電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

題名のつけかた

2007-06-10 17:19:49 | Weblog
映画宣伝マンがいつも悩ませられることが、題名とコピーです。毎回、会議前になると20も30も考えて、全員で100も題名があがるのですが、決まらないこともよくあります。また、これどうかなあ?とたった一つあげたのがすぐに決まることもあります。
クンフー映画の金字塔である『燃えよドラゴン』の題名も、正式決定するまでいろいろあったと当時のワーナーの方からお聞きしました。いい題名が出なくて、ある時、宣伝部長が本屋に行った時にたまたま見つけた、司馬遼太郎原作の「燃えよ剣」を見て「これだ!」とひらめいて、『燃えよドラゴン』に決定したそうです。
今では、映画会社やビデオメーカーが多いので、平気で同じ題名つけたり、パクッたりしておりますが、昔は他社がつけた題名を取り入れる場合は、そのつけた会社に仁義を通して、使っていいか確認してました。
もちろん、『燃えよドラゴン』がヒットした直後に、東宝東和が『片腕ドラゴン』の題名をつけたときも、私の師匠であった故飯田さんはワーナーに連絡したと言っておりました。そうすると、松竹が配給した『怒れタイガー』『危うしタイガー』は、ドラゴンに対抗した題名だったのかなと思われます。(宣伝の意地みたいなものですね)
今私は、これからキングレコードで発売する、GHとSBの題名をつけなければいけない宿題があって、頭を悩まされております。
う~、こまりんこ。