昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

土星とおみくじ

2024-09-08 06:59:52 | 日記
夜明け前の薄曇りの中天に輝く唯一の星、土星でしょうか。既に他の星は見えず。与えられる太陽光の2,5倍の熱量を自ら放射するからか?
そのシステムも、重力により圧縮されるケルビンヘルツホルム機構とか言われているそうですが、それだけでは説明できないとか。太陽を挟んで地球と反対方向にある「衝」状態の今頃は、一晩中見えるようです。

太陽系内で木星ジュピターに次ぐ大きさの土星はサターンと呼ばれ、ローマ神話のサトゥルヌス(ギリシア神話クロノス)が語源・・・父ウラノスを追放し王となり、息子ゼウス(ジュピター)により追放された農耕神のギガース(巨人族)なのは有名な話です。

そしてもう一柱、シュメール、バビロニア神話内で土星の神として、クロノスと同一視される神が二ヌルタ。後に戦闘神ニンギルスとも集合する農耕神。結構人気のあった神様で残された伝承も多く(欠損部も多いですが))、例えば、実質的主神、風神父エンリルが沐浴中、王の証である天命の石盤を盗んだアンズー鳥を倒す英雄として描かれたりしています・・・ただ野心も相当なもので、取り返した権力の証の石盤も、どうも素直に父に返したかどうかは怪しいとか。

別の神話では、その野心を危惧したエンキ神により造られた巨大な亀が、二ヌルタ神の踵に嚙みつき、後ろに掘った穴に共に落ち、冥界へ・・・
あれ?デジャブ・・・ああ、先日の法多山のおみくじだ!「前に進めず、後ろに下がれば大穴で、無理に動けば命にかかわる」だったか。

すぐ手の届きそうなところに垂涎の的。でも微妙に届かない。と、それを狙って迫りくる有象無象。追い払おうと弓を取れども矢が無く・・・簒奪される垂涎の的を、ただ指をくわえて眺めてなさい。さもなきゃ・・・死にますよ。今の運勢だそうで。

あ~、美味しい話があっても、決して乗らない!それはいいんですが、その美味しい話に乗っていい想いをしている誰かを、目を逸らさず、そこから離れず、観ていなきゃならないっていうのが、もうなんというか・・・マゾ的趣味はないんですけど。

太陽光で薄れゆく土星を見ながら、溜息が出ました。

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