氏は「走行中に別の部品とぶつかって折れた、腐食していて折れやすい状況だった、走行前から折れていた、などが考えられる」と指摘した。
 事故調は「過去に、(走行中にロッドが)破断した事例は知らない。どの時点でどのように破断したかを調査する必要がある」と説明。今後、入院中の亀山幸代整備士(33)の容体を見ながら事故当時の事情を聴くとともに、ロッドの破断面を電子顕微鏡を使うなどして破断原因を詳しく調べる方針だ。