E表現研究所の「Eから始まる」

E表現研究所所員の、E生活やE活動を自由に語り合うサロンです。

一人芝居

2010-01-24 22:58:49 | ダイアリー

先日、N.Nさんから、一人芝居があるから観にいかない?というメールをもらった。
知り合いのお宅で、小さなギャラリーをやっていて、そこを開放し、一人芝居をやるのだ言う。
個人のお宅で芝居をなるなどと考えられなかったので、行くまでは不思議で仕方がなかった。

伺ったお宅は普通の住宅で、亡くなられたおばあちゃんの部屋を、おばあちゃんが描いた絵を展示できるようにしたそうだ。Nさんの知り合いがお孫さんにあたり、その女性もかわいらしい絵を描いている。

今日のお芝居は、その家のご主人と知り合いの役者Sさん。劇団を持って、脚本・演出もこなし、一人芝居の旅をしているのだという。
ギャラリーは、午後の日差しを暗幕で遮り、縁側を舞台に見立てていた。壁には絵がかけられ、その中の1つも舞台装置として登場する。照明も取り付けられ、その操作も一人でこなしていた。座敷に並べられた座布団には私たち観客15人ほど。

幕がなく、芝居の始まりも決まりがなく、何が始まるのだろうという期待が膨らんでいく中、いきなり一人の役者が現れて、気取りのないトークが始まった。
芝居は3本。めがねをかけたら始まりですとか、芝居の合間にはメークを落したり、観客に話しかけながらというスタイルで、もうすっかり違う世界に引き込まれていた。

面白かった。こんなの初めてという感じ。
後で聞けば、セリフも自由なので、舞台そででちょっとした情報を携帯電話で検索したり、日常の人の会話からも、豊富に盛り込み、その都度変わったりもするそうだ。時事ネタご見事に取り込まれて、思わず笑ってしまうことばかり。
顔の表情が面白くて、人間の顔って意図的に老けると、40代の彼が80代にもなるんだなあと関心。

実は、私はSさんを前から知っていて、劇団でSさんの演出の芝居は観ていたのだけど、座長自らの芝居は観たことがなく、ずっと観たいと思っていた。

それに、私は以前Sさんが講師をした「物語を作る講座」を受けていて、すごく印象が強かったのを覚えている。
図書館が企画した講座で、その延長で、図書館を使って図書館がテーマの芝居が面白かった。
その後、私も物語を書いた・・・。

とにかく、私は影響を受けたんだなあと改めて思った。
私はよくいろいろ芝居を観に行くけれど、Sさんにも度々会ったりもしていた。
今回は思いがけず、一人芝居を観るチャンスができて、ハッピーな一日だった。 

Nさんありがとう。

       (M.H


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