祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

・ ドイツがとうとう国債の新規発行がゼロに

2014-10-29 18:48:53 | 政治
LivedoorニュースBLOGOSにドイツの経済状態の記事が載っていました。
第2次世界大戦では、日本と同じに敗戦国となりましたが、その戦後処理を終え、来年度の予算案では新規国債を発行しなくても良いようです。日本の福島原発事故を見て、原発ゼロに方向を転換したのもドイツの首相・・・・国民のために正しい判断をできる政治家がいることが素晴らしいですね。日本には国民のための政をする政治家はほとんど存在せず、利権にだけ群がる政治屋ばかり・・・・このレベルの違いが、現在の国のレベルの差になっているのでしょう。
下表の最低賃金や非正規社員の比率、年間労働時間など、日本とは比較にならないほどいい数字ですね。そして社会制度も、医療費無料・教育費無料とあります。いかに日本政府は無駄な金を垂れ流しているかという事でしょう。

資料

以下転載します。

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 ドイツのショイブレ財務相は2014年9月9日、ドイツ連邦政府の2015年度予算案について、新規国債の発行がゼロになる見通しであると述べた。旧西ドイツ時代も含め新規国債の発行の停止は46年ぶり。今後ドイツは無借金で財政をまかなえることになる。

 ドイツ連邦政府の2013年度の歳出は約3078億ユーロ(約42兆4200億円)だった。これに対して歳入は2855億ユーロとなっており、財政赤字は223億ユーロである。14年度は財政赤字が67億ユーロに減少する見込みで、歳入と歳出はほぼ均衡する。
 これによって新規の国債発行はゼロにすることが可能となる見込み。ちなみにドイツの歳入のうち税収が占める割合は9割に達している。

 ドイツは欧州各国に対し、財政健全化路線を主張しており、自国についても財政均衡を義務づける法律を制定し、財政再建に取り組んできた。

 ドイツの政府債務のGDP比は、政府が保有する資産と相殺したネットの数値で約50%、米国が約80%、日本は約140%となっている。資産を相殺しないグロスではドイツが約70%、米国が約100%、日本は約250%となる。

 ドイツが財政再建に成功しているのは、徹底した緊縮財政によるものというイメージも大きいが、好調な経済を背景に税収が堅調であることが大きく貢献している。一時は財政赤字が政治問題となっていた米国も、このところ急激に収支が改善しているが、これも持続的な経済成長による税収増の影響が大きい。

 2000年から現在までの間、ドイツのGDPは2倍に、米国のGDPは1.7倍に拡大した。世界経済全体も同じような動きである。これに対して日本のGDPはほぼ横ばいとなっている。相対的には日本はかつての半分近くの所得になっていると考えることができる。これでは財政再建ができないのはある意味で当然のことである。

 ドイツは日本と同様、製造業による輸出で経済を支えてきた国である。このところの高成長はユーロ経済の恩恵という側面も大きいが、徹底したリストラで製造業の高付加価値シフトを進めてきたことも、競争力維持に貢献している。
 ドイツは他国に対する直接投資も多いが、実は自国に対しても同じ水準の投資を諸外国から受け入れている。海外からの直接投資がほとんどない日本とは、この点で大きく異なっている。

 海外からの投資受け入れと、製造業の国際競争力は一見すると無関係に見えるが決してそうではない。海外から資本を受け入れ、競争環境にさらされた製造業は結果的に輸出競争力を高めるのである。日本とドイツを単純に比較することはできないが、ドイツから学ぶべき点は多いと考えられる。

・ 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』

2014-10-28 17:09:12 | 原発事故
フェイスブックの中で「沖縄基地」と「原発」について書かれた本のことが載っていました。10月24日発売されたばかりですが、出版記念でその内容を2か月間ネットで公開しています。私も初めは、軽く読み始めたのですが、その内容にひかれて288ページを読み切りました。下段の「立ち読み」をクリックすると本が読めます。今の日本が置かれている立場がよく分かります。読んだうえで、どのように対応するかよく考えるべきですね。巨大な悪との戦いですので、そうとう周到に準備しなければ・・・・・・それとどれだけ仲間を集められるかですね・・・・・
以下、IWJ Independent Web Journalから転載します。

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2014/10/13 「戦後再発見双書」プロデューサーが語る、日米関係に隠された「闇の奥」~岩上安身による『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー
※ 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』10月24日発刊を祝して、2ヶ月間特別全公開します!(12/24まで)
集英社インターナショナル
日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか 矢部宏治・著 ⇒ 【立ち読み】

 基地問題と原発問題には共通した構造が存在する――。

ベストセラーとなった孫崎享氏の『戦後史の正体』をはじめ、「戦後再発見双書」シリーズをプロデュースした編集者の矢部宏治氏が新刊を刊行する。『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』と題された本書では、タイトルの通り、日本が在日米軍基地と原発を「止められない」理由が考察されている。その際のキーワードとなるのが、日米関係だ。

辺野古での新基地建設問題、砂川事件をめぐる最高裁判決、日米合同委員会、日米原子力協定など、日米関係をめぐる「ハート・オブ・ダークネス」(『闇の奥』、ジョゼフ・コンラッド)について、岩上安身が話を聞いた。


記事目次
・「ノーガードで、全部書いた」~「戦後再発見双書」のエッセンスを注入
・「3.11以降、日本人は大きな謎を解くための旅をしている」
・ 日本の「ハート・オブ・ダークネス」、日米合同委員会
・「砂川裁判」に対して米国から下された指令
・ 米軍基地問題と原発をつなぐ線~日米安保と日米原子力協定


・日時 10月13日(月) 17:00~
・場所 IWJ事務所(東京・六本木)

以下、インタビューの実況ツイートをリライトして再掲します。

ノーガードで、全部書いた」~「戦後再発見双書」のエッセンスを注入
岩上安身(以下、岩上)「本日は、沖縄を原点に日米関係を考えるシリーズ『戦後再発見双書』(※)をプロデュースされてきた矢部宏治氏にお話をうかがいます。矢部さんはこのたび、『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』をお書きになられました」

矢部宏治氏(以下、敬称略)「私はIWJのヘビーユーザーでして、会員にも登録しています。会員番号は135番です。バッジも持っていますし、『岩上君Tシャツ』も持っていますよ」

岩上「こちらの本は、すごい内容の本です。編集者というのは、筆者の横について、毎日のように特別講義を受けているようなものですね。この本は、掟破りの連続ですよ!」。

矢部「孫崎享さんをみならって、ノーガードです。全部書きました」

岩上「『戦後再発見双書』をスタートさせたきっかけは何だったのでしょうか」

矢部「スタート地点はやはり、私の最初の本、『本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること』です。写真家の須田慎太郎さんと沖縄をまわりました。

須田さんはプロのカメラマンですから、ベストポジションから写真を撮ろうとします。現地の人に聞くと、まさにベストポジションに連れて行ってくれます。沖縄の人はみんな、基地を監視するポイントを知っているんですね。

この本を孫崎さんにお送りしたら、6連続ツイートをしてくれ、書評を書いてくれました。他にも、何人かの先生から、大変丁寧な手紙をいただきました。その先生方を集めてシリーズ化したものが、この『戦後再発見双書』なんですよね」


(※)戦後再発見双書:矢部氏が編集を手がけ、創元社から刊行されているシリーズ。これまで、孫崎享『戦後史の正体』、前泊博盛著『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』、吉田敏浩・新原昭治・末浪靖司著『検証・法治国家崩壊』の3冊が刊行されている。

3.11以降、日本人は大きな謎を解くための旅をしている

矢部「読者の方から、『3.11以降、日本人は大きな謎を解くための旅をしている』というメッセージをいただきました。原発事故がありながら、政府は再稼働を推進。放射能汚染に関しても、ただちに健康被害はない、と言いながら、政治家が視察に行くときは重装備で行くんですよね」

岩上「事故直後、大手メディアは東北の津波についてはレポートするけれど、福島には行きませんでした。『行けない』というのです。そのうえで、『行けない』ということをメディアは報じませんでした」

矢部「沖縄の米軍基地の問題は研究が蓄積されています。これをきっかけに、原発の問題にアプローチすると、謎が解けるのではないか。そう思ったのです。

新原昭治さんという研究者の方が明らかにされていますが、日米行政協定の文書に『所在地のいかんを問わず』とあります。米軍によって、空だけでなく、地上も100%が支配されているということです

厚木、横須賀、横田と、巨大な米軍基地があり、上空に空域があります。これのポイントは、『国境がない』ということです。上空から直接横田空域に入ってきて、六本木にあるヘリポートに着陸したりするのです」

日本の「ハート・オブ・ダークネス」、日米合同委員会

矢部「空域を飛んできて六本木に着陸してすぐ、ニュー山王ホテル(米軍センター)に向うことができます。ここで行われているのが、日米合同委員会です。ここが日本の、ハート・オブ・ダークネスですね。

ここで決められたことが、日本国憲法を超えてしまうんです。在日米軍との委員会なので、外務省や防衛省の官僚が入っているのは分かるのですが、法務省、財務省、農林水産省などの官僚も入っています。米側の代表は、基本的に軍人です。

