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ナミキ絵本療法™️118回〜秋の宝探し

2023-10-09 09:21:23 | 絵本
【ナミキ絵本療法™️118回〜秋の宝探し】


秋のJBBY日本国際児童図書評議会主催
『どんぐり』小峰書店刊たてのひろし作をテーマに作家さんを囲む読書会に参加させていただきました。

美術館に展示されているような絵の画風に圧倒されながら、
どうしたらこんなに素適で緻密な絵になるんだろう?
私の空想の世界は絵本の内容と共に作家さんの描写するお姿に頭が走りました。
参加者は皆様絵本の専門家ばかりで、皆様のご意見に刺激されました。
幸せな時間です。

事前に私は美術館に縁遠いお子さんたちに読み聞かせしていましたので、その状況や感想を発表しました。

子どもたちは読後、面白かったと余韻に浸っていました。本当はそのままで終わるのが一番ですが。
研究を口実に、どのページが一番好きだった?と今回、敢えて聞いてみました。

虫がどんぐりを食べたところ

どんぐりが芽を出したところ

と、一番地味な絵のページを示しました。

どんぐりの死
どんぐりの生

をピシャリと見事に選んだので作家さんの意図がきちんと伝わっていました。
大成功した力のある絵本です。

たてのさんが、
「絵本作家は、本になったら、自分から離れて行くから、全てを読者に委ねるしかないのです」
と、おっしゃっていましたので、皆様や私の発表をありがたいと感謝されました。

絵本原画展があちこちで開催されます。

どうか皆様も、地味な場面を見逃さなかったお子さまたちの感性に触れてみてください。

『どんぐり』から、私の死生観を考えると絵本は深いし、絵本療法になりますから楽しみです。

『しでむし』偕成社刊も合わせて読みたいですね。

後日、刺激された子どもは広大な土地の自然観察会に参加し秋の宝石に感嘆しました。

皆様に感謝しながら、こうした体験が一生の思い出になりますように。

力強く生きて欲しいと願います。


♪どんぐりが 秋の宝石 死生観♪

♪みんな光ってみんなE♪
滝井なみき







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