アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

278アチャコの京都観光日誌  仲源寺 右目が真っ赤なお地蔵さん  目病み地蔵さん

2018-02-04 13:04:56 | 日記

再び仲源寺に行った。

同居人の配偶者が、緑内障の疑いがあるとの事で、わずかに残る愛情を振り絞り、目病み地蔵を訪ねた。

長雨を鎮める雨やみ地蔵が、転じて目病み地蔵と言われるお地蔵さんだ。

京都人のしゃれだ。

 

「中源寺」の画像検索結果

唐門は桃山時代のもの、「雨奇晴好」の額は、「日々是好日」という意味。

「中源寺」の画像検索結果

天暦の時代、後一条の御代、定朝上人(平等院の阿弥陀如来の作者か?)が、地蔵尊を安置。

その後、保元平治の戦乱の時代、境内は武者の宿所となり果てる。

さらに時代が過ぎ、後堀河の御代(鎌倉初期)、しばしば加茂川が氾濫する。

流される人や家屋の多い中、四条河原のとあるお堂のそばには溺れ人が多く助かっている。

よくよく見ればお地蔵さんがいらっしゃる。曰く、

「人心が徳を失うと、天道が怒り災いをなす。また水害が襲う。」さらに、「汝早く、地蔵尊を頼んで民人を救うべし。」と。

溺れ人が、河原の中原に助かった事から、人と水を示す「にんべん」と「さんずい」を付けて、仲源寺と命名した。

「中源寺」の画像検索結果「中源寺」の画像検索結果

その後、近くの錦小路の夫婦が特に信心深く、この地蔵さんを崇めた。

夫の宗円妙昌なる人が、眼を患い失明した。しかし、境内の京の名水「閼伽の水」で眼を洗うと再び眼が見えるようになった。

喜んでお地蔵様を拝むと、右の眼から涙が滴り落ちたという。

よく見て見ると、右目。真っ赤に充血している。ありがたや、ありがたや。

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場所は、四条大橋から南座を越えてすぐ南側にある。たくさんの中国人観光客が行き交う場所だが、

ほとんどの人が通り過ぎる。御本尊の地蔵菩薩は、普段は見えない。

節分のこの時期だけ直接拝める。右手には、同じ丈六の千手観音座像が鎮座する。

場所柄、奉納提灯には、祇園の芸子・舞妓の名前が多く見える。

配偶者は、眼病封じのためだるまを奉納した。

 

「貴乃花豆まき」の画像検索結果

因みに、テレビでは「豆で怪我したら、協会に被害届を出しますか?」

のギャグを盛んに紹介している。直後、せんだみつおは、

「先ほどはつまらないギャグで失礼しました。どうせカットされますから。」

と、謝罪してました。

 


277 アチャコの京都観光日誌   節分のおばけ   祇園の一夜

2018-02-04 07:30:17 | 日記

おばけ

節分に普段とは違う格好(仮装)をして、厄払いを行う。

京都祇園の伝統行事だ。

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花見小路辺りには、舞妓・芸子たちがいつものだらりの帯ではなく、様々な仮装をして行き交う。

宇治で豆まきを見た後、祇園花見小路に向かった。老舗の料亭を訪ねる。もちろん一見さんお断りだ。

わずかな伝手を頼りに、初参加。大広間に通される。コの字型に設えられた据え膳の末席につく。

隣に顔馴染みの方がいて助かる。その他も見たことのある人も何人かいる。

最後に上座中央の重鎮が、堂々と遅れて入室されて宴会が始まる。京都らしい薄味の前菜と熱燗をいただく。

登場した今年の「おばけ」は・・・・。

シャネルズ、だった。

終了後、ちゃんと三つ指ついて挨拶する女将。

単なる「黒いちいちゃいおっさん」だ。一般的には古典的装束が主流だが、初めての試みらしい。

面白かった。しかし、ハロゥインとの違いが分からない・・・・・・。(笑)

左は、グリコ森永の犯人に似ているが、すでに時効だ。

さすがに寒い京都の夜の町。外国人旅行者もちょっと少ない祇園の町を、そぞろ歩きしながら帰宅した。

来年は、筆者も「おばけ」になるぞ・・・・。