公文書で明らかになっていることですが、日米合同委員会で決められたことは、日本の法体系の上位に来ています。ジラード事件(※)というのがあるのですが、不自然なほど軽い刑で、検察も控訴しません。そういうことが、日米合同委員会で決められているのです。

鳩山政権時、普天間の移設について、徳之島案というものがありました。これについては、当時の鳩山総理が外務省に『絶対に漏らすなよ』と言っておきながら、翌日の2010年4月7日の一面に出てしまいました。官僚が忠誠を誓っているのは、総理ではないのです。

1957年2月14日に、当時のアイゼンハワー大統領に出された、調査報告資料というものがあります。『数多くのアメリカの諜報活動機関の要員が、なんの妨げも受けず日本中で活動している』などということが、しれっと書いてあります」


(※)ジラード事件:1957年1月30日、群馬県群馬郡相馬村で在日米軍兵士ウィリアム・S・ジラードが日本人主婦を射殺した事件。ジラードは前橋地方裁判所で行われた裁判で懲役3年・執行猶予4年の有罪判決が確定した。ジラードへの処罰を最大限軽くすることを条件に、身柄を日本へ移すという内容の密約が日米間で結ばれていたことが、1991年に米国政府の秘密文書公開で判明した。日本の外務省が1994年11月20日に行なった「戦後対米外交文書公開」で明らかとなっている。

「砂川裁判」に対して米国から下された指令
岩上「沖縄の基地の話をしていただけますか」

矢部「米軍機は、基地も住宅密集地も関係なく、無茶苦茶な低空飛行をしています。しかし、驚くべきことに、米国人の住宅地の上空は飛ばないのです

日米地位協定の上に日米安保条約、サンフランシスコ講和条約があります。さらにその上に、国連憲章があります。国連憲章については、これまでほとんど考えられてきませんでした。そして、この仕組が最も露骨に表れるのが、原発の問題です。

この問題の鍵にあるのが、砂川裁判です。1959年の裁判ですね。憲法9条2項に照らし、在日米軍基地は憲法違反であるという判決を出しました。これが伊達判決です。そうなると、米軍は撤退しなければならなくなりますね。

これに対し、駐日大使のダグラス・マッカーサー2世が、この伊達判決を無効化する計画を立てました。米国の公電によれば、当時の藤山外相に、大所高所から命令をくだすのです。県知事選に影響が出るぞ、ですとか。まさに命令ですよね。

米国は、同盟国に対する諜報活動を行い、自国に有利な方向に持っていく。伊達判決の翌日に、日本側ですらよくわかっていなかった『跳躍上告』を持ち出すのです。そして、最高裁は『日米安保は(略)裁判所の審査件の範囲外に位置する』という判決を出しました」

米軍基地問題と原発をつなぐ線~日米安保と日米原子力協定

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岩上「野田政権の時、政府は『2030年代に原発稼働をゼロにする』というエネルギー政策を閣議決定しようとしました。しかしそれが、米国からの横ヤリによってボツになってしまいました。その頃から私は、脱原発は、脱米国依存なしにはあり得ないと言ってきました。

多くの人は、基地と原発は別の問題だと思っています。基地は米軍の問題で、原発は東電の問題であり、エネルギーの問題である、と。しかし、基地問題と同様、日本は日米原子力協定により、米国によって縛られている、ということですね」

矢部「福井地裁により、大飯原発の運転差止判決が出ましたね。しかし、関西電力は何も動揺していません。それは、システムとして、判決が最高裁で覆るのだということを、みんな暗黙のうちに知っているからなんですね。

日米原子力協定を見てみます。条文に『いかなる理由による(略)協力の停止の後も、(略)引き続き効力を有する』とあります。終了の後も効力を有する、本当に意味が分からない。徹底管理、ということです。

2012年6月27日、原子力基本法が改正され、『わが国の安全保障に資する』という文言が入りました。これは、砂川裁判の最高裁判決につながるものです。日米安保に関するものは、法律のレベルでいじり、それに対する憲法の判断がなされない、という構造があるのです。

原発に関する安全性について、憲法の判断がなされないということは、政府は原発に関して何をやってもいい、ということになるわけです。汚染地域に住民を帰還させてもいいし、SPEEDIの情報を隠蔽してもいい、ということになるわけです。

国連憲章には、敵国条項というものが入っています。53条によれば、日本とドイツが侵略政策を再現しようとすれば、攻撃しても良い、ということになっています。ですから、日本が核武装するようなことがあれば、この敵国条項が発動してしまうんですね。

国連憲章逐条解説書というものがあります。そこでは、敵国条項は永久に続く、とあります。ところが、ドイツに関しては、東方外交によってその法的地位を脱した、と書いてある。しかし日本に関しては、何の言及もありません。つまり、そのままだ、ということです。

日米合同委員会のような米軍の特殊権益が温存され、それと一部の官僚が結託するシステムが日本に温存されたのは、昭和天皇の存在が大きいのではないか。そのことを、この本の第3部で書きました」(IWJ・平山茂樹)

■関連記事(IWJ日米地位協定スペシャル)
•2013/03/05 [IWJ日米地位協定スペシャルVol.1] 岩上安身による『日米地位協定入門』著者 前泊博盛氏インタビュー
•2013/03/30 [IWJ日米地位協定スペシャル No.2]前沖縄県知事、大田昌秀氏ロングインタビュー! 「今年は沖縄にとって一番厳しい年になるのでは」
•2013/04/01 [IWJ日米地位協定スペシャルNo.3]「辺野古が完成しても、普天間からの移設は9年かかる」 琉球大学教授・我部政明氏インタビュー!
•2013/04/02 [IWJ日米地位協定スペシャルNo.4]日本全土が戦場に 在日米軍はまず逃げる!? 米軍「統合エアシーバトル」全容判明 伊波洋一元宜野湾市長インタビュー
•2013/04/02 [IWJ日米地位協定スペシャルNo.5]「高江は『安保のみえる森』だ」沖縄 高江区住民・ヘリパッドいらない住民の会 伊佐真次氏インタビュー

■関連記事
•2013/01/20 【京都】「マスコミが公平な報道をしてくれると考えるのがそもそも間違いだ。自分で正しい情報を探しにいくべきだ」 ~孫崎享氏講演会「『戦後史の正体』から読み解く日米関係」
•2013/01/26 【東京】戦後史の真実~将来を考えるために 孫崎享氏講演
•2012/08/23 孫崎享氏インタビュー

・ ガンと原発の関連

2014-10-24 23:17:01 | 原発事故
内海聡さんのフェイスブックに原発と癌についての記事がありました。アメリカの科学者が放射線の影響について語っています。以下転載します。

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「アメリカの最高の科学者が原発のすべてについて語るー癌がなぜ世界中で増加しているのか?」

ここで、スターングラス博士にお話をお聞きしたいと思います。彼は、原子力の本場アメリカで、60年代から、核実験や原子力発電による低レベル放射能の影響を訴えて続けて来た、数少ない科学者の一人です。2006年の二月には念願だった来日を果たし、青森県の六ヶ所村も訪ねています。
こんにちは、今日はよろしくお願いします。
S博士「まずはじめに、日本には55基もの原子炉が運転しているのを知ってるよね。」

、、、はい。

S博士「それに、ほとんどが海岸沿いの国土の2割程度の面積に人口が集中していて、原発も割と近くに配置されている。だから、日本政府が2003年度に発行した、過去100年の日本人の死因の推移を見たとき、あまり驚かなかった。」

と言いますと。

S博士「日本では、戦後の50年で、がんの死亡がずっと増え続けている。1900年台の前半は、がんはそこまで存在しなかった。日本に原爆が落とされて、アメリカ製の原子力発電所が導入されてから、一気に増え始めたのだ。今でも日本にある原発の八割がアメリカ製だ。」

はい。

S博士「そして、本場のアメリカで分かって来たことが、原子力発電所というのは、公に発表されているよりも、ずっと大量の放射性物質を放出しているという ことだ。大半は、細かい分子になった、核の分裂によって産まれる物質で、大気や海に放出されている。核分裂生成物というやつだ。」

はい。これが、自然放射線と混同されると、訳分からなくなりますね。

S博士「その通りだ、そもそも自然放射線というのは、海抜0メートル付近では、0.8 から1mSV(ミリシーベルト)が普通であって、それ以上はラドンなどごく特定の地域しか関係のないものや、0.15mSVほどのカリウムなどを大げさに 数えている場合が多い。しかも、ほとんどの自然放射線が外部被ばくを起こすガンマ線で、体の中の特定な器官に蓄積して内部被ばくを起こすものじゃない。ス トロンチウム90やヨウ素131などの放射性物質は、体の中に入り込むのと、それと同じ量を地面にばらまいたのでは、威力が全然違うのだ。」

