電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

夜の大捜査線

2007-06-11 23:02:29 | Weblog
毎日、毎日、これから手がける作品の資料作りやポスター制作や予告や、はたまた経理の仕事と、あんまりにもやることが多くて困っておりますが、そろそろゴールデン・ハーベスト・クンフーのことも動き出さないとやばくなってきたので、昨晩、ごそごそと資料庫で探し始めました。
で、探しながら見つけていくと、いろんなものが出てくるので、ついつい読んだり見たりしていたら、あっという間に2時間。真夜中です。
で、メインで使えるかどうかはわからないのですが、『片腕ドラゴン』『女活殺拳』『いれずみドラゴン』の写真がいくつか出てきたり、当時の雑誌もいくつかあったり、一応はいろんなものが出てきました。
その中で、カビにまみれたベータのテープが。ラベルには「Gメン75/女活殺拳」と書いてあります。謎に満ちたこのテープ、さて中身はナンなのか?TV吹き替え版だったらばうれしいのですが・・・・・
とにかくカビ取りに出して映像が再生できるか、これからの勝負です。

題名のつけかた

2007-06-10 17:19:49 | Weblog
映画宣伝マンがいつも悩ませられることが、題名とコピーです。毎回、会議前になると20も30も考えて、全員で100も題名があがるのですが、決まらないこともよくあります。また、これどうかなあ?とたった一つあげたのがすぐに決まることもあります。
クンフー映画の金字塔である『燃えよドラゴン』の題名も、正式決定するまでいろいろあったと当時のワーナーの方からお聞きしました。いい題名が出なくて、ある時、宣伝部長が本屋に行った時にたまたま見つけた、司馬遼太郎原作の「燃えよ剣」を見て「これだ!」とひらめいて、『燃えよドラゴン』に決定したそうです。
今では、映画会社やビデオメーカーが多いので、平気で同じ題名つけたり、パクッたりしておりますが、昔は他社がつけた題名を取り入れる場合は、そのつけた会社に仁義を通して、使っていいか確認してました。
もちろん、『燃えよドラゴン』がヒットした直後に、東宝東和が『片腕ドラゴン』の題名をつけたときも、私の師匠であった故飯田さんはワーナーに連絡したと言っておりました。そうすると、松竹が配給した『怒れタイガー』『危うしタイガー』は、ドラゴンに対抗した題名だったのかなと思われます。(宣伝の意地みたいなものですね)
今私は、これからキングレコードで発売する、GHとSBの題名をつけなければいけない宿題があって、頭を悩まされております。
う~、こまりんこ。

明9日公開のアジア映画

2007-06-08 20:53:08 | Weblog
明9日(土)公開のアジア映画ですが、1本もありません。しかしながら、『それでも生きる子供たちへ』という作品で、7カ国7人の監督がオムニバスで作っているのですが、その中にジョン・ウー監督が1本撮っております。
世界中の子供たちを取り巻く現実的ないろいろな問題をテーマに描いた作品ということで、かなりの社会的なメッセージが入っていると思いますが、知り合いが見てかなりよかったとのことですので、お暇な方はぜひ観てみてください。

子供といえば、私も今、子供をテーマにした映画の宣伝を手がけています。
『幸せの絆』(原題:暖春)という作品です。7月21日の公開ですので、ぜひ見て下さい。

秋の映画祭は?

2007-06-07 21:03:26 | Weblog
先日書いた『黄金甲』(カース・オブ・ザ・ゴールデンフラワー、まだ正式題名決まってません)は、丸の内ピカデリー系でした。
ところで、今年の東京国際映画祭ですが、昨年まで担当していたプログラミング・ディレクターのほとんどがばっさり切られました。なぜそうなったかはここでは書きませんが、「アジアの風」担当ディレクターも変わるわけですから、どんな番組になるのかは???
で、前に香港某貿易発展局の方とお会いしたときに、「秋の香港映画祭をやる企画がでている。」とお聞きしておりましたが、この企画は動き出しているようです。でも、香港で製作本数も減り、日本での買い付け作品も減っている今、どれだけ作品が集められるのか?詳細がわかり次第、お伝えしたいと思います。

あ、『片腕ドラゴン』は10月10日発売になりました。

ユンファ!

