オリンピックまで後77日。まず観戦に行かれる予定の日本人予防接種は間に合わないでしょう。定番の有名人の聖火ランナー辞退も伝えられる中、幾つかの米紙で開催中止提案も上がっているようです。緊急事態宣言も拡大延長され医療関係者の負担も減らない中で、政府からのボランティアとしての医療スタッフの派遣要請。
一方で、オリンピックを目標に心血を注いできたアスリートのことや、既に世界的に開催されるようになった国際大会が多くあるということ、そして非開催時に請求されるであろう多額の違約金の存在。悩ましい限りです。
17世紀初頭に描かれたヤンブリューゲル「花瓶の花束」。青と黄のアイリスをはじめバラや水仙、ヒヤシンス、チューリップ、キンセンカ、花瓶から零れ落ちたスミレ等、実に入念に観察された花々の美しさ。但しこれは写生ではなくフィクションであることにお気づきでしょう。当時の園芸技術では、例えばバラとヒヤシンス、チューリップが同時に咲くことはなかったと思います・・・言わば彼の「理想の花束」であり、それならば花々に対して著しく小さい花瓶も、殆ど葉がみえず重なり合いのない花の不自然さも理解できるかと。
花、特に「切り花」は人生の儚さの象徴であり、1637年オランダで法外な値段で取引されていたチューリップの球根が大暴落したのは有名な話で、静物画自体アフォリズム的であるものが多い気がするのですけれど。
様々な夢や目標、希望や欲をもって目指される「理想」ですが、大抵「現実」との乖離は甚だしいもので、決定者には、そのバランス感覚も問われているのではないでしょうか。
一方で、オリンピックを目標に心血を注いできたアスリートのことや、既に世界的に開催されるようになった国際大会が多くあるということ、そして非開催時に請求されるであろう多額の違約金の存在。悩ましい限りです。
17世紀初頭に描かれたヤンブリューゲル「花瓶の花束」。青と黄のアイリスをはじめバラや水仙、ヒヤシンス、チューリップ、キンセンカ、花瓶から零れ落ちたスミレ等、実に入念に観察された花々の美しさ。但しこれは写生ではなくフィクションであることにお気づきでしょう。当時の園芸技術では、例えばバラとヒヤシンス、チューリップが同時に咲くことはなかったと思います・・・言わば彼の「理想の花束」であり、それならば花々に対して著しく小さい花瓶も、殆ど葉がみえず重なり合いのない花の不自然さも理解できるかと。
花、特に「切り花」は人生の儚さの象徴であり、1637年オランダで法外な値段で取引されていたチューリップの球根が大暴落したのは有名な話で、静物画自体アフォリズム的であるものが多い気がするのですけれど。
様々な夢や目標、希望や欲をもって目指される「理想」ですが、大抵「現実」との乖離は甚だしいもので、決定者には、そのバランス感覚も問われているのではないでしょうか。
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