分かります。

S博士「ヨウ素131は、ほとんどが一週間の半減期だが、これは首にある甲状腺に集中する。甲状腺というのは、体全体の新陳代謝をコントロールしていて、 多くの器官が甲状腺のホルモンによって動いている。だから甲状腺が壊れると、大人だと、甲状腺に異常が生じたり、がんになることがある。また、ストロンチ ウム90は骨に集中する。これはカルシウムと似ているためで、カルシウムは、骨をつくったり、神経の伝達にも欠かせない。要するに、脳みその働き、考える 力に貢献している。よって、ストロンチウム90が引き起こす問題というのは、あまり知られていないのが、カルシウムと同じように骨だけじゃなく、脳にも入 り込んで、神経にダメージを与えるため、特に脳の発達に支障をきたすようになる。」

赤ちゃんですね。

S博士「赤ちゃんもそうだし、お母さんのお腹の中いる胎児のときからだ。それに、脳みそは10代まで発達し続ける。だからそこに問題が生じると、普通の読み書き、理解する力、計算する力、全体的に影響を受けてしまう訳だ。健康な脳みそをつくる過程でだよ。」

母親は知っておくべき情報ですね。

S博士「これは、本当に伝えなければいけないことだ。繰り返すが、ストロンチウム90やヨウ素131は自然には存在しないもので、ウランやプルトニウムが 核分裂を起こしたときのみ、産まれるのだ。原子炉の中で起きていることは、原爆の核分裂が起こす環境破壊と同じなのだ。つまり、核実験などが広めた汚染 を、原子力発電所がそのまま引き継いだに過ぎないのだ。」

なるほど。

S博士「これは数年前にJournal of American Medical Associationで発表されたばかりなんだが、妊婦が歯科医でX線を数回受けただけでも、散ったX線が、ヨウ素131のように甲状腺に影響を与え て、それが早産につながる確率が数割高くなることが分かった。こうした未熟児は、現在の医学ではほとんどを救うことができるのだが、X線のせいですでに脳 の発達に影響が出てしまっている。それが思考力や、集中力の欠如に表れる。脳の発達に支障をもった未熟児は、自閉症になる可能性も出てくるのだ。」

このように器官に集中する放射性物質は、どのようにダメージを与えているんですか?

S博士「ヨウ素131の場合、ガンマ線というのは、X線と一緒で、とても強いエネルギーを持った光を出す。そして、ベータ線は電子なんだが、数ミリしか飛 ばなくても、臓器に埋め込まれると周りの細胞を破壊する訳だ。変異を起こしたり、遺伝子を傷つけてしまう。そして、フリーラジカルが産まれる。フリーラジ カルとは、マイナスの力を帯びた酸素分子で、寿命も一瞬なんだが、これがプラスを帯びた細胞の粘膜に引き寄せられて、穴を空けてしまうので、大変なこと だ。これらのことは、60年代の後半から70年代にかけて分かったことで、原子力発電を始めたずっと後の話だよ。」

はい。

S博士「初めての原発が1942年のシカゴだったから、そのおよそ30年後に分かったことだよ。もう一つ興味深い発見だったのは、X線などの強くて短い刺 激がつくる多くのフリーラジカルは、実はお互いとぶつかり合って、そこまでダメージを引き起こせないんだ。これを、私は『混んだナイトクラブ効果』と呼ん でいる。分かるだろう、狭い空間に人が入りすぎて、身動きが取れないのだ。これで分かったことが、X線などが与える、自然放射線の一年分に値する1mSV ほどの一度の衝撃は、思ったほど効果がなく、同じ量を一週間、一ヶ月の間に分けて微量を受けた方が、細胞あたりのフリーラジカルが少ないために、ずっと大 きなダメージを与えるのだ。」

そうなんですか。

S博士「このことは、衝撃だった。つまり、X線や原子爆弾のように、集中された強い放射線よりも、永続的な低レベルの放射線の方が、ダメージは100倍から1000倍も大きいことが分かったのだよ。」

なるほど。

S博士「我々はヒロシマやナガサキで集めたデータを信じきってしまったのだ。原爆は、主にガンマ線と中性子線を一瞬で放出したから、本当に強くて大量のエ ネルギーを放出した。ましてや、その頃はフォールアウト(『死の灰』と訳される)のことも良く分かっていなかった。要するに、長期的な低レベル放射能の影響を、今日でも、完全に間違って計算しているのだ。2003年にイギリスのクリス・バズビー (Chris Busby) 氏らが、ヨーロッパのECRR機構(European Commission on Radiation Risk) に頼まれて、原子力発電所のリスクについて過去50年の様々な論文やケースを完全に洗い直したところ、同じ結論にたどり着いたのだ。我々は、低レベルの内 部被ばくによる影響を、少なくとも100倍から1000倍、過小評価して見積もっているのだ。」

はい。

S博士「もう一つ言いたいのが、ストロンチウム90は骨に入って、強い電子を放出する。骨髄では赤血球と白血球もつくられているから、ここで異常が起きる と、白血病を起こす。また、白血球というのは、体のありとあらゆる病源と戦っているから、白血球がちゃんとつくられないと、これは大都市で警察のストを起 こすと犯罪率が一気に高くなるようなものだ。分かるね。ストロンチウム90が白血球を壊せば、体中にがんが起きても止めることができない。ストロンチウム 89の半減期は50日で、ストロンチウム90の半減期は28年だから、体に蓄積されていくものだ。」

そうですか。

S博士「さきほどの低レベルの放射能の話に戻るが、人々が間違いを犯した原因のひとつに、放射線によるがんの治療による。これは動物実験で、一週間おきに 集中した放射線をあてれば、健全な細胞は元に戻るということから、放射量を細かく分ければ、体には影響が少ないと信じられていたのだ。ところが、内部被ば くの場合は、少ない量でも常に体の中にある訳だから、慢性被ばくと言っても良い。これが何十年間と蓄積されると、ストロンチウム90のように白血球が壊さ れていけば、肺炎やさまざまな感染が起き易く、免疫力が激しく低下することに繋がるのだよ。」

では、質問を変えます。

原子力発電所は、すべての排出物をモニタして、環境もモニタして、すべては安全だと言います。何がいけないのでしょうか?

S博士「何回も言うが、0.1~0.2mSVほどのX線の影響と、核分裂生成物を比べて、影響を少なく見積もりすぎているから、誤った安全の基準を適用し ているところが間違っている。2005年に発行されたUS Academyの論文には、『どんな微量の放射能でも、必ず何らかのダメージを与えている。無害ということなどない』と書かれているくらいだ。一時期、 『微量なら健康に良い』と信じられていたのもまったくの間違いで、『一定値以下なら安全』と信じられていたことも、間違いだった。これはようやく最近、世 界中で発表されている論文で認められてきたことだ。更に、1000倍もダメージを少なく見積もってものだから、0.1mSVだったものが、実質的には 100mSVと同じダメージを加えているのだ。」

これらの核分裂生成物は、化学的にフィルタすることってできるんですか?

S博士「完全には無理だ。中空糸フィルタやイオン交換樹脂など、どんなにテクノロジーが進化しようと、完璧なフィルタなど存在しない。例えば、アルゴン、 クリプトン、キセノン、ラドンなどの希ガスは、化学的にフィルタすることはできない。トリチウムなども水分と同じような性質なので、なかなかフィルタでき ない。モニタリングは、結局、役割を果たしていないのだ。自然界はストロンチウム90やヨウ素131をつくらないから、自然放射能と比べるのはおかしい。 更に、X線などは刺激が短か過ぎる。だから、安全だと思っていた放出量が、実はそうではなかったということだ。」

それでも、核実験からの残量放射能が減って来ていて、今では食物に含まれている値も示していますが。

S博士「良いかい。基本的に原子力発電所が自ら検出して発表しているデータはそこまで信用しない方が良い。電力の生産があがるほど、放射性物質の排出は ぜったいに免れられないのだ。それに、原子力発電所がどのくらい排出しているかを心配したり論議するよりも、人間にどのくらい入って来ているのかを検出す る方がずっと早いのだ。私たちの90年代の研究で分かったことは、アメリカで原子力発電所の近くに住んでいる子供たちの乳歯から検出されたストロンチウム 90は、かつての核実験の時代と同じくらい高くなってきているということだ。これは原子力発電所が放射性物質を出し続けている確固たる証拠だ。このプロ ジェクトもアメリカの政府がデータを公表しなくなったために、独自で始めたのだ。ストロンチウム90の値は、すでに胎内で蓄積されていることが分かること と、ストロンチウム以外の放射性物質も入って来ていることを裏付けるから大事な訳だ。これらはすべて、いわゆる通常の運転で起きていることだよ。」

それは日本にも言えることですか。

S博士「繰り返すが、日本の八割はアメリカ製の原子力発電所であるからして、まず間違いないだろう。原子力発電所の放射性ガスや放射性物質の粒子は、日本 の美しい山脈に降り注ぎ、それがきれいな湧き水に混入して、田んぼや畑、飲み水に入って行ってしまうのだよ。風がどっちに吹いていようが関係なく、これが いちばん起こりうる被ばくの方法で、私はこれが日本でがんが急増している要因のひとつだと考えている。ちなみに、ロレン・モレーが日本で集めた乳歯のサン プルからもストロンチウム90が充分なレベル検出されている。これはどこで産まれたか、どこで育ったかによって大きく異なるし、もっと大規模な研究が必要 だが、アメリカと同じような状況であると予想される。小児がんを主に、健康な発育が妨げられる確率が数割は高くなるということだ。もちろん、放射性物質に よる害は成人にもあてはまることだ。」

