伏見稲荷大社に行って来た。
ただし、恩賜の建造物があると言うので訪ねて来た。恩賜・後水尾院と、書いてある。
出た、後水尾天皇だ。達者な天皇、長生きした天皇(昭和天皇に次ぐ長寿)、子作りに励んだ天皇、幕府に抵抗した天皇。
伏見稲荷は誰でも知っているが、ここを訪れる人はいない。
宮司家の秦氏の迎賓館として使われた建物だ。
松の下屋。(したや)
稲荷大社の正面、神楽殿の南に位置する。注意して探して欲しい。
800坪の敷地に、庭園を囲むように、松の下屋、茶室瑞芳軒、そして「御茶屋」が配置されている。
庭園は、7代目小川治兵衛(植治)作庭と言われるが定かではない。
以前は遣り水が流れていたのだろうか?明治以降の特色である細かい植木の配置を楽しみながら回遊する。
程よく苔むしている感じが、とても良い。
後水尾天皇が、上皇として院政を行っていた仙洞御所から移築されたと言われる。
中には、狩野家の永徳・探幽の祖父・孫の襖絵が見られる。
誠に贅沢な空間だ。
馬酔木・つつじ・楓・南天・槇・松などが四季折々楽しめる。
京都のパワースポットで有名な伏見稲荷だが、日本人ならちょっと物知り顔で、こちらも訪れたい。
一緒に行った人から、一目置かれる事間違いない。
通常は拝観できない。事前に調べて行きましょう。
帰りには、名物の焼き鳥をいただく。スズメとウズラ。ややグロテスク。
骨抜きしてもらわないと食べにくい。(店内では骨抜きしたスズメを出してくれる。)
伏見稲荷は五穀豊穣の神様。その稲穂を食うスズメやウズラを取って食べたのが、起源らしい。