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りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

パット・メセニーからのジャズ入門

2010-11-03 23:21:34 | ジャズ

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 休日、子供を乗せて30km近く離れた県立植物園へ中距離ドライブ。

 やや固くなってきたとはいえ、郊外、60km超の速度域でのC5の乗り心地は本当に素晴らしい。10分もたたずに子供は寝てしまった。渋滞もほとんどなく、30分ちょっとで目的地に到着。「もっと乗っていたかった」と思わせる快適性がハイドロ・シトロエン最大の魅力だろう。

 今回のBGMはパット・メセニー・グループ(PMG)の「オフランプ」~「レター・フロム・ホーム」期のベスト。この80年代中期のパット・メセニー・グループは本当に傑作揃いなのだが、中でも気に入っているのが84年の作品「ファースト・サークル」。ペドロ・アズナールのヴォイスを効果的に使ったアレンジが素晴らしい。

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 私は小学校高学年期にポップスから70Sのブリティッシュ・ハード、プログレッシヴ・ロックの世界にハマッテいったのだが、80年代中期はそれら所謂オールド・ウェイヴのロックは完全に下火になってしまい、寂しい思いをしていた。そんな時出会ったのが、パット・メセニー・グループ。

 ロックを聴いてきた人間にとって、ジャズに違和感を持つ最大の原因は使用楽器の「ヴォイス」に違和感を感じてしまうことだと思う。その点、メイン・インストルメンツがロックと同じくギター&シンセというPMGはロック出身の自分には入りやすかった。このPMGを足がかりに、ピアノ繋がりでビル・エヴァンス、そしてマイルス・ディヴス~と言う風にジャズの世界に入って行った訳だ。

 別に小難しいジャズなんて音楽を無理に聴く必要はまったくないと個人的には思うのだが、もし 「ジャズの世界に入ってみたいんだけど、どのアーティストから聴けば分からない」と言う奇特なロック・ファンがいれば、「PMGから聴いてみれば」と私は言うことにしたい。

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YouTube: first circle [pat metheny]


孤高のもう一枚(Kind Of Blue)

2010-10-13 23:55:36 | ジャズ

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 ビル・エヴァンス・トリオの「ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング」がピアノ・トリオの孤高の1枚とすると、このマイルス・ディビスの「カインド・オブ・ブルー」はモダン・ジャズの孤高の1枚と言えるだろう。

 冒頭のビル・エヴァンスのピアノによる青白い雰囲気…、すぐに「カインド・オブ・ブルー」の世界に引き込まれてしまう。秋の夜長にじっくりと味わいたい名盤中の名盤。


秋と言えばビル・エヴァンス

2010-10-13 00:07:02 | ジャズ

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狂気とも言える暑い夏が嘘のように、一気に冷え込み始めた今日この頃、深まる秋の夜に合う音楽はなんと言ってもビル・エヴァンス・トリオ、とりわけ晩年の作品「アイ・ウィル・セイ・グッド・バイ」と「ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング」の2枚ではないだろうか?ビル・エヴァンスと言えば、一般的には「リバーサイド4部作」が最高傑作と言われており、私もそれに異存はないのだが、この2枚、とりわけ「ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング」は「リバーサイド4部作」に匹敵する傑作アルバムなのだ。エディ・ゴメスとエリオット・ジグムンドの抑制の効いたリズムセクションをバックに奏でられるエヴァンスの研ぎ澄まされたピアノの何という美しさ。まさにピアノ・トリオの一つの最終型のように思える。この後、最晩年トリオによる鬼気迫る「コンストレーション・ライヴ」も素晴らしいのだが、普段、取り上げられることが少ないこの2枚のアルバムを多くの方に是非聴いてもらいたいものだ。