そうなんですか。

S博士「ついでに、もう一つ重大な話をしよう。ストロンチウム90から出来るのが、イットリウム90だ。これは骨じゃなくて、すい臓に集中する。すい臓と いうのは、糖尿をおさえるホルモン、インスリンを分泌しているから、ここに異常が出ると糖尿病になる。世界中で、糖尿病が急増しているのは知ってるね。日 本は、すでに人口の割合から言えば、アメリカの二倍もいる。そのアメリカだって、イギリスより率が高いのだ。日本では、戦後から現在にかけて、すい臓がん が12倍にもふくれあがっている。50年代の終わりにドイツの動物実験で発見されたのが、ストロンチウム90が電子を放出してイットリウム90になると、 骨から肺、心臓、生殖器などに移動するのだが、すい臓に最も高い集中見られたのだ。インスリンがうまく生産されないようになって、血糖値が上がってしまう のだ。今までは放射能が糖尿病と繋がっているなんてまったく認知されていないのだ。これで分かっただろう、国際放射線防護委員会(ICRP)は、当初、放 射能の影響として、特定のがんと奇形児くらいしか認めなかったのだ。未熟児、乳児の死亡や、肺、心臓、すい臓、これらの部位への影響はすべて無視されてき たのだ。」

はい。

S博士「民間エネルギーの最初の原子力発電所は、ピッツバーグに57年に、私が15年間勤めたWestinghouse社によって建てられた。私たちは、 汚い石炭の発電所よりも、安くて、きれいなエネルギーだと思っていた。微量の放射性物質が逃げても、大したことないと思っていたのだが、それは大間違い だった。これと同じ原子炉が、今でも日本でたくさん稼働している。70年代にカナダのエイブラム・ペトカウ (Abram Petkau) 博士が発見した、低レベル放射能によるフリーラジカルの影響を、未だに反映できていないのだ。フリーラジカルの性質を分かっていなかったのと、放射線量と 人体への影響が比例的な関係だと勘違いしていたのだ。低レベルで起きる様々なことは、ヒロシマとナガサキの生存者を調べただけでは、まったく予期できな かったのは当然のことだ。」

はい。

S博士「だから、原爆の生存者や、X線のデータによって計算された国際的な許容量はまったく間違っている。これは、原子力発電所が大規模に建てられるよう になって、何十年も後に分かったことだが、誰もその過ちを認めることが出来ずに、今日まで来てしまった。その理由の一つとして、すでにウラン鉱山に巨額の 投資がされてしまっていたことがあるだろう。だから、ウランの利益を受けている人たちは、過ちを認めないどころか、それを絶対に隠したいのだ。ウランは核 分裂以外には役割がないから、それがただの粉末のゴミになることを本気で危惧しているのだ。世界中の政府や企業、イギリスの皇室などが所有しているウラン は、原子力発電所が他の燃料で動くようになったら困るのだ。」

日本企業もかなり先行投資していますよね。他の燃料と言いますと?

S博士「天然ガスだ。天然ガス発電に切り替えれば、なんと、設備投資の7~8割は無駄にならない。天然ガスはあと数十年は持つと言われているから、その間 に自然エネルギーを開発すれば良いのだ。コロラド州のフォート・セイント・ブレイン (Fort St. Vrain) は、すでにこの成功例だ。原子炉だけを閉じて、天然ガス用のボイラーを横につくって、タービンの建物など、ほかのものはそっくりそのまま使えたのだ。そ う、原子力はお湯を沸かしているだけだからね。原子炉の中の水も放射能を持っているために、配管が錆びて出てくる鉄、マンガン、コバルトなどにも中性子が ぶつかって、普通の元素まで放射性になって大気に飛び出てしまうのだよ。これが体内にも必要な物質の場合、放射性の鉄分だって血液に入ってしまう訳だ。」

原子炉を解体しただけで、その付近は大丈夫なんですか?

S博士「そうだ。その証拠にコロラド州は、あらゆるがん、小児がんの率が全米でいちばん低いのだ。解体すれば、新しい核分裂や放射性ガスを止めれば、燃料 自体は、まだ残っているが隔離することはできる。それが素晴らしい点だ。もちろん、完全に廃棄するにはたいへんなコストがかかるよ。これはもっと大変な問 題だ。だから、原子力産業は、古くなった発電所を解体する巨額のコストを考えていなくて、将来のコストを少なく見積もりすぎているのが、大問題だ。でも、 運転を止めることさえすれば、せめて新しい放射性ガスが発生することは抑えられるのだからね。」

環境的には、それがいちばん良い訳ですね。

S博士「とりあえずは、だ。その代わり、何万年、何億年と放射能を持つ核廃棄物をどうするのかを、まだ誰も解決できていない。何故かというと、長い時間が 経つと、地下に埋めようが、山に埋めようが、放射線が缶から漏れ始めることが分かっているからだ。缶が空気中のバクテリアに侵されて行くからだ。そうすれ ば、今度は地下水が汚染される。」

はい。

S博士「環境的な問題はそれにとどまらない。日本のロッカショで起きようとしていることは、全国の55基分の廃棄物を集めるから、どうがんばっても大量の 放射性物質を大気と海に捨てることになるだろう。そうすれば魚も死ぬし、近辺の入江に生息する貝や生物が放射性物質を吸い込んで、人間と同じように免疫力 が低下して行って、死んでしまうのだ。60年代に核実験が盛んに行われていた時期も、北大西洋では、魚が激減して、核実験が終わったあと、一気に元に戻っ た。決して乱獲のせいなどではなかったのだ。このことは、今でも世界中の原子力発電所の近くで起きている。クジラやイルカも、川に流した放射性物質によっ て、みんな影響されているのだ。」

何度も言いますが、それでも原子力発電所は、海への放出をフィルタして、ちゃんとモニタしていると言いますが。

S博士「だから、そんなフィルタがあれば、固形の廃棄物の心配だけで済むから嬉しいよ。でも現実的には、一部の放射性物質しか取り除けないことは、実績で 分かっているのだ。しかも、事故や人為的ミスの可能性も計算にいれてなくても、この状況だ。過去には放出しなくて済んだ放射性物質も、大量にあった訳だ。 スリーマイル、チェルノブイリ、これらは、世界中に多大なるインパクトを与えたのだ。我々はチェルノブイリが起きた翌年のアメリカでも、統計データと EPAによるストロンチウム、ヨウ素、セシウムの測定量から、数万人規模で過剰な死者が出たと考えている。」

そうなんですか。

S博士「特に日本の場合は、地震国だということを忘れては行けない。日本の面積にあれだけの原子炉が集中していることと、ロッカショの再処理工場の最大の 問題点は、さきほど言ったように全国の燃料棒を集めてプールにいれていることだ。これらは、本当に強い、本当に高レベルの廃棄物で、なんかの拍子に、この プールの冷却水にもしものことがあったら、大惨事では済まないことになるだろう。」

、、、質問を変えます。

なぜ、人間はそのような強い放射性物質を扱うことになったのでしょうか?

S博士「まず、自然の中で人間が経験してきた放射性物質は、カリウム40だけだ。これは体内に入っても、骨など、どこにも集中しないし、放射線量はストロ ンチウム90より多くても、体に蓄積もされないから、割とかんたんに体から抜けて行くのだ。地球ができたときに、ウランやたくさんの放射性物質ができた が、どれもストロンチウム90のようにカルシウムに化けて、核分裂生成物が体内に蓄積されるようなことはなかった。一部のアフリカの地下の鉱山の例外をの ぞいて、核分裂の連鎖反応は自然ではぜったい起きないのだ。」
(註:20億年前に西アフリカにあるガボンのウラン鉱山で自然核分裂があったとされる)

はい。

S博士「例えば、普通の水の中にある水素は、宇宙線の影響でトリチウムになることがある。トリチウムも、特定の部位で濃縮されない。人間は、自然放射線の 中で進化してきたが、これらも体に蓄積はされなかったし、フリーラジカルを長い期間にわたって体内に取り込むこともなかったのだ。海の中に微量に存在する ウランも同じことだ。1938年に人間が核分裂を発見してから、すべてが変わってしまったのだ。」

