今日は休みをとって国立博物館で始まった「大琳派展」へ行ってきた。平日なので空いていることを期待したのだが、かなり混んでいました。思ったより沢山の展示で少々疲れましたが、感銘は今ひとつというところ。混んでいたせいもあるように思いますが、若い頃より感性が鈍ったかとも思いましたが、帰宅して1972年の「琳派展」のときのカタログを開くと、やはりこのときの方が今回より、さらに名品が揃っていたようです。とにかく1972年の東京国立博物館開館100年を記念した琳派展は、私が初めて琳派の作品をまとめて見たこともあり、圧倒的な感銘を受けたものでした。それから36年たち、今回見た作品のなかにはもう2度、3度と見たものもあるのですから、感銘が今ひとつというのもやむをえないのかもしれません。 しかし、今回見て改めて私は酒井抱一の絵に最も親近感を覚えることを確認しました。例えば「夏秋草図屏風」や「秋草鶉図屏風」などの絵の前では思わず足が止まり、しばらくは動きたくなくなります。酒井抱一が繊細極まる画風とすると宗達は豪放磊落、ユーモアも感じる画風で対照的ですが、京都・養源院の杉戸絵は今回見て力強さと時代を超えた造形感覚の斬新さを感じました。
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