「おいリョウ。」
「失礼しまーす!今夜のにょろ助でーす!」
ものすごく渋い。
うまき。
一尾から五尾まで選べます。
美味しかったわけ。
川で遊んでみたり。
そのまま突き落とそうとしてみたり。
日本中、あちこち遠征してみたり。
「なんだ先輩。」
「ウナギ行こう。にょろ助。約束してたじゃん?」
「いく!」
行ってきました。
気になっていた「にょろ助」に。
骨髄提供したわけで、その「お疲れさん会」と称したウナギを先輩が奢ってくれるという会を開催するのだ!という約束をしていた。
「お前が退院してきたら、行こうよ。にょろ助。だから、頑張ってこいよ?」
「言われなくても行くわい!」
「え?どういうこと?」
「分からない!行く!」
アベテツがご馳走をしてくれるという。
とっても珍しい、しかし、全く遠慮をしない今夜が楽しみでした。
さぁ行こう。
美味しさの向こう側へ。
「失礼しまーす!今夜のにょろ助でーす!」
「え?!これを今から捌くんですか?」
「はい!触っても写真を撮られても大丈夫ですよ!」
「丸飲みとかしてもいいんですか?」
「ははは。」
相変わらず、すべる。
素晴らしく、すべる。
ものすごく渋い。
熱燗か何かを渋く呑んでるようには見える。
しかし、これは土瓶蒸し。
「あぁ…うまいねぇ。」
「あぁ…うめぇ。」
飲みねぇ、飲みねぇ。
うまき。
一尾から五尾まで選べます。
「リョウ、五尾いけよ。」
「いや、あのさ、遠慮なんて全然してないけどさ、五尾は無理だ。5本食うんでしょ?無理だべ。」
「四尾?」
「いや…あの店員さん。普通はどこ?」
「二尾ですね!」
「ほら。無理だって。三尾にしよう。」
「白焼き食べ比べとか出来ますよ?二尾を蒲焼で一尾を白焼きとか。」
「それにします。そうします。」
「じゃあそれを2セットおねやがしゃーす!」
相変わらず噛んでる。
間違いなく噛む。
「もうウナギなんか見たくもねぇって言わせたい。お前に。」
「それはないと思うよ?」
来ました!
すごいねぇ。
ど迫力。
ど迫力。
向こうから白焼き、蒲焼、蒲焼。
地焼という東北の鰻としては珍しい「蒸さない」パリパリの鰻です。
本当は僕は地焼が好き。
でも、こちらにはなかったスタイルのお店でしたので、ずっと気になっていたお店だったのです。
「にょろ助行ってみたい、にょろ助。」
「おお、いいだろう!たまには俺がご馳走しますよ。」
「にょろ助!にょろ助!おいにょろ助!」
「分かったっつぅの。誰がにょろ助だ。」
やぁ、こんにちは。
食べるね。
いただきます。
美味しかったわけ。
途中、
「リョウ。あのさ。」
「やっぱりな!」
「手伝ってくんない?」
「やっぱりな!」
蒲焼半分と白焼き半分が僕に来ました。
つまり、僕は四尾。アベテツは二尾ということになります。
がるるるるるるる…
「食った。」
「食ったね。」
「食った。」
「美味かった。」
「美味かった。」
「先輩、ごちさーした!!」
「先輩、ごちさーした!!」
「おう!任せとけ!」
ご馳走さまでした。
「また来よう。年一くらいで。」
「じゃあさ、俺が骨髄提供した日に毎年来よう。」
「あぁ、いいねぇそれ。」
「もう一人の俺と同じ血を持つ人が誕生した日を…」
「二人で何故か祝う。」
「よし。では、毎年よろしくお願いします。」
「じゃ今から貯金しとくわ!」
「じゃ、また来年この店でお会いしましょう!」
「じゃあ一年後に!…オイ!!次会うのが一年後かい!!」
「そう。また来年ね!」
「おい!」
全ての店がやっておりませんので、駐車場で缶コーヒーを飲みながら、ただ遊ぶ。
2時間ほどダベっていた。
全ての店がやっておりませんので、駐車場で缶コーヒーを飲みながら、ただ遊ぶ。
2時間ほどダベっていた。
雨が降って来なければ、多分まだいた(笑)
少し寒かった(笑)
毎週、練習やらバンドやらラジオやらで頻繁に会うにも関わらず、話すことって無くならない。
「ラジオが楽勝な訳だわ。」
「ほんとだね。」
あべ哲はり灸院は、20周年。
早いものだね、先輩。
おめでとう。
色々あったねぇ。
やってることは、ずっと変わらんが。
15の時から28年間。
ほぼ会わない週はないという僕らですが、来週は芋煮会決行だねと遊ぶことばかり。
兄弟よりも長く過ごした。
高校は楽しかったけど、今の方が楽しい。
左が僕で、右がアベテツ。
川で遊んでみたり。
そのまま突き落とそうとしてみたり。
(この後、俺が捕まえて彼は落ちずに済んでいます。)
虫と間違えたり。
真剣勝負をしてみたり。
トリと間違えたり。
二人で応援したり。
先輩のエールを見守ったり。
虫と間違えたり。
真剣勝負をしてみたり。
トリと間違えたり。
二人で応援したり。
先輩のエールを見守ったり。
きん◯ま、取ろうとしてみたり。
日本中、あちこち遠征してみたり。
おんぶさせたり。
「世界を変えようと思うのだが。」
「分かったよ、リョウ…いや、団長。やってみよう。」
「おう。」
今も僕らは応援団をやっています。
ごちそうさまでした。
骨髄満タン。
これで明日にでもまた提供できるわ。
ありがと先輩。