分かりました。

では、日本は島国ですから、海の汚染についてもう少し詳しく教えてください。

S博士「海を守ることは、とても大事なトピックだ。我々が予測できなかったエピソードをもう一つ、教えてあげよう。昔、科学肥料が海に流れ込んで、藻が異 常発生すると、魚貝類の酸素を奪ってしまうと疑われていた。その結果、酸欠になった魚や貝が死んでしまう訳だ。ミシシッピ川が流れ込むメキシコ湾で藻が大 量発生したときは、窒素、つまり酸化窒素を含む化学肥料が原因だと思われていた。でも最近、新たに分かったことは、キセノンやクリプトンなどの放射性ガス のエネルギーが、大気の酸素と窒素を反応させて、酸化窒素をつくることが分かったのだ。雨が海に運んでくる土砂が化学肥料と同じ役割を果たして、間接的に 魚の酸素を奪ってしまうのだよ。この容量で、原子力発電所は、酸化窒素だけでなく、酸素原子が三つくっついたオゾンもつくっている。つまり、原子力発電所 が藻の激増に繋がっていることも、誰も予想できなかったことの一例だ。」

そうですね。

S博士「だから、発電所が出す液体廃棄物は、始めは誰もが海は広いし、とても深いので、人間社会にはまったく影響がないと計算していた。しかし、先ほどか ら言っているように、微量だから大丈夫ということは決して有り得ない。また、Busby氏らの発見が論文で細かく発表されたように、海に放出した放射性物 質は、必ず波に乗って浜に返ってくる。イギリス、ウェールズ、スコットランドの原子力発電所付近の砂浜でも、このことが確認されたのだ。日本でもきっと同 じことが起きているだろう。海水で薄まると期待していた放射性物質が、波に運ばれて返って来て、それが雨にも混ざって、また土の中にも入ってくるのだ。」
それでも、魚からは放射性物質が検出されてないと言われますが。
S博士「だから、まずそれは安全値がニ、三桁ずれたままだからだよ。もちろん遠洋の魚の方が、放射線を受ける量が少ないし、日本は遠洋漁業が多いから、ま だ安全な方かもしれない。それでも、50年前の安全基準が残っていることが問題だ。たいていのガイガー・カウンターは分かり易いガンマ線を計っているだけ で、アルファ線やベータ線のことは計れないので、これにはもっと複雑な機械が必要なのだ。」

そうなんですか。

S博士「ガイガー・カウンターは、砂浜にたまったガンマ線を読むことはできるが、魚のアルファ線やベータ線などの正確に計るには、魚の肉や骨をとって、化 学的に調べる必要がある。これには大変な技術と計算力が必要になるのだよ。化学的に分離させた液体を、放射線検出用のシンチレーション計数管に通すのだか ら。つまり、骨にたまるストロンチウム90のように、いちばん強力で、いちばん厄介な放射性物質ほど、かんたんな計器では探知できないのだ。」

はあ。

S博士「分かったかい?原子力発電所ができてから30年後に、ペトカウ氏が発表して初めて分かったことがあったように、知らなかったことが多過ぎたのだ。 ひとつの細胞が放射線を受けると、周りの細胞が影響を受ける『隣人効果 (Neighboring Effect) 』のことも知らなかったし、いろいろなことだよ。我々は、世界を壊してしまうような原子爆弾をつくってしまった償いとして、原子力発電を急ぎすぎたの だ。」

どういうことですか?

S博士「核分裂が発見されたとき、多くの物理学者は大学の研究室を出て、マンハッタン・プロジェクトに参加した。当時はヒットラーが世界的な脅威だったか らだ。ドイツに原爆を渡してはいけない、と。同じことがイギリス、フランス、ロシアでも起きた。そのうちに、スターリンが出て来て、今度は冷戦が始まっ て、多くの物理学者は核戦争を避けるためにと、核爆弾の開発に一生を捧げたのだよ。と同時に、そんな軍事目的に利用されただけで死ぬのは良心が耐えられな かったのだろう、アイゼンハワー大統領が提唱した『平和な核利用』のアイディアに皆が飛びついたんだ。アイゼンハワーは、『クリーンな原子力』をつくる原 子力発電所を世界中に売り込もうと躍起になって、物理学者はそれを喜んでその手助けをした。ヒロシマとナガサキで起きたことや、人類を滅亡させる核兵器を つくってしまったことへの罪悪感のためにね。」

とても興味深いです。

でも彼らは、放射能の影響を予知できなかったのですか?

S博士「そのときは、本当に経験とデータが少なかった。いろいろな不幸が重なって、今の状況をつくってしまったのだよ。多くの人は、核爆弾がないと不安で しょうがなかった。私の孫みたいに、お気に入りの布団がないと眠れないのと一緒でね。共産主義が世界を食い尽くしてまうのを止めるには、核爆弾が必要だと 本気で思ってたのだ。これが核の軍拡の原因であり、それに乗っかって、アイゼンハワーがきれいなエネルギー政策と称して原子力を勧めたものだから、誰もが 信じきってしまった。日本の場合は、国民がたいへん丁寧できれい好きだから、モクモクと汚い煙が出る発電所と違って原子力は魅力的だったに違いない。」

では、これだけの知識が今あって、それを知っている専門家も世界中にいると思うんですけど、根本的なところで変えて行けると思いますか?

S博士「これが実は難しいのだ。何故かと言うと、大学の研究室などのリサーチのほとんどは、政府の補助金で成り立っているからだ。その政府が、原子力発電 はクリーンだと信じ切っていたものだから、今になって過ちを認めたくないのだ。例えば最近でも、コネチカット州の原子力発電所で問題があったのが分かって いるにも関わらず、微量だから問題ない、と繰り返すだけだ。EPA(米環境庁)も、原子力産業を守ろうと、必死になっているのだ。石炭による発電が産むス モッグや水銀と違って、クリーンなエネルギーだと言う、昔の謳い文句そのままだ。でも水銀では、爆弾はつくれない。分かるかい。」

それは、今だと強く言われてますよね。二酸化炭素を排出しないから良いんだと。

S博士「それはいつの時代も言われてることだが、でも、本当は、ウラン鉱山の採掘、ウランの運搬、ウランの濃縮、多くのエネルギーを使って、石炭を使って ウランも濃縮すれば、世界のCO2排出量は、原子力発電所を増やすことで解決できないことは、誰の目にも明らかだ。その上に、今知られているウランの埋蔵 量もたった数十年でなくなってしまうことを、誰も気にとめていないようだ。現在では、石炭が排出するガスを地中に送り返して岩に変えることによって、 CO2の排出を防ぐ方法も出て来ているのだ。」

石炭が見直されてるのは聞いたことあります。

S博士「その他にも海洋エネルギーや、地熱エネルギー、風力、太陽、沢山方法はあるし、水素だけでもさまざまな活用法がある。これを原子力産業がひた隠し にしているのだ。ウランに莫大な投資している人たちが、新しい発電方法の浸透を防いでいるばかりか、健康への害も隠している。私が何十年も経験して来たこ とだが、体質的にモラルを忘れた産業だと言わざるを得ない。」

一般の人へのメッセージとして、自分の健康を守るには何をおすすめしますか?

S博士「アメリカでは記録を公表することも止めてしまったので忘れられてしまっているのだが、原子力発電所付近の農場がつくった牛乳は、まず飲まない方が 良いだろう。また飲み水は、逆浸透装置を使えば、ほとんどの重い放射性物質はフィルタすることができる。本当は行政がやれば良いことなのだが、コストが高 過ぎるのだ。」

それでは、今日はここまでにします。ありがとうございました!

S博士「ありがとう。ほかに質問があれば、何でもきいてくれ。」
   
アーネスト・J・スターングラス博士 (Dr. Ernest J. Sternglass)
1923年、ベルリン産まれ。
14才の時に家族とアメリカへ移住。若き頃に、既に世界的権威だったアインシュタインと議論を交わし、科学の志を新たにする。1960年から1967年 は、ウェスティングハウス社の研究室でアポロ月面科学ステーションプログラムの局長を務める傍ら、アメリカの大気圏核実験に反対するようになる。彼が国会 で発表した研究の成果は、ケネディ大統領が'63年にまとめた部分的核実験条約(PTBT)の締結に大きく貢献した。(ケネディはその僅か三ヶ月後に暗殺 されてしまう)70年代に入って、今度はそれまで安全だと信じていた原子力発電所の危険も公に問うようになる。'81年に出版した「Secret Fallout: Low-level Radiation from Hiroshima to Three Mile Island」 (邦題:赤ん坊を襲う放射能)は、低レベル放射線研究の代表的な本となった。1983年よりピッツバーグ医大、放射線医学名誉教授を務める。過去にスタン フォード大学、インディアナ大学、フランスのアンリ・ポアンカレ大学、ジョージ・ワシントン大学、コーネル大学で放射線医学と物理学の教壇に立つ。 1995年より、Radiation and Public Health Project (放射能と公共健康プロジェクト)局長。
(photo by Leuren Moret, Februray 2006, Japan)

・ 「再稼働の話をすると福島事故の検証が後回しになってしまう」泉田裕彦・新潟県知事が会見

2014-10-24 02:02:25 | 原発事故
日本の中で数少ないまともな政治家である新潟県の泉田知事が、原発の新しい基準について問題を指摘してます。県知事として新潟県民の安全と生活を守るべく、原発についてどこが問題かをきちんと考え、知事としての意見を明確にしています。このような政治家が大勢いると、日本も良くなるでしょうけれど・・・・・・・BLOGOSの記事を転載します。


