今回、ワイナリー温泉「ヴィネスパ」に向かう途中、プジョー607とすれ違い、思わず「オォ、607!」と叫んで家族からビックリされる。
プジョー607…と言ってもほとんどの人は知らないと思うが、今年、後継車の508が登場するまで10年間に渡ってプジョーのフラッグシップを担ってきたV6 3リッターエンジンを搭載した高級セダンである。
このプジョー607、日本には500万円アンダーという同クラスドイツ車に比べ、100万円程安い意欲的なプライスで発売されたのだが、ドイツ車の牙城を崩すというか、傷をつけることもできず売上げは当初から低迷、数年で販売中止…という憂き目にあった超不人気車というか超レア車なのである。実際、私も実車を見るのは3回目。
実際の話、ネットで検索すると電送系を中心にトラブルの嵐、シトロエンXM程でないにしても異様に信頼性が低い車らしく、オーナーからの評判もボロクソ…と言った感じ。「まぁ、売れなかったのも、しょうがないな…」という感じもするのだが、今のプジョーにはない優雅というか伸びやかな美しいラインを持った清楚な高級車…という雰囲気で心惹かれる一台である。
ネットでの評判を見てしまうと、とても手を出す気にはなれないが、1回乗ってみたかったな…という感じ。故障にめげず、乗り続けているオーナーの皆さんには敬意を表したい。