電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

集結號

2008-04-21 21:48:21 | Weblog
『ドラゴン・キングダム』が全米公開され、週末ランキングで2000万ドルを稼いで第一位となったとのことです。PGのついたファミリー向けになっているので、この成績はまずは及第点というところではないでしょうか。

ところで、例年香港に行ってたくさんDVD,VCDを買って帰ってくるのですが、そのままほったらかしにしていると、何買ったか忘れてしまい、翌年、香港行った時に同じ題名のものを買って帰ることがよくあります。昨年は『破壊之王』のDVD買っていたのですが、すっかり忘れていて、今年はVCDの『破壊之王』を買ってしまいました。そんなどじを踏まないように、昨晩はトランクに入れっぱなしのDVDを取り出し、『終結號』を観ました。
この作品は香港に行った時に、町のVCD店の店頭モニターで流れていたので、それを見て買ったのですが、監督は中国の大ヒットメーカー、フォン・シャオガン(馮小剛)です。香港のメディアアジア社と上海映画集団等、中国=香港製作の大戦争作品です。1948年の国民党と共産党の内戦の三大戦役の一つである“淮海の戦役”を舞台に、人民解放軍第九連隊の隊長・谷子地とわずか47名の兵士たちの狙撃戦の任務の中、集結の号令がかかれば即撤退せよと言い渡されていたのにもかかわらず、圧倒的に数で勝る敵に苦戦を強いられ、兵士たちは次々と命を落としていきます。そして、たった一人生き残った谷隊長は、部下の死は自分が撤退の合図を聞き逃したからだと自責の念に駆られるが、実はその裏に意外な事実が隠されていた、というのがおおまかなストーリーです。
この映画に出ている俳優たちは中国大陸圏の俳優たち、チャン・ハンユー、タン・チャオ、特別出演にフー・ジュンが出演していますが、特筆すべきはその戦闘シーン。スピルバーグの『プライベート・ライアン』、韓国映画『ブラザーフッド』も映像的にむごい、すごいと思いましたが、この作品の戦闘シーンもまたすさまじい!冒頭から戦闘シーンなのですが、弾にあたった手が吹っ飛ぶ、砲弾が爆発し人間が肉片にかわり、きれいごとではない、戦争の戦いというのがリアルに描かれています。足を吹っ飛ばされた兵士が叫びながら助けを呼ぶ様、戦車に踏みつぶされる兵士…、これ、劇場の大画面でみたら圧倒されるでしょう。その戦闘シーンだけでも見ごたえありの作品です。


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