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「原発立地県の首長」として積極的な言動が目立つ新潟県の泉田裕彦知事が10月15日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見をおこない、原発の新しい規制基準について、住民の安全を十分に確保できるものになっていないと指摘した。また、新潟県内に立地する柏崎刈羽原発については「再稼働の議論をする段階にない」との認識を示した。(取材・高橋洸佑)
泉田知事


日本の規制基準は「世界最高水準ではない
会見で泉田知事は、原子力規制委員会が策定した新しい規制基準について「福島事故の検証・総括がなされていない中で作られていることに懸念がある」と述べた。

具体的な問題点として、欧米では設けられているメルトダウンへの対策が日本では求められていないことや、事故が起きた際に高線量下で誰がどのように作業するのかという運用面でのルールが十分でないことなどを指摘した。

また、事故が起きた際の安定ヨウ素剤の配布について、原子力規制委員会が5キロから30キロ圏内の住民を対象にしていることに言及。「柏崎刈羽の場合は44万人の人がいる。すべてを配ることは難しい」と指摘し、「指針が不可能を求めている」と話した。

そのうえで、原子力規制委員会の田中俊一委員長が「世界で最も厳しいレベル」だと胸を張る日本の規制基準について、「IAEAの深層防護の基準の第5層がそっくり抜けていたりする。世界最高水準の規制ではないと考えている」と断じた。


問題に口をつぐむのは「歴史に対する冒涜
また、原発再稼働の是非に関して記者から問われると、「新潟県知事という立場上、日本全体として、どうするのかということを答える立場にはない」と回答。そのうえで、新潟県にある柏崎刈羽原発の再稼働に関して、次のように答えた。

「再稼働の話をすると福島事故の検証が後回しになってしまうことを懸念している。東京電力はメルトダウンを2か月以上隠し通した。メルトダウンという大変重要な情報を隠す組織が原子力安全上、原発を運転する資格があるのかどうか。この議論が先にあるべきだ」

このように「再稼働の議論をする段階にない」という認識を示した泉田知事は、他の原発立地自治体の首長に比べ、積極的な発言が目立つ。

この点について記者から質問が飛ぶと、「私自身、地震に伴う原発火災を経験している。それから3.11の原発事故の模様を日本政府・福島県と並んで東京電力からヒアリングをしながら、事故を同時進行的に経験した。そういうことから何が起こるかをイメージすることができる」と述べ、2007年に起きた新潟県中越沖地震のときの経験が背景にあることを明かした。

2007年の中越沖地震が起きた際、柏崎刈羽原発はホットラインのある部屋のドアが地震で歪んでしまい、県庁と柏崎刈羽原発が直接連絡することができなくなったという。この教訓から新潟県は「免震重要棟」の建設を提言。福島第一原発の免震重要棟が完成したのは東日本大震災のわずか8か月前だった。泉田知事はその経験を踏まえて次のように話した。

「もしあのとき、新潟県が求めなければ、福島に免震重要棟はなかったし、いま東京に人が住めていたかどうかも疑わしい」「私自身は、2007年の中越地震のときに問題だったところを直したことが、結果として、日本のためになったと確信している。問題があるところに口をつぐむのは歴史に対する冒涜ではないか」

・ 『原発事故被害地おける、医師らによる「被曝調査活動」の本質』

2014-10-18 01:04:57 | 原発事故
ネット上に、福島原発事故に対する医療関係者の言動について、木村知医学博士の見解が載っていました。政府及びその利害関係のある人たちは、住民の健康や将来について無視しても、自分たちの都合に合わせて活動しているようです。以下に転載します。

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2013年10月13日 | 日本とわたし


この記事は、今年のはじめ、1月30日に発表されたものです。 当時この記事を読んで、あまりのことに、ここに載せることもできずにいました。

書かはったのは、木村知さんとおっしゃる医学博士。
まず、木村氏についての紹介を、ここに載せさせてもらいます。

木村 知(きむら とも)
有限会社『T&Jメディカル・ソリューションズ』代表取締役
AFP(日本FP協会認定) 医学博士
1968年・カナダ国オタワ生まれ。
大学病院で、一般消化器外科医として診療しつつ、クリニカルパスなど、医療現場でのクオリティマネージメントにつき研究中、2004年、大学側の意向を受け退職。
以後、「総合臨床医」として「年中無休クリニック」を中心に、地域医療に携わるかたわら、看護師向け書籍の監修など、執筆活動を行う。
AFP認定者として、医療現場でのミクロな視点から、医療経済についても研究中。 著書に、「医者とラーメン屋-『本当に満足できる病院』の新常識」(文芸社)。

↓以下、転載はじめ

原発事故被害地おける、医師らによる「被曝調査活動」の本質
【T&Jメディカル・ソリューションズ】1/30/2013

福島第一原発事故により、放射能汚染された地域では、福島県立医大、弘前大、長崎大、東大などの医師らが、住民の被曝調査活動を行っている。医師らによる、住民に対するこうした調査活動は、一見「人道的活動」にも見えるが、その本質を十分に見極めないと、後々、大きな禍根を遺すことにもなりかねない。特に、東大医科学研究所が主体となって、浜通りで展開されている「活動」については、不審な点が多く、今後、十分監視していかねばならない、と考えている。

一昨年10月、南相馬市において、住民の被曝による危険を、いち早く注意喚起し、南相馬市長をはじめ、他の南相馬市議が、積極的注意喚起行動をとらないなか、孤軍奮闘されてきた、大山こういち市議と連絡をとるようになってから、私は一層、東大による被曝調査活動に対し、疑念を抱くこととなり、彼らの活動、言動についての矛盾点を、ことあるごとに、Twitterで発信してきた。

それらを総括して、今までの彼らの「活動」を一言で言うならば、それは、住民を使って「低線量被曝研究」を行い、それにより住民に「安心」を与える、つまり、政府の「福島県民を避難させない政策」に、「科学的根拠(?)」を与える使命をも兼ねたもの、「医療活動」というよりも、むしろ「政治的活動」というのが、その「本質」である、と結論できる。

そもそも浜通り地域で、「実働部隊」として、この活動を行っている坪倉正治医師は、先輩の上昌広東大医科研特任教授に、南相馬行きを命じられた、医師になって未だ十年にも満たない「大学院生」であり、放射線医学の専門家でもなければ、ましてや、被曝医療の専門家でもない

そして、この上昌広教授という人物は、数多くのメディアに度々登場する、有名な医師で、『MRIC』という医療系メルマガの編集長もしており、私も過去、十数本の医療関係の記事を、このメルマガに投稿してきた。http://medg.jp/mt/

彼は、新聞記者、メディア関係者に顔が広く、作家の村上龍氏の『JMM』というメルマガと、このMRICも連動しており、過去も、医療現場のさまざまな問題を、これらメディアを駆使して、広めてきた方である。

今回、こんな名も無い「単なる大学院生」が、新聞を始めとした数多くのメディアに登場し、ややもすると、「内部被曝の専門家」のように扱われてきたのは、この上教授の得意技である、「メディア戦略」に他ならない。坪倉医師は、言わば、上教授によって、メディアを通じ「作られた専門家」、単なる、彼の「パペット(あやつり人形)」に過ぎないと言える。

また、上教授は、政治家とも親交が多く、民主党の仙谷由人前衆議院議員、鈴木寛元文部科学副大臣らとは、親密であることは、多くのひとが知るところである。 今回、彼が、南相馬を中心とした浜通りに入り込んだのは、その仙谷由人氏から、「相馬市の立谷市長を助けてやってくれ」との依頼を、直接、発災4日目に受けたことが発端である。(仙谷由人氏は原発推進派として有名)

相馬市の立谷市長は、相馬市で病院を経営する医師。
彼は、その自分の地位と利権を、失いたくなかったのであろう、事故直後から、「米と味噌があれば生きて行ける」などと、住民とともに「籠城」を決め込んだ市長として、有名な人物。すぐに、立谷氏と上教授は、懇意となった。

(これは私の推測だが、当時の政府執行部は、福島市、郡山市の汚染が、甚大であることを把握していた。しかし、彼らを避難させると、「経済的損失」は甚大。そんななか、福島市、郡山市よりも線量の低い浜通りから、多くの避難者が出てしまったら、中通りからも、多くの住民が流出してしまう。だから、浜通りを死守せよ、という指令だったのではないか、と思っている)

南相馬では、彼は、原町中央産婦人科医院の高橋亨平氏という、末期ガンに冒された産婦人科医と共同、除染研究所などを設立して、住民らの手で、除染させる活動を始める。そして、この高橋医師が、私財を投じて、精度の高いキャンベラ社のホールボディカウンターを導入、南相馬市立病院で、内部被曝調査を開始。
このころから、坪倉医師の名前が出始め、おそらく、早野龍五教授も、このころから関わってきたようである。(早野教授は、震災直後から、精力的にツイッターを駆使して、「安全論」を拡散してきた人物として有名。 当時の投稿はツイログでは読めるが、TLからはすでに削除している)
この高橋医師は、「子どもはセシウムに強い」などと、汚染地域での出産育児を、奨励している人物
逃げ出す医師が多いなか、留まって、診療活動を行い続けたことに対して、称賛する声は多いが、妊婦や子どもを避難させようという行動、言動は一切なく、いかに、子どもたちが安心して暮らせるようにするか、つまり、子どもたちが逃げ出さないよう、いかに汚染地域で暮らし続け復興させるか、を最優先に考えていた人物として、その活動については、強い違和感を覚えずにはいられない。(過日、高橋亨平氏はご逝去された)
http://www6.ocn.ne.jp/~syunran/

