中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

煮え切らないお父様ふくめご父兄へ

2007年03月23日 | Weblog
煮え切らないお父様とおっしゃりつつも、冷静な判断をされていると思います。
中学受験はトップ校を目指す子供でなくても、大人が想像しているよりはるかにレベルの高い学習をしています。
こればかりは百聞は一見にしかず、実際にしばらく進学塾に入れて、Mテスト、プレ中、統一テスト、など、大手進学塾の少なくとも800名は受ける模試に参加してみるのが一番でしょう。
かなり昔の話になりますが、うちの長女も、学校の勉強など当たり前にでき、通っていた公文の先生からは天才扱いされ、親としては、当然トップだと信じておりましたが、小学校4年生でM研に入れた最初の模試で、上には上がたくさんいたことを知り、愕然としました。
その後の苦労は語らずとも皆さんにはよくおわかりと思います。
とにかく、公立小学校の勉強など、幼稚園並みとも言えるのんびりさですから、中学受験の勉強をやった経験のあるお子さんが、何かの間違いで、公立中学に進学しますと、間違いなく、最初のうちはスーパーマンのようにあがめ奉られ、本人はすっかり有頂天になるでしょうね。
私も長女が6年生の時に、M研の一番信頼できる先生に、もしトップ校に落ちたら公立にしたほうがいいのでしょうか、とお聞きしましたが、やはり冷静に、煮え切らないお父様と同じことをおっしゃいました。
トップ校を目指してここまで勉強してきた子が、公立中学に入ると、それまでの学力の蓄えで、何もしなくてもずっと良い成績を取れるから、高校進学には心配はないでしょう、ただ、中学の3年間、楽して過ごせるので、地道な努力のできない子になり、高校入学後の、一番肝心な、大学受験での勝負で、実力発揮できずに終わることになるでしょう、と。
その時は、そうかしらと半信半疑の気持ちがありましたが、あれから何年もたち、たくさんの子供の成長を目の当たりにすると、あの先生のおっしゃった意味がよくわかるようになりました。
中学受験の世界は、公立より少し上をいく学習なのではなく、全く違う世界に飛び込むことになるのです。
やめるならいっそのこと、まだあきらめのつく早い段階で、すっぱり決心された方がいいでしょう。
中途半端な学習で上にいける世界ではありません。
志望校にもよりますが、あれだけの内容を学習する以上はそれなりの結果が出ないと、親子ともに、なんとも言えない嫌な思いが残ります。
やるからには精一杯、やらないなら早いうちに。
煮え切らないお父様の判断は非常に正しかったのでは、と思います。
一生懸命にこのようにお子さんのことを考えていらっしゃるご様子は、本当に素敵なことですよね。
公立を上から目線で批判したような内容に取られるかも知れませんが、これは文部科学省の決めていることで、子供達の責任ではないので、くれぐれも誤解されないようにお願いいたします。
私立中学を選択して、早いうちから厳しい中で学習を進めるのも一つの生き方、圧倒的多数の方が選択する、公立中学での学習を地道に進めるのも、もちろんその人の生き方ですから、それぞれにおかれた環境で最大限の努力を続けるのは、どちらにしても同じことではないでしょうか。
少なくとも、どんなプロセスを経ても、大学受験はみんなが同じ条件で挑戦するので、そこまでをどう過ごすのかという違いですね。
私立中学は高いお月謝払うだけに、レベルの高い学習ができて得ね、と、思われるかも知れませんが、その環境においてもらえるだけの大変な努力を子供達は10歳11歳12歳で、想像を絶する勢いでしていますからね。
高校受験はクラスの全員が受験勉強に没頭します。
中学受験は、圧倒的多数が、何も考えずに小学生らしく遊んでいる中で、自分だけが強い意志をもってハイレベルな学習を続けるわけです。
なかなか簡単なことではないと思います。


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1 コメント

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一度スイッチを入れてしまったら (煮え切らぬ父親)
2007-03-23 23:00:58
 こんにちは。再び、煮え切らぬ父親です。

 非常に的確な解説をして頂き有り難うございます。正に、我が意を得たりの思いです。
特に、「やめるならいっそのこと、まだあきらめのつく早い段階で、すっぱり決心された方がいいでしょう。中途半端な学習で上にいける世界ではありません。」などは、密かに思ってはいても口にするのはなかなか勇気がいる事と思います。
 多分、このような事は判っている人には当たり前で、むしろ私の様に押し迫ってから気づくのは余りにウブとしか言えないのかもしれません。今回の様にハッキリ言って頂くのは、これから中学受験を考えるご家庭には厳しくも有り難いアドバイスと思います。

 さて、最後に私の事を書きます。
教育に熱心なお父様とは大いなる誤解で面映ゆいばかりです。勿論、広い意味で教育熱心つまり色々な事に興味を持ち熱中出来る様に育てたいとか、人と協調して物事の進められる様に人間としての魅力を高める様に育てたいの意であれば教育熱心になりたいと思っています。
 もう一つ、誤解を恐れずに申しますと、我が家に於いては本当は公立中学から公立高校に進学するのが似つかわしいと考えているものです。名古屋には立派な公立高校多数ありますので。
 私立の中高一貫校を否定しているのではありません。立派な学校があり、そしてそれを目指すそれぞれの家庭の環境や考えがあるに決まっているからです。暫く前までは、別世界の事と考えていたの意味です。

 それがやむなき事情に気付いたとはいえ、中学入試の尻たたきをすることになるとは。煮え切らぬとは、こういう半ば自嘲と反省を交えた感想から出ています。
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