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受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

公民分野・ピンポイントで豆知識・まずは民主政治と選挙について

2008年08月24日 | Weblog
夏休みもあとわずか、学校の宿題はもちろんのこと、塾の仕上げもしなければなりません。
夏に思ったような学習ペースをつかめなかった受験生は、9月以降に挽回しましょう。
以前もお話しましたが、6年生は1学期に勝負、夏期講習で勝負、秋に勝負、年末に勝負、そして年明けに勝負、です。
夏休みに思い切り集中して、それで満足して秋に遊んでしまったら、すぐにまた下剋上です。
この先は気を抜くことなく自分のペースをつかんでコンスタントに学習を続けましょう。
公民分野が駆け足だったので、ピンポイントで大切な内容をお話します。
まず、日本は間接民主制です。
理想的なのは、大人全員が政治に直接かかわることのできる直接民主制なのですが、政治に興味のない大人もいますし、現実問題、国民の大人全員が集まる場所もありません。
そんなわけで、アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・韓国などほとんどの国で間接民主制が行われています。
国民が代表者を選び、その代表者たちによって民主政治を実現していく方式です。
ただ、いくつか例外があります。
日本においての例外は3つあります。
「憲法改正」です。
これは国民投票によって決めます。
「最高裁判所裁判官の国民審査」
これは、衆議院議員の選挙の時に行いますが、気に入らない裁判官の名前の上に×をつけるものです。
「地方自治特別法」
全国共通の法律とは違って、ある一つの地方公共団体にしか適用しないものです。広島平和都市建設法とか、長崎国際文化都市建設法など、他の県にあまり関係がない法律を制定する時、その都道府県、あるいは市町村の住民の過半数の同意を得なければダメなのです。
もちろん住民投票によって決めます。
以上3つについては、国民の意見を直接反映しているので、間接とは言えないわけです。
次に、そもそも日本の選挙はどのような歩みだったのか。
1890年という年号は非常に大切なのでしっかり理解しておきましょう。
第一回衆議院議員の総選挙が行われた年です。
ただし、選挙権を持っていたのはわずか1.1パーセントの人。
条件は「直接国税を15円以上納める25歳以上の男子」です。
これはよく出題される記述ですから、間違いなく覚えて下さい。
では、現在の日本の選挙の様子について。
回り道をした結果、「小選挙区比例代表並立制」が採用され、衆議院議員の定数も480名のうち、小選挙区で300名、比例代表区で180名となりました。
少しややこしい名称ですが、2000年から、「非拘束名簿式比例代表制」も採用されました。
こちらは政党名を書いてもいいし、候補者名を書いてもいいという投票です。
当選者の決定については、政党名と候補者名の得票を合計して、各政党に配分され、各候補の得票順によって当選が決まります。
時代によっていろいろ変わりますから、ニュースには気を配っておくといいでしょう。
次回は国会についてお話ししたいと思います。
9月からは学校も始まり、何かと忙しくなります。
過去問への取り組みも本格的になりますし、時間を大切にして下さいね。