話は前後するが、2011年4月、ある勉強会の後に、上教授と飲んだ際、彼が私に、酔っ払って言っていた言葉には、驚いた。
「福島市も郡山市も、とてもじゃないが避難させられん。将来奴ら(福島県民のこと)は、集団訴訟とかするんやろなあ

福島県民のことを、「奴ら」と言った彼の口元を、思わず見返した記憶が、今も鮮明に残っている。また、昨年4月ころ、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏から、直接聞いた話だが、上教授は伊藤氏に、「南相馬はアブナイですよ」と、ハッキリ仰っている。つまり上教授は、そもそも、浜通りの住民の、健康被害が発生することを予測しながら、住民避難を訴えずに活動している、ということである。
伊藤氏は、「彼は確信犯だよ」とも言っていたが、私自身のなかで、東大の「活動」に対する疑念が、「確信」に変わった瞬間であったと同時に、かつては、むしろ懇意にしていた人物が、このような言動を、住民の知らないところで、平然と言い放っているという事実に接して、さすがの私も、愕然とした。

また、上教授の側近医師にも、彼の主導する活動について、疑問を述べている医師もいる。
その医師の立場もあるので、名前は現時点では明かせないが、以前お会いした折に、
「上教授は、浜通りの汚染地域に、多くの若い医師や医療関係者を送り込んで、『来たれ若者』のように各所で言っているが、どう思うか」と問うたところ、「自分も、非常に危惧している。特に、妊娠可能な若い女性医療関係者に、汚染地域へ行かせることには強く反対なのだが、とてもじゃないが、彼に言える雰囲気ではない」と、苦渋の表情をしていた。
内部でも、このような声が上がっているという事実に、さらに驚くと同時に、問題の深刻さを、改めて感じる。


一方、東大のHPには、「原発災害で大きな影響を受けた、福島県浜通り地方において、住民の健康不安を解消する目的、および、低線量被ばくを含む原発災害が、人体へ及ぼす影響について調査するため、 一般健診、および、健康相談会を行う。 福島県浜通り地区の市民の方を対象に、住民の健康不安を解消する目的で、放射線が、人体に及ぼす影響などについて、説明をする」とある。
こちらもぜひ、ご覧いただきたい。

彼らの「活動」は、あくまで、「不安を解消し安心をもたらす」ものであって、
決して、住民に、「危険を解消し安全をもたらす」ものではないことが、ここでもハッキリと理解できよう。
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/recovery/project_list.html


また、彼と昔から懇意の、鈴木寛元文科副大臣は、子どもの年間20mSv問題での、「戦犯」の一人であることは、皆さんご承知の通りと思う。 知人の参議院議員からの話だが、ある民主党内の会議の場で、その知人が、鈴木寛氏に、20mSvについて異論を唱えたところ、別人のような剣幕で激昂して、恫喝されたとのことだ。当時の民主党内でも、「子どもを避難させるべき」との声は、必ずしも少なくなかった、と聞いているが、そのような良識派の声を、恫喝により握り潰し、今も、福島県の子どもたちに被曝を強いるという、非人道的行為を推し進めた鈴木寛元文科副大臣の責任は、 今後、厳しく追及されるべきものである

そんな鈴木寛氏や、原発推進派の仙谷由人氏と懇意の上教授が、子どもたちに関する、避難や原発の是非を、一切述べないのは、ある意味、納得出来ることと言えよう。

これらの人脈を見ても、彼らの言う、「住民目線に立った活動」というのは、住民を守るものなどでは決してなく、
それを装い、「調査研究」し
、その結果をもって住民を「安心」させ、住民を、汚染地域に縛り付けているという、誠に非人道的なものであることは、明白である。

さらに彼らは、福島県や福島県立医大を、徹底的に、メディアを使って攻撃することで、「自分らこそが、住民を守る、真の医療活動をしている」と、ことあるごとにアピールしている。
確かに、発災直後からの、彼らの医療活動については、賞賛されるべきものもあるが、医療活動をしながらも、本来、医師として一番行わねばならない、住民を避難させ、住民に被曝回避させるといった行動、活動、言動を、「除染」のほかには一切行ってこなかったことは、医師として、到底許されるべきものではない。

最近の坪倉医師、上教授らの、決まり文句は、「地元住民の家庭菜園、未検査食材の摂食が、高い内部被曝の原因であり、継続的な検査が必要。汚染食材を食べなければ、内部被曝は減少している。現在の内部被曝レベルでは、健康被曝は起きると考えられないが、油断は禁物」だ。
いかがであろうか、これぞいわゆる、「東大話法」ではないか。「安心」させつつ、ちょっと注意喚起という、なかなか巧妙な「東大話法」だ。

以前、山下俊一氏の100mSv発言のことを、「やり方がヘタだ」と、亀田総合病院副院長の小松秀樹氏が、指摘していた。小松秀樹氏は、「立ち去り型サボタージュ」の著作で有名な、医師の「論客」だが、彼はさんざん、前述の医療系メルマガ『MRIC』で、「放射能トラウマ」という言葉をつかい、被曝よりも「心配」のほうが、デメリットである、と主張した。つまり、彼らの主張は「食べ物にさえ注意すれば、汚染地域でも住み続けることは可能、心配しすぎずに復興しましょう」ということなのである。

因みに、これも、私が何度も指摘してきたことだが、上教授は、南相馬市の、復興有識者会議の委員も務めている。
http://www.city.minamisoma.lg.jp/kikaku/fukkousimin.jsp

この地域を、「新たな放射線医学の研究フィールドに」、などという、恐ろしい計画まで立案されているが、以前、上教授も、ネットメディアで、「浜通りの被曝データは、世界が喉から手が出るほど貴重なものとなる。これらを蓄積して、世界に発信する。この地域を、廃墟にするも聖地にするも、やり方次第」などとも論じていたことからも、 彼らの活動が、決して、住民の健康を被曝から守る活動でないことは、明白である。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/9497

そもそも、汚染地域の汚染もそのままに、復興推進に協力する立場の人間が、住民に、居住が危険であるとの根拠になるデータなどを、示すことなど考えられない。彼らの「活動」の本質を、一刻も早く、多くの県民、国民に気づいて欲しいと、切に願うばかりである。

坪倉医師らは、さかんに、「内部被曝は思ったほどではない、健康影響が出るとは考えにくい」と、さも、内部被曝による健康影響に、「閾値」があるかのごとく喧伝しているが、それに対する「科学的根拠」は、一切示すことは出来ていない。さて、以下の問いに対して、彼らは果たして、正確に、そして誠実に、回答できるであろうか。

・南相馬市は、内部被曝より外部被曝のほうが問題となると、以前、早野教授も仰っていたが、坪倉医師らの見解は?

・汚染食材の摂取さえ気をつければいいと、メディアで発信しているが、それは、ホールボディカウンターの結果が、汚染食材摂取の前後で低下傾向にある、ということのみから導き出したものか。

・食品汚染や内部被曝のリスクは、セシウムだけにあらず、ということについての見解は?

・空間線量に反映されない、南相馬市に散在している、超高度汚染物質についての見解は?

・内部被曝測定を、ホールボディカウンターのみで行う理由は?
 なぜ、バイオアッセイを併用しないのか?
 ホールボディカウンター結果とバイオアッセイの結果を、突合させるつもりはないのか?

・南相馬市で捕獲された、野生猿の各臓器における汚染状況について、知っているか?

・ホールボディカウンターで、正確に測定出来ない子どもらについては、その家族を測定することで推測する…かのような言説があったが、その見解に相違ないか?

・「子どもはセシウムに強い」という医師が、南相馬市の復興に関与しているが、坪倉医師らの見解も同様か?

・上司の上教授は、「本当は南相馬市は危ない」と仰っているようだが、坪倉医師らの見解も同様か?

・浜通りで、子どもを産み育てることについて、坪倉医師らの医師としての見解は?

・よく、「このくらいの値なら、健康影響は考えられないレベル」との表現を使っているが、
 内部被曝に閾値は存在するのか、存在するなら、その数値はいかほどか?