2007-06-06 20:50:02 | Weblog
本日、『少林寺三十六房 スペシャル・エディション』の発売でした。朝、「めざましテレビ」の商品紹介のコーナーで取り上げられていてびっくりいたしました。
さて、私は部類のテレビ好きで、ここ1週間ほどのテレビ番組をチェックしていると、『パイレーツ・オブ・カリビアン~』のパブ露出が多いこと。基本、来日時の取材が多いわけですが、私が毎週観ておりますフジテレビ「アイドリング」でさえも、ロスのディズニーランドで行われたプレビューで登場するジョニー・デップに、アイドリングメンバーの二人がインタビューを試みる、というのをやっておりました。レッドカーペットを歩くいろんな出演者にインタビューしていくなかで、ファッチャイが~。さすが日本好きの彼は二人の姿を見つけると、マイクのほうまでやってきて丁寧にインタビューを受けております。おまけに、「アイドリングの9人のメンバーで誰がいいですか?」なんて質問に対して、ニコニコしながら丁寧に答えている彼ですが、なんとその横には、妻ジャスミンがぁぁぁ。鬼より怖いと言われる彼女の前でファッチャイに大胆な質問している二人も、知らない強みですごいなあ、なんて思いつつ、ボディガードのように彼の横にぴったり付き添う彼女の表情がすごく面白かったです。
『赤壁』も降りた後もいろんな情報が乱れ飛んでおりますが、やはりネックは、か・の・じ・ょ なのかも知れませんね。

ここ何日かの会話

2007-06-05 22:00:14 | Weblog
私「そういえば、チョウ・ユンファの『黄金甲』の公開決まったんだって?」
A「W社で、9月に丸の内プラゼールだってよ。」
私「そうなんだ、あれ、アメリカはS社だったんだけど、日本は値段が高いから断ったらしいんだよね。」
A「監督は有名だけど、出来は?」
私「香港でDVD買ったんだけど、まだ封もあけていないよ。」


私「『投名状』どっか買ったか、知ってる?」
B「わかんないけど、あの顔ぶれだったらもうどっか買ってるんじゃないの?」
私「でも、香港マーケットの時にA社から聞いたけど、高すぎて手がでないと言ってたけど。」
B「どのくらいの値段なんだろ?500?」
私「わかんないけど、それぐらいはするんじゃないの?そういえば、S社が田壮壮監督、張震主演の『呉清源』を持ってるんだけど、けっこう高い値段で買ってるみたいだよ」
B「それ、どんな映画?」
私「碁の神童と呼ばれた中国人の少年、呉清源が、日本に渡っての碁を極め、新しい碁の革命を起こす話で、松坂慶子や柄本明が出演してるよ。」
B「それ、知らなかった。」
私「秋にシネスイッチ銀座で公開決まったようだよ。」



過去を知るということ

2007-06-04 16:17:03 | Weblog
最近、日本の若い映画監督と仕事をしても、映画をあまり観ていないことを知りびっくりしてしまうことがあります。
自分の感性で撮ることもいいのですが、過去の作品を観ることでアイディアを得ることも大事だと思います。
ハリウッドのS・スピルバーグといった大御所の監督たちも過去の作品から学び、自分の作品を作り上げていったわけです。さて、私が監修を手がけたキング・レコードのショウ・ブラザース作品ですが、観れば観るほど現在の香港映画界の大御所監督たちが、いかにショウ・ブラザース作品に影響をうけたかがよくわかったからです。というか、よくもまあ、ここまで影響をうけているのかと、驚く作品があります。
その代表的なのが、ツイ・ハーク監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』のクライマックス・シーンのジェット・リーVSドニー・ユエンの対決シーンです。このシーンは、『ワン・チャイ』シリーズのなかでもいちばんの名場面シーンと思っておりますが、その後、ラウ・カーリョン監督の『ワンス・アポン・ア・タイム 武館激闘』を観てびっくりしました。クライマックス、リュー・チャーフィー演じる黄飛鴻と北派の使い手であるワン・ロンウェイが狭い路地でお互いの技を繰り出して戦うというシーンがあります。その構図がまさにジェット・リーVSドニー・ユエンのシーンにそっくりなのでした。
ツイ・ハーク監督はもともとショウ・ブラザース作品に対しての思いが強く、大学の卒論がキン・フー監督論だったといわれております。また、『ブレード/刀』は『片腕必殺拳』シリーズのオマージュであったわけですし、観れば見るほどその影響の受け方が半端でないことがわかります。
映画の楽しみ方は過去の作品を知ることで、新しいことを知る場合が多いわけです。新しい作品を観ることもいいのですが、ぜひクラシックの作品を観ることもおすすめいたします。

