男の世界だった夜の街も、時代と共に変化してるんだけど・・・
この新型コロナウイルスが原因で大きく変わる部分が有りますね。
それは「水商売」と呼ばれる、「接待を伴う飲食業」です。
その中でもスナックから派生した形の店は、一旦、全滅してから新しいスタイルになる可能性がありますね。
スナックと呼ばれる店は多くありますが、その定義はあいまいで、その仕事の内容の幅もかなり広いんです。
高級クラブに近い店から、カウンターに金魚鉢を置いて高齢者ママさん一人の店までスナックです。
今回の自粛で東京など都会の店は家賃も人件費も高く、大きな赤字になっていると思います。
でも、、、地方の店に比べれば、その負債の回収は速いんです。一方、地方の店はほぼ赤字の回収は不可能ですね。
それは夜の街で店を出す居酒屋なんかでも同じでしょう。
地方の方が維持管理費は小さいのですが、営業が始まっても元々売上高が都会に比べてけた違いに少ない。
動くお金の多寡が少なければ、やりくりの方法が限られます。
数十億円の負債で倒産した経営者が、明日の食費に困る事はなく。
数十万円・数百万円で夜逃げする人は死を選ぶことも有ります。
地方の夜の街の店主は、後者の方の人達なんです。
(写り込んでいる店は内容と関係ありません)
徳島市栄町
徳島の夜の街には人が居ません。
若者も、、、中高年も、、、
時々見かけるのは、この街を通過する近所の人です。
本当に恐ろしいくらい人が居ません。 タクシー・代行運転もかなり少ない。
居酒屋はゼロか一組か二組です。
やる気をなくしたのか・・・・いまだに休んでいる店も多く見かけます。
ウイルスの感染を防ぐには良い状況ですが・・・
それを素直に喜べない気持ちも有ります。
東京圏の緊急事態宣言が来週にも解除され、全国的に経済活動のスタートになりそうですが、、、
規制が無くても慎重に様子をうかがうのが日本人の特徴なのか・・・
それも感染予防には大事な事、、、、
しかし、、、、
実質的な規制が無くなるのが一番最後になりそうな「接待を伴う飲食業」は、元々経済的な体力の弱い業種です。
何か月にも及ぶ休業や休業同然の状態には耐えられないでしょうね
また夜の街での感染経路が解らない事が多かったのを受けて、お客さんの連絡先を明確にするために「完全会員制」を求められる可能性も有るでしょう。 また、開店に当たって求められなくても、そうしなければ社会的責任を負わない店として、企業の接待などには利用されないかもしれません。
個人的にはそれも良いと感じるのですが、そんな事が水商売に馴染むには時間がかかるでしょう。
夜の街、、、団塊世代の女の子供たちが(現在40~50才過ぎ)活躍していた時期から、年と共に衰退状態です。
社会の中であまり必要とされない夜の街は行政の協力の無い業種でも有ります。
しかし、現実はそこに付随して仕事をしている人は結構多いんです。
タクシーの運転手・代行運転の人・酒屋・業務用食料品・花屋・美容院・深夜の託児所、、、、と色々あります。
もちろん夜の街には「接待を伴う飲食業」だけではありません。 カラオケ店・色々な食事処も大きな集客力を持っていますが、それら全ての核になっているのが「女の子たち」です。
その「核」が崩壊寸前の状態ですから、夜の街全体の構造に変化が有りそうです・・・
昭和が身体に染み付いている人たちにとり寂しい現象ですが、、、それも流れなのでしょう