電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

写真のコマ撮り

2007-06-19 21:37:18 | Weblog
今から10年ぐらい前まで、映画の宣伝をする(ポスターなどを作る)場合、権利元からきた写真ではとてもじゃないけどいいものが作れない、という場合は、よくフイルムから写真を抜いて使ったりしていました。でも、世の中が21世紀になってからは写真の権利とかがうるさくなって、欧米の作品を扱う場合は、いくら写真がなくても勝手に抜くことなどできなくなりました。
香港映画も昔はひどくて、いい写真がこなくて困ってしまいました。『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』のポスターの写真は、フイルムから抜いた写真で作りました。一方、ジャッキー・チェンの作品は、スチールがやたらめったらあったりと、写真の数にびっくりしました。
さて、時は今、DVDの時代となって、ギャラリーやらなんやらと特典映像を入れるようになりましたが、香港映画の古い作品になると、ほとんど写真が残っていないということがあって、困ったことがいつも起こります。写真がないということはパッケージをどうするんだ~と、担当者を悩ませます。
ということで、昨日に続き、ゴールデン・ハーベストのクンフーの話になりますが、ほとんど写真がきていないために困っております。デジタルリマスターをした作品に関してはなんとかなりそうな按配ですが・・・・。
で、本日は特別に、うちの資料庫から見つかった『片腕ドラゴン』の写真です。これはなんで横長かというと、当時、いい写真がきていなかったので、プリントから抜いたのですね。だから、サイズがシネスコで横長になっております。
現在は、すべてデータで写真が送られてきますが、DVDのマスターがHDだときれいに抜けるので、そこから抜いてもらったものを送ってもらったりしています。
でも、フイルムから抜いた写真も味があるというか、私にとってはすごく懐かしいものを感じてしまいます。