7月下旬~8月上旬のセルDVD発売

2007-06-02 00:15:19 | Weblog
7月下旬~8月上旬のアジア関係セルDVD発売一覧です。

中国
7月27日
『孔雀 我が家の風景』
監督:クー・チャンウェイ 
出演:チャン・チンチュー
『藍色愛情 Love is blueenes』
監督:フォ・ジェンチィ 
出演:パン・ユエミン
「プロット・アゲインスト SEASON2 天才数学者」DVD-BOX2

中国=香港
7月27日
『墨攻』
監督:ジェイコブ・チャン 
出演:アンディ・ラウ、ファン・ビンビン
『Mr.Booの花嫁の父』
監督:ジョー・マ 
出演:マイケル・ホイ
7月28日
『離魂』
出演:ポーリン・ワン
8月3日
『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』
監督:ウイルソン・イップ 
出演:ドニー・ユエン、ニコラス・ツェー

韓国
7月20日
「ずっと会いたい」DVD-BOX
出演:パク・ヨンハ
7月25日
「愛の記憶」
監督:カン・デソン
出演:ソ・ドヨン
「一瞬の永遠 ソ・ドヨン」
出演:ソ・ドヨン
「宮1.5」
出演:ユン・ウネ
「韓国流大辞典」
出演:ぺ・ヨンジュン
「ラブ・ホリック インターナショナル・ヴァージョン」DVD-BOX
出演:カンタ
7月27日
「ソン・イルグクプレミアムDVD-BOX」
監督:チェ・ムンソク
出演:チョ・ヒョンジェ
「オンリーユーBOX2」
出演:ソン・イルグク
「宮廷女官 キム尚宮 DVD-BOX3」
監督:キム・ジェヒョン
出演:イ・ヨンエ
「初恋 プレミアム版 DVD-BOX3」
監督:イ・ウンジン
出演:ぺ・ヨンジュン
8月1日
『恋の潜伏捜査』
監督:パク・クァンチュン
出演:キム・ソナ
8月2日
「透明人間 チェ・ジャンスDVD-BOX」
出演:ユ・オソン
「愛情の条件」DVD-BOX3
監督:キム・ジョンチャン
出演:ハン・ガイン
「I LOVEヒョン・ジョン」DVD-BOX1
出演:カム・ウソン
「イ・ビョンホン アスファルト 我が故郷」DVD-BOX
出演;:イ・ビョンホン
8月10日
「太陽が昇る日 パーフェクトボックスVOL2」
監督:オム・ギベク
出演:イ・ビジョンホン

これ以外では、アメリカ映画で監督がコーリー・ユンの『DOA』も8月3日発売です。
今回は、宣伝アテンドしたことのあるキム・ソナ主演の『恋の潜伏捜査』を買おうかな。実は輸入版持っているのですが、そのままにして早2年です。
『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』もプレミアム・エディションが発売されます。


明6月2日公開のアジア作品

2007-06-01 15:55:10 | Weblog
明日6月2日(土)公開のアジア作品です。

『女帝<エンペラー>』中国=香港作品
監督:フォン・シャオガン
出演:チャン・ツィイー、ダニエル・ウー、グォ・ヨウ

五代十国時代の中国を舞台に、兄を殺して皇帝の座についた弟に復讐を誓う兄の王妃の物語。シェークスピアの『ハムレット』を下敷きに描かれた、中国のヒットメーカーのフォン・シャオガン監督の大作。ここに来ている皆さんは原題『夜宴』でご存知だと思います。
それにしても、この邦題、女帝でエンペラーと読ませるところがミソですね。
グォ・ヨウはファン監督のメイン俳優です。またダニエルが出演しています(時代劇のイメージにあうかは?)が、この作品でもう少し知名度が出るといいのですがねえ。
東京:有楽座ほかロードショー