東京遠征で治りかけていた風邪がぶり返し、土日は家に閉じこもり、ベットに寝ながら、音楽を掛けて読書三昧。風邪気味…ということで、お堅い本は読む気がしなかったので、取り出したのは漫画 小林源文著「黒騎士物語」。
小林源文(こばやし もとふみ)…、とか言っても99.99%の方は知らないだろうが、戦争劇画ともいえる独特の作風で一部で熱狂的人気を誇る漫画家。私は小学生の時読んだ氏のデビュー作「壮烈!ドイツ機甲軍団」(中西立太との共著)収録の「チタデレ」及び「クリストローゼ」以来のファンなので、もう40年来のファン…ということになる。
主題として取り上げているテーマが第2次世界大戦、中でも独ソ戦が多いということもあって、一部マスコミからは「ナチス劇画家」と批判されたこともある…と聞くが(単純な発想だなぁ…。)、薄墨を使った独特のタッチから生み出される世界観は、まさに「ゲンブン・ワールド」というべきもので、他の追随を許さないもの。
「カンプグルッペZbv」「装甲敵弾兵」「ハッピー・タイガー」…など、数多くの傑作を生み出している小林氏だが、何と言っても最高傑作は「黒騎士物語」ということに意を唱えるファンはほとんどいないだろう。漫画、否、小林源文でなければ生み出さすことができない世界がそこにはある…と言った感じ。「善悪を超越し、他の追随を許さない世界観を持つ黒騎士物語、真のマスターピースだな…。」、そんなことを改めて思った日曜日の午後であった。
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