祐さんの散歩路 Ⅱ

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・ 邦人拘束も機能せず 世界にバレた「日本版NSC」の情報力

2015-01-25 02:37:19 | イスラム国
イスラム国の人質問題に対して、日本版NSCが活動を始めています。しかし、その機能が働いていないようです。情報を収集する能力が全くない上に、それを判断するメンバーがアベシを始め能無しばかり・・・・・これじゃ機能のしようが無い。以下、日刊ゲンダイの記事を転載します。


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邦人拘束も機能せず 世界にバレた「日本版NSC」の情報力
2015年1月24日 日刊ゲンダイ

NSCメンバー

 日本人が「イスラム国」の人質になっても、案の定、機能しなかった「国家安全保障会議」(日本版NSC)。1年前、鳴り物入りで発足したが、中身は空っぽの張りぼてだった


 日本版NSCは、日本の“安全保障”と“危機管理”を担う最高機関という位置づけ。人員は70人。総理、官房長官、外相、防衛相の「4大臣会合」が中核になり、議事録もなく、結論も特定秘密に指定される。

「発端は、91年の湾岸戦争です。自衛隊を派遣せず、国際社会で大きな顔をできなかった外務省が、日本の国家安全保障を“アメリカ仕様”にしようと20年かけて実現させた組織です。だから、初代の局長には外務次官だった谷内正太郎が就いている。テロ情報はもちろん、世界中の機密情報が集まることになっています」(霞が関関係者)

 会議は2週間に1回開かれ、これまで28回開催されている。しかし、どうやら「イスラム国」が議題になったことは一度もないらしい。当然、イスラム国とのパイプもなく、昨年、イスラム国から後藤健二さんの家族に身代金を要求するメールが届いていたことも知らなかったようだ。今頃、慌ててメールのアドレスに返信している。要するに、この1年、何もしてこなかったということだ。

「政府はアメリカのNSCをモデルにしているようですが、まったく違います。本家のNSCは、それこそ同盟国ドイツの首相の携帯まで盗聴していた。やっていることは、非合法スレスレ。情報収集を徹底している。国防総省、CIA、さらに通信傍受が専門のNSAが協力して情報を上げています。ところが、日本版NSCは、威張りたい外務省が創設したような組織。だから、防衛省も警視庁も情報を上げない。そもそも軍事を知らない外務省主導では、NSCは機能しない。キレイ事ばかりの外務官僚では、諜報はムリです。人質事件はトルコがカギになるのに、対策本部をヨルダンに置いているのだからレベルがわかります」(軍事評論家・神浦元彰氏)

 CIAの職員だったスノーデンが暴露した資料には、「機密/米、英、カナダ、豪、NZのみ配布」という指示が頻繁に登場する。インテリジェンスの世界では、ファイブアイズ(5つの目)とされるこの5カ国だけで機密情報を共有しているのは常識だ。日本は入れてもらっていない。なのに、日本版NSCをつくって喜んでいるのだから、どうしようもない。役に立たないなら解散すべきだ。

総理、官房長官、外相、防衛相の「4大臣会合」が中核/(C)日刊ゲンダイ