中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

夏休みの社会、地理と歴史と公民、トップレベルの学校の入試ではその融合問題が入試では狙われます。

2007年08月19日 | Weblog
今のご父兄が学生の頃の入試問題は、地理は地理、歴史は歴史、と、きっちり分かれていたものがほとんどだったのではありませんか。
中部地区で最も複雑と言われるN学園女子部の最近の入試問題を見て下さると少し気持ちが引き締まるかも知れません。
算数、国語、理科、社会、どれをとっても、基本に忠実な内容で、決して奇をてらった問題はありませんが、かといって、誰でもスラスラ解ける問題でもありません。
本当によく考えてあります。
気に入った単元だけ気まぐれに学習してあっても、決して解けないように作られています。
つまり、あらゆる方向から、完璧に理解していないと答えられないように仕上がっています。
特徴的なのは、地理かな~と思うと途中から歴史の内容に変わり、そうかと思えば最終的には政治の内容までからんでくるという、まさにあの手この手で攻めてくる問題が多いです。
大手K塾では、そのN学園女子部特有の複雑怪奇な入試を突破するべく、6年生後半になると、融合問題なる分野が出てきます。
これは非常に大切です。
地理だけが得意なんて言っていても、実際のトップ校の入試では、地理の問題であるはずなのに、その中に少しでも歴史や公民がからんでくることによって、答えがバシッと決まらない、というつらい結果になりますから。
全体に点数が取れなかったということになるでしょう。
N学園女子部に関してはかなり以前からこういった、本当の学力を試す入試問題が準備されていますが、ここ数年は、愛知S徳中学など、それに近い問題を作成する傾向が見られます。
これは、真似をしたと言うよりも、N学園女子部の押しも押されもせぬ高い学力は、やはり入試という選抜段階で、かなり受験生の真の学力を見ているのでは、という、客観的な判断ではないかと思います。
そんなわけで、最近では、K市T中学、男子校である東区車道のT中学、当然ながら同じ学園であるところのN学園男子部など、ハイレベルと言われる学校が次々と融合問題に目を向けています。
これは社会は融合問題にすると、素人でもわかりやすいというだけで、おそらく理科でも融合問題が増えてきているのではないでしょうか。
とにかく、私立中学のレベルがここまで上がると、受験生全体のレベルも非常に高く、学校としては、いかに真の学力を判定するか、に頭を悩ませます。
そのためにも、複雑怪奇な問題にも冷静に取り組み、一つのミスもなく正解を導きだし、さらに、正しく解答用紙に表記できているかどうか、を見極めなければならないのです。
受験生は、学校が、何を求めているのか、よく頭に入れて、なんとなく書いてあれば受かるだろうなんて甘いことは考えずに、わずかなミスでも減らす努力をしましょう。
社会の融合問題ですが、ありがちな融合をいくつか挙げておきます。
欽定憲法である大日本帝国憲法と、民定憲法である日本国憲法について、これは明らかに公民ですが、それぞれの作られた時代背景によって、内容がずいぶん違うとうことも歴史を思い出してしっかり理解しておきましょう。
選挙法についても、普通選挙法になったのはいつか、女性参政権が認められたのはいつか、当時の選挙権をもつ人と、現在の選挙権をもつ人と、どこが違うのか。
M進研では、ひととおり歴史が終わると、政治の歴史、文化の歴史、宗教の歴史、経済の歴史、土地制度の歴史、外交の歴史、など、一般のテキストと違う流れでまとめたものを学習できます。
それも、融合問題には非常に役立つので真面目に取り組みましょう。
ある地区を特に取り上げて、そこについて、地理から歴史から公民から、攻めてくる問題も入試には出題されます。
中部地区が多いのが現実ですが、こればかりはあまりヤマをかけずに、日本全国どこのことを聞かれても、しっかり答えられるようにしましょう。
工業などは、地理分野で学習しますが、これもまた、歴史とともに大きく変化してきた産業ですから、八幡製鉄所、富岡製糸場など、歴史的背景を頭に入れて、工業だけをぶつ切れで覚えることがないようにしましょう。
焼き物ひとつとっても、伊万里焼、唐津焼などの職人が、豊臣秀吉の朝鮮出兵のおりに朝鮮から日本に連れて来られたんだということも覚えておきましょう。
とにかく、がむしゃらに頭に入れて下さい。
ずいぶん先になりますが、これらの知識は、大人になってから、予想以上に役に立つものなのですよ。
まだまだ暑い毎日ですが、どうぞがんばって下さいね。