藤井聡太王位に永瀬拓矢九段が挑戦している王位戦。
藤井王位の3連勝後に永瀬九段が1勝し、第5戦が徳島市の「渭水苑」で行われています。
永瀬九段が1勝しなければ徳島での王位戦はなかっただけに、永瀬九段の勝利はファンだけじゃなくて渭水苑も大喜びですね。
前回に渭水苑で王位戦が行われた時には、散歩がてら戦いの雰囲気を少しでも味わえないかと、渭水苑の周りをウロウロしたのですけど、、、今年は暑くて断念です。
永瀬拓矢九段の先手で始まった戦いは、両者得意の戦法「角換わり」でした。
お互いに戦いの道筋も、これしかないという最善手は研究済みで、かなりのスピードで進みました。
このまま行ったら二日制なのに1日で終わってしまいそうなスピードでした。
それが70手目(藤井番)で1時間41分間にわたり動きが止まった。
やっと70手目を藤井王位が差すと・・・
今度は永瀬九段の長考が始まった・・・
まだか、まだなのか・・と思っている間に1日目の終了時間が来てしまった。
永瀬九段の消費時間は2時間39分。
それでも差さず、とうとう封じ手となりました。
つまり、PCで観戦していた私は4時間と20分ほどボーッと見てただけ。
しかもオチが無い(笑)
封じ手となった永瀬九段の71手目の有力な候補は1つか2つしかなく、それ以外は形勢を悪くしそうな一手ばかりです。ただ千日手(最初からやり直し)の道も残されている。
その有力な候補か少ないけど、その後に分かれ道が多すぎるんです。
盤面を見ただけで数十手は頭に浮かぶトップ棋士をもってしても、すべての分かれ道を確認することは不可能です。
2時間39分かけて考えても答えが出ない永瀬拓矢九段。
1日目が終了した後でも考えるのでしょうが、その状態で夜に寝る事は出来るのだろうか。