今朝、道具の積み方があったので車を走らせていた。
車が寒過ぎるからコーヒーでも買おうかとコンビニに寄ったら、小さな子が走ってきたので入口の戸を支えて先に通した。
「ありがとうございます!すみません!」
とお母さんが小走りで駆け寄って来た。
僕の顔を見るなり、アッという顔をした。
一つ先輩の人だった。
スコップ団のことや青空応援団のことを応援してくれてるそうで、ものすごい早口でお話しされた。
聞けば兄の友達と結婚をしたとのこと。
その旦那さんも僕のことをよく覚えているって。
名前を聞いたら、僕の大好きな人だった。
集合アパートに住んでいる友達の家に遊びに行った時のこと。
遊んで外に出ると、僕の自転車がなかった。
ずっと探したんだけど見つからなかった。
一年生だった僕は、周りから見たら非常に落ち込んで歩いていたように見えただろう。
そんな時に彼が来た。
段付きでカゴのついたカッコいい自転車をとめて、
「どうしたの?」
と聞いてくれた。
声をかけてくれただけで、僕は孤独じゃなくなって、泣いたことを覚えてる。
「よし、乗りなよ!」
と乗せてくれて、長い坂道をまた戻るように登ってくれた。
安藤商店、フレッシュぬまた、どこを探してもない。
「了ちゃん、諦めちゃダメなんだよ!次見にいく場所にさ、自転車がとまってるコトを強く考えてて!」
僕は彼に掴まり、ムニャムニャと何かを唱えながら別な駐輪場に向かう間イメージを強く持った。
着く頃には、とまってるイメージしかなかった。
そしたら、あった。
「ね?よかったね!じゃあね、バイバ~イ!鍵かけなきゃダメだよ?その自転車、僕のよりカッコいいんだから。」
僕は泣きながら帰った。
今考えると、ちゃんとありがとうと言えたのだろうか?
カッコよくて、嬉しくて、後ろに乗せてくれた時、鳥肌が立つ程、その親切が身にしみた。
また別な日。
僕の家に兄の友達が数名遊びに来てた。
五つも歳が離れているから、みんな靴も大きいし、大人に見える。
河原で拾った石をなんとなく大切にしてて、ある日、僕はそれを割った。
なんとかくっつけようと、ノリとかボンドとかセメダインとか目についたものをメチャメチャに混ぜたもので接着したらくっついた!
小さい子特有の、これね、こうやってくっつけたんだよ!とお兄ちゃん達に話をするのだが、誰も聞いてくれない。
終いには、そのうちの誰かに、
「うるさいなぁ、嘘つき。」
と言われた。
それを見ていた彼が言った。
「了ちゃんは嘘つきじゃない。ね?」
「うん。」
「嘘だよ、石なんてつかないよ。」
「嘘じゃないよ、俺もやったことがある!俺も嘘つきだって言うのか?」
彼はきっと嘘をついた。
だって、本当にメチャメチャに混ぜたから僕も分かってないわけだし。
嘘つきになってでも僕を守ってくれた。
大好きな人で、僕の心のどこかには彼の親切な心がお手本になっている。
ずっと。
彼の弟は少しだけ意地悪な先輩だったんだけど、ブルーハーツというものを僕に教えてくれた。
そんな人の奥さんだった。
テレビを見るたびに、
「了ちゃんは、昔から変わらないんだよ!」
と自慢をするそう。
「旦那さんは、世界一の男だと僕は思います。」
それだけ伝えてその子を抱き締めて、僕は仕事に向かいました。
「皆に愛されますように!」
そう思って抱き締めた。
そんな話。
そんだけの話。
追記。
抱き締めたのはお母さんの方じゃないよ?
小さい娘さんの方ね。
車が寒過ぎるからコーヒーでも買おうかとコンビニに寄ったら、小さな子が走ってきたので入口の戸を支えて先に通した。
「ありがとうございます!すみません!」
とお母さんが小走りで駆け寄って来た。
僕の顔を見るなり、アッという顔をした。
一つ先輩の人だった。
スコップ団のことや青空応援団のことを応援してくれてるそうで、ものすごい早口でお話しされた。
聞けば兄の友達と結婚をしたとのこと。
その旦那さんも僕のことをよく覚えているって。
名前を聞いたら、僕の大好きな人だった。
集合アパートに住んでいる友達の家に遊びに行った時のこと。
遊んで外に出ると、僕の自転車がなかった。
ずっと探したんだけど見つからなかった。
一年生だった僕は、周りから見たら非常に落ち込んで歩いていたように見えただろう。
そんな時に彼が来た。
段付きでカゴのついたカッコいい自転車をとめて、
「どうしたの?」
と聞いてくれた。
声をかけてくれただけで、僕は孤独じゃなくなって、泣いたことを覚えてる。
「よし、乗りなよ!」
と乗せてくれて、長い坂道をまた戻るように登ってくれた。
安藤商店、フレッシュぬまた、どこを探してもない。
「了ちゃん、諦めちゃダメなんだよ!次見にいく場所にさ、自転車がとまってるコトを強く考えてて!」
僕は彼に掴まり、ムニャムニャと何かを唱えながら別な駐輪場に向かう間イメージを強く持った。
着く頃には、とまってるイメージしかなかった。
そしたら、あった。
「ね?よかったね!じゃあね、バイバ~イ!鍵かけなきゃダメだよ?その自転車、僕のよりカッコいいんだから。」
僕は泣きながら帰った。
今考えると、ちゃんとありがとうと言えたのだろうか?
カッコよくて、嬉しくて、後ろに乗せてくれた時、鳥肌が立つ程、その親切が身にしみた。
また別な日。
僕の家に兄の友達が数名遊びに来てた。
五つも歳が離れているから、みんな靴も大きいし、大人に見える。
河原で拾った石をなんとなく大切にしてて、ある日、僕はそれを割った。
なんとかくっつけようと、ノリとかボンドとかセメダインとか目についたものをメチャメチャに混ぜたもので接着したらくっついた!
小さい子特有の、これね、こうやってくっつけたんだよ!とお兄ちゃん達に話をするのだが、誰も聞いてくれない。
終いには、そのうちの誰かに、
「うるさいなぁ、嘘つき。」
と言われた。
それを見ていた彼が言った。
「了ちゃんは嘘つきじゃない。ね?」
「うん。」
「嘘だよ、石なんてつかないよ。」
「嘘じゃないよ、俺もやったことがある!俺も嘘つきだって言うのか?」
彼はきっと嘘をついた。
だって、本当にメチャメチャに混ぜたから僕も分かってないわけだし。
嘘つきになってでも僕を守ってくれた。
大好きな人で、僕の心のどこかには彼の親切な心がお手本になっている。
ずっと。
彼の弟は少しだけ意地悪な先輩だったんだけど、ブルーハーツというものを僕に教えてくれた。
そんな人の奥さんだった。
テレビを見るたびに、
「了ちゃんは、昔から変わらないんだよ!」
と自慢をするそう。
「旦那さんは、世界一の男だと僕は思います。」
それだけ伝えてその子を抱き締めて、僕は仕事に向かいました。
「皆に愛されますように!」
そう思って抱き締めた。
そんな話。
そんだけの話。
追記。
抱き締めたのはお母さんの方じゃないよ?
小さい娘さんの方ね。