flight2005

航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

[JAL]B777がおかしい、またエンジントラブル

2007-04-17 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 何かがおかしい。
JALのB777型機のエンジントラブルが続いています。今月2回目のトラブルです。
今回のトラブルは幸い離陸滑走中の「V1」前で確認され、即「RTO」離陸中止し、トラブルを回避する事が出来ました。
トラブルの原因は何なのか?鳥の吸い込みなのか、エンジンブレード脱落によるものか、それとも海外で行っている整備上の問題なのか・・・

 現在の航空機ジェットエンジンのトラブルは10万時間に1度程度で、運航信頼性D&C率(Delay & Cancllation)は99.80-99.97。そのエンジンがなぜこう度々トラブルを起こしてしまうのでしょう。
前回も記しましたが、エンジン1基が停止しても航空機が即墜落する事はありません。航空機のエンジンは別系統になっていますから、1基異常が出たので、もう一つも起こるものではありません。 B777型機のようなエンジン2基の航空機。両方が停止する確率は前回天文学的数字と記しましたが、計算上はその飛行機が通常運航し償却まで起こりません。
確率QA=(1-P)2

このように信頼性が高いエンジンの連続トラブルだけに、徹底した原因究明を即実施して頂きたいと思います。

<関連ブログ>
[JAL]777型機エンジントラブルで緊急着陸(福岡)

[JAL機 エンジントラブルで離陸中止 羽田空港]
4月17日10時13分配信 毎日新聞

 16日午後7時25分ごろ、東京都大田区の羽田空港で、兵庫県・伊丹行き日本航空137便(乗客乗員235人、ボーイング777型)が離陸のために走り始めたところ、エンジンで異常音がしたため離陸を取りやめた。乗客は伊丹に近い関西空港行きの臨時便に乗り換えて出発した。
 日航によると、異常音がしたのは、両主翼に計2つあるうちの左側のエンジン。後続機がエンジンからの出火を目撃した。伊丹空港は時間の関係で臨時便が降りられないため、別の機体で関西空港に向かった。日航で詳しい原因を調査する。【長谷川豊】


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
B777エンジンPW4000の硫化腐食問題は今どうなってる? (kojisaka)
2007-04-17 15:11:28
みなさん、こんにちは。

B777に使っているエンジンPW4000って、確か、以前、ファンブレードに製造ミスがあることが発覚して大問題になりましたよね。
もちろん、今回の機体異常がそれと関係があるのかないのかはわかりませんが...
その製造ミスがどんな話だったか気になるので、ネット上にその話が書かれていないか捜してみたところ、見つかりました。

http://blog.goo.ne.jp/boeing777-346er/e/f6cbfc5031183971287a32873fbbd52c
http://www.jalcrew.jp/jfu/52sokuhou/no52138.pdf
http://www.jalcrew.jp/jfu/52sokuhou/no52261.pdf
http://www.jalcrew.jp/jfu/52sokuhou/no52335.pdf

2003年以前製造分は、製造ミスで、ファンブレードが硫化腐食で破損する危険性があり、早くファンブレードを交換しないといけないという話だったようですが、結局、ファンブレードの交換は終わったのでしょうかね?

今回の機体異常が、それと関係があるのかないのかはわかりませんが、もし関係なかったとしても、ファンブレードの交換が終わったのかどうかは気になるところですね。

特に、2005年末の時点での話とはいえ、日本航空乗員組合サイトの no52138.pdf にある「積極的なブレード交換時期およびその終了時期は一切出されていません」という部分が気になります。

あと、エンジンに限った話ではない一般的な話として、気になる話があります。

http://www.jalcrew.jp/jfu/52sokuhou/no52159.pdf

運航本部長自身が機体の品質が落ちていることを認める発言をしています。
原因は整備ではなく製造メーカーにあると思っているようですが、それなら、整備間隔や、そもそも採用するかどうかを決めるときに、その製造メーカーの言うことなんか真に受けずに、独自に検証して決めるべきだと思います。

返信する
まさにその通りですね (flight2005)
2007-04-17 18:27:12
kojisakaさん、こんにちは!

まさに一番疑わしいのは『ブレード』ですよね。
機長がエンジンの異音を確認しており、更に後続機がエンジン出火を目撃している事実を見ると、鳥の吸い込みではなく、エンジン本体が原因と見ざるを得ないかも知れません。
危険を予測していながら、対応を取っていなかったとなると、いささか問題ですね。
きっちりした報告を発表してもらいたいものです。
返信する