いつも見に行くイチジクの木では、今年もまたキボシカミキリが活動していました。木の中には幼虫が入ってかなり傷むので、このイチジクも来年はだめかなぁと思いながらも、ずっと持ち堪えています。
2007年6月13日 京都市西京区大原野
以前はクワカミキリが圧倒しているところもあって、主に枝などの樹皮を囓るので居ればそれとすぐに分かったのですが、この頃はほとんど見かけなくなりました。今ではほとんどの場所でキボシカミキリの天下です。帰化昆虫は猛威をふるうことがよくありますが、これも帰化昆虫だからでしょうか。多くのカミキリムシとは違って葉脈を無視して葉を食べるので、葉に大きな穴が開きます。
2007年6月17日 京都市西京区大原野
何回か見に行っている内にカップルも現れました。
2007年6月27日 京都市西京区大原野
♂はだいぶ小振りです。「ノミの夫婦」…いや「カミキリの夫婦」でした。
キボシカミキリ、クワカミキリ、トラフカミキリ、いずれもクワにも付くしイチジクにも付きます。一見まったく違うような植物ですが、どちらもクワ科に属します。実は私はこのカミキリムシたちにその事を教えてもらいました。彼らにとってはたいした違いではないのです。しかしイッシキキモンカミキリなどはそうも行かないようで、クワ属の植物でないとだめなようです。そのようなカミキリムシは、今や養蚕をする農家もほとんど無くなってクワの木も無くなっていく中で、山の中に残った僅かなクワの木を頼りにひっそりと暮らすしかないようです。