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りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

寄付文化について

2011-04-04 23:47:23 | オピニオン

 ここのところ、東日本大震災の被災者の方々に寄付を行うとのアナウンスが相次いでいる。大口のところでは、ソフトバンクの孫正義社長が個人で100億円を寄付するとアナウンス、またスポーツ界では石川遼選手が今シーズンの獲得賞金全額とバーディー1回につき、10万円を被災地に寄付すると発表して、アメリカでも大きく取り上げられた。

 有名人が多額の寄付をすると、日本では「売名行為だ!カッコつけやがって!」と言われることが多く(しないはしないで「なんで寄付しないんだ!」と言われることも多いのだが…)なかなか素直に受け入れられなかった寄付行為。実際、これまで「日本は寄付が少ない!」と指摘されることが多く、実際に金額ベースではアメリカの100分の1程度らしい。

 日本での寄付の少なさについては税制の違いに原因を求める意見が強いし、私もそう思うのだが、大口寄付の場合はともかく、小口の寄付も少ないと言うことは、やはり「マインド」の方が大きいような気がする。

 キリスト教文化が根付いているアメリカに比べて、一方的に日本からの寄付行為が少ない!と言うのは政府が介しての所得再分配のウエイトが違う訳だし、短絡的とは思うが、もうちょと気軽に寄付する雰囲気になってもよいのではないか…と言う気がする。

 「今回の震災をきっかけに…」と言っては語弊があるが、今後、寄付文化が日本に根付くことを期待したい。


なぜいきなり計画停電なのか?

2011-04-01 23:10:57 | オピニオン

 東日本大震災により、計画停電が実施されている。幸い、私が住む新潟市では今のところ実施されていないが、この分だと消費電力が増加する夏には実施される公算が極めて高い状況だ。

 しかし、なんでいきなり計画停電という発想になるのであろうか?個人的には全く理解できないところだ。常識的に考えて、行うべきはピーク時の電気料金を引き上げて、電気消費量の大幅抑制を図ることではないだろうか?例えばピーク時の電力料金が通常の2倍になれば、「節電にご協力ください」など言わなくても一般消費者、企業とも必死に節電に努めるだろう。料金体系に手をつけず、いきなり「計画停電を実施します」と言う発想がなぜ出てくるのか理解しがたいところだ。

 私個人は必ずしも自由主義者ではないと言うか、経済政策的にはかなり左寄りの人間だが、市場機構を活用すべきところは活用すべきと思うのだが…。


数学嫌いを考える

2011-01-16 20:02:37 | オピニオン

 前項では、私立文系の受験科目について「英・国・社会(数学との選択)」というのはいかがなものかと言う疑問を呈してみたが、なぜ、これだけ多数の受験生が数学を嫌うか?と言う根本原因について素人の考えを述べていみたい。

 この問題については、多くの教育学者が「理系離れ」を憂いて、多くの意見、改善案を述べているのであるが、20数年前、一受験生であった私の率直な意見は「数学の試験は他の科目に比してなんであんなにハードなのか?。数学の試験のハードさが受験生が数学を避ける一因になっているのではなか。」と言うものだ。

 数学(物理もそうだが)は、他の英語、国語、社会、物理以外の理科に比べて、試験がメチャクチャハードなのだ。

 まぁ、これは私が数学を苦手にしていた文系学生ということもあると思うのだが、他の科目に比べ、大門形式で、1問が解けるか解けないかで点数が一気に開いてしまうという学科の特性に加え、試験時間内で解かなければならないプレッシャーは他の科目に比ではない。

 社会科など時間が余りまくるのに比べ、数学は時間との勝負というか、メチャクチャ密度が濃いのである。

 英語の場合、速読具合を見るという合理的な理由もあると思うのだが、数学の場合、あんなハードに時間制限を掛ける意味が今ひとつ分からない。もう少し、試験時間を長く取るとか改善出来ないのだろうか?

 大上段に「理系離れ」を憂うよりも、このあたりから改善していった方が良いように思えるのだが…。皆さんの意見はどうだろうか?


受験科目を考える

2011-01-16 09:50:33 | オピニオン

 この土日は大学入試センター試験日。ということで、日頃、素人考えだが、教育問題について「?」と思っていることを少し綴ってみたい。

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 日頃、私が思っているのは何で日本では文系・理系でこんなにも受験科目がきっちりと分かれているのかと言うことである。とりわけ、以前より疑問に思っていたのは所謂、私立文系の受験科目に数学が必須科目となっていない事だ。

 私立大学の法・経済・商学部の所謂、社会科学系学科は「英語・国語・社会」(社会は数学と選択)と言うパターンがほとんど。私も数学はセンター試験(当時は共通一次試験)しか受けていないので、あまり偉そうな口は叩けないのだが、文学部ならともかく、経済・商学部系統に入るのに数学がいらないというのはやはりおかしいのではあるまいか?(法学部にしても、おそらくそうだろう。)

 この辺の話は10年程前に出され、話題になった「分数のできない大学生」に詳しいが、私立大学の教授陣も流石に数学を受験科目から外していることには忸怩たる思いがあるらしい。だが、「数学を必修にすると受験生が受験を避けてしまう為、重要な収入源である受験料が入らず、大学の経営が厳しくなる。故に数学を受験科目から外す」ということを言われてしまうとなかなか反論できないということらしい。しかし、本当にこんな事で良いのだろうか?

 素人の私にははっきりした事は言えないが、社会学部系の大学進学にあったって「数学不要」というのは、金融のプロが育っていないなどという問題に限らず、日本の教育が抱える歪みの大きな原因になっているような気がするのだが…。

 この問題を変えられるとしたら私立トップ校である早稲田大学以外にないだろう。(以前、数学を必須にしていた慶応大学が、早稲田に学生が逃げるため数学を外した経緯があるらしい)。もし、早稲田大学の政治経済学部が受験科目を「数学必須」にするだけで、日本の教育は劇的に変わることだろう。(まぁ、する気など絶対ないのだろうなぁ。だいたい、今ではAO入試や推薦入試者が半数を超え、一般入試者の方が少数派らしいし…)。

 箱根駅伝などスポーツに力を入れるのも結構なのだが、私立トップ校として早稲田大学にはこのあたりもしっかりと考えてもらいたいものだ。