前項では、私立文系の受験科目について「英・国・社会(数学との選択)」というのはいかがなものかと言う疑問を呈してみたが、なぜ、これだけ多数の受験生が数学を嫌うか?と言う根本原因について素人の考えを述べていみたい。
この問題については、多くの教育学者が「理系離れ」を憂いて、多くの意見、改善案を述べているのであるが、20数年前、一受験生であった私の率直な意見は「数学の試験は他の科目に比してなんであんなにハードなのか?。数学の試験のハードさが受験生が数学を避ける一因になっているのではなか。」と言うものだ。
数学(物理もそうだが)は、他の英語、国語、社会、物理以外の理科に比べて、試験がメチャクチャハードなのだ。
まぁ、これは私が数学を苦手にしていた文系学生ということもあると思うのだが、他の科目に比べ、大門形式で、1問が解けるか解けないかで点数が一気に開いてしまうという学科の特性に加え、試験時間内で解かなければならないプレッシャーは他の科目に比ではない。
社会科など時間が余りまくるのに比べ、数学は時間との勝負というか、メチャクチャ密度が濃いのである。
英語の場合、速読具合を見るという合理的な理由もあると思うのだが、数学の場合、あんなハードに時間制限を掛ける意味が今ひとつ分からない。もう少し、試験時間を長く取るとか改善出来ないのだろうか?
大上段に「理系離れ」を憂うよりも、このあたりから改善していった方が良いように思えるのだが…。皆さんの意見はどうだろうか?