彼らの行っている、ホールボディカウンターによる内部被曝調査の結果が、将来、住民に、何らかの健康被害が生じた場合に、
「内部被曝は少ない」ゆえに、「被曝と健康被害に因果関係なし」という根拠に使われてしまうことが、非常に危惧される

彼らの活動、言動に疑問を感ずる医師、市民らが、これら事実を多くの方々と共有し、
彼らの活動について、多くの問題提起をし、多くの意見を発信していくことが、今後、早急に必要と感じている。


ジャンル:ウェブログ

・ 日記 平成26年9月19日~

2014-10-12 02:12:18 | 日記
家庭料理まさき
すすきの

10月11日。
今日は仕事上お付き合いのある業者さんと飲み会でした。すすきの周辺は土曜日という事もあり人出のなんと多いこと・・・・久しぶりに人を除けながら歩いて行きました。行き先は家庭料理の店「まさき」。初めて行くお店でしたが、場所はすぐに分かりました。しかし、ビルの6階です。食べ物屋としては珍しい立地です。エレベーターで上がってドアが開くと、そこはもう店内・・・・カウンターに10席ほどと4人テーブルが4つ、2人テーブルが2つとこじんまりしているお店です。7時に予約をしており到着するともう満席です。ちょっとびっくり・・・・席に座って周りを見ると、食事を楽しみに来ている方が大勢います。

初めに「さんまの刺身と北寄貝の刺身」にビールを注文。その後「すじこの昆布〆」「らくようきのこのおろしあえ」「とうもろこしのかき揚げ」「秋ナスの揚げ煮」「ポテトサラダ」etc・・・・・どれをとっても美味しいですね。筋子の昆布〆は珍しいし、塩辛さが無くなり優しい味になっています。トウモロコシのかき揚げも聞いたことが無い・・・・ためしに注文してみましたが、トウモロコシの甘さと香りがかき揚げることで増幅されていて旨い。サンマの刺身はこの季節だけでしょう。甘さも脂もあって旬を楽します。

気遣いもあり、店内の雰囲気も家庭的で申し分なし・・・・いいお店を見つけました!

マララさん
マララ

10月10日。
ノーベル平和賞が決まりました。17歳の少女マララさん・・・・
日本の憲法第9条の戦争の放棄も選考の一つにあがっていましたが、最終的にマララさんに決まりました。そちらの方が良かったでしょう。

2012年10月9日、通っていた中学校から帰宅するスクールバスの中でテロリスト(ターリバーン)に銃撃され、頭部と首に計2発の銃弾を受けた。彼女はパキスタン・ターリバーンが支配する地域でおびえながら生活していたが、匿名のブログで投稿してターリバーンによる女子校の破壊活動を批判し、女性への教育の必要性や平和を訴える活動を続けていた。それを恨んでの犯行であった。

被弾後、幾度かの手術を受け奇跡的に生還。2013年1月9日、シモーヌ・ド・ボーボワール賞が贈られた。7月12日、国際連合本部で演説し、銃弾では自身の行動は止められないとして教育の重要性を訴えた。国連は、マララの誕生日である7月12日をマララ・デーと名付けた。

国連でのスピーチに次の言葉がある。
One child,
One teacher,
One Book,
and One Pen Can Change the World.

皆既月食
月食

10月9日。
昨夜は皆既月食だということで、午後7時過ぎからカメラを準備し1分ごとに撮影しました。地球の影が月を少しづつ覆い隠し最後は全て隠れて、月が赤く見えましたね。また、来年の春にあるようです。普段見る月はいつも同じところにいるようですが、撮影しているとその動きの速いこと・・・・カメラを設定しても、月が動くのですぐにカメラアングルを変えないと画面のはずれに行ってしまいます。これだけ地球は猛スピードで回転していることになりますが、地球上にいる私たちは全く動いていないように感じているのは不思議ですね。

新聞に「防衛指針中間報告」という記事が一面に載っています。日米両政府の外務・防衛局長級協議を行い、日米防衛協力指針(ガイドライン)改定に向けた中間報告を決定したとあります。「グローバルな協力」を明記し、自衛隊による米軍への後方支援やシーレーン(海上交通路)防衛などに地球規模で取り組んだとあります????????

地球規模という事は、自衛隊は世界中に米軍の支援のために出かけることになります。今迄は、日本の近海での米軍支援だったのが、それを削除して地球規模という言葉にすり替わっているようです。尚且つ「国際的な安全保障に両国がより広く寄与」とあり、いままでの自衛権の発想からは360度変更になっています。アベシが良く言う「積極的平和主義」であり、攻撃を受けていなくても将来可能性があると思えば、その芽を摘むために(積極的)攻撃をすることですね。単に米国の手足になって頑張ります・・・と云っているだけ。このままでは、積極的に戦争に突入になりそう・・・・

妖精 ゆきんこ
雪虫

10月8日。
今日、ゆきんこ(雪虫)を見ました。北海道もそろそろ雪が降る季節ですね。その雪の降る前に必ず現れるのが ゆきんこ です。白くてフワフワと飛んで正に雪の妖精・・・・。北海道の人は、これを見るともうそろそろ雪が降るんだと思います。除雪機の整備と冬タイヤの準備を終わらせよう・・・・

ネット上に「老後破産 200万人の衝撃」というのがありました。生活保護水準以下の収入しかないにもかかわらず、保護を受けていない」破産状態にある高齢者の現状を「老後破産」と呼んでいるようです。その数はおよそ200万人と推計していました。誰もが老後には、少しのんびりできると思い、若い時代は一生懸命に働いてきた人がほとんどでしょう。それが、その年代になって生活保護より低い収入しかなくなり、周りに助けをしてくれる人も無いまま生きている人たちが大勢いることは異常ですね・・・・・政治の貧困さがこんな結果を生んでいるんでしょう。年金もデタラメだし、税金の使い道もデタラメ・・・・・ 虐げられている人たちで、新たな政党を立ち上げられればいいですね。

TPP交渉差し止
新聞記事

10月7日。
今朝の北海道新聞に「TPP交渉差し止め 訴訟周知 有志がイベント」という記事がありました。TPPは国そのものを無視した企業優先の仕組みであり、それによって国民の生活そのものを脅かすものです。それを国民には秘密で交渉をしているのが政府・自民党です。また、TPPが結ばれると、モンサント社のような遺伝子組換え食材が、国民の知らない形で販売され、国民の健康そのものが無視されます。

そのことに気づいて人たちが、今立ち上がろうとしています。東京で訴訟の会が立ち上げられ、多くの弁護士が参加して準備をしているようです。国民が一人2000円を支払う事で、原告団に参加できる仕組みです。(私のブログ日記の9月28日に掲載)。すぐに申込みをしましたが、今回は北海道で訴訟の周知のためのイベントが開催されるようなので、そちらにも参加して、もっと具体的な行動につなげたいですね。

10月12日午後6時から、札幌市中央区北2西7「かるで2・7」で集会。資料代500円で申し込み不要で参加できます。
10月13日は午前10時半から午後2時15分まで、石狩管内新篠津村自治センターで交流会。これは事前の申し込みが必要で、参加費が1000円かかります。こちらにに申し込むと、別途2000円かかりますが、札幌駅からバスで往復してくれるとの事でした。(申し込み100名まで)。

問い合わせ
訴訟の会 設立準備会北海道支部 安川誠二さん 080・5593・3203
交流会の申し込み 自然食ホロ 011・887・6224

12日の集会には山田正彦元農水相が、13日の交流会では山本太郎参院議員が参加しているようです。山田元農水相は最初の頃は、単に農家を関税撤廃から守ることのためにだけTPPを反対していましたが、最近の発言を聞いているとTPPそのものが問題であることに気づいて、先頭に立って戦おうとしているようです。どのレベルの知識と発言があるかを直に聞いてみたいですね。

13日の交流会では、山田氏の他に山本太郎参院議員が出席します。彼の動きを見ていると、ある意味まともに国会議員をしていると感じています。ただ一人の政党なので具体的に国を動かすことはできないものの、もし、本当にまともであるならば応援して彼が国政で力を発揮できるようしてあげたいですね。とりあえず、参加することで少し先が見えそうです。12日、13日が楽しみですね・・・・

滝野すずらん公園
ダリア

10月6日。
昨日行った滝野すずらん公園のダリアを撮影してきたので、フォトチャンネルの方にアップしております。写真をみても楽しいですが、札幌近郊で時間があれば足を運ぶと、直にダリアを見ることが出来ます。お勧めですね。

ここ数日、ヤフオクを見続けています。昨年の冬に除雪をしていて、肩の腱鞘板の一部を断裂したので、中古の除雪機を探していました。北海道で2台ほど手ごろな価格の除雪機があり、どちらかを購入しようとしました。初めてなので何をどうした良いかが分からず、出品者に質問を投げかけてみました。・・・・・するといつまでたっても返事がきません。10月4日5日のどちらかで見に行こうと、問い合わせをしましたが全く無視されています・・・・

出品されている除雪機についての説明では、正確に把握できないので質問を送っていたのですが、それも無視・・・・・よく読むと、完全に動かない可能性があります。従って、落札後現物を見てからキャンセルを受け付けると書いてあります? 説明では、そこに書いてある所だけは動くのでしょうが、なにか不都合に関しては伏せてあるように感じます。見ず知らずの人と売買する時は、かなり注意しないと何をつかまされるか分かりませんね・・・・

いろいろネットを探している内に、ハイガー除雪機という中国産の新品で税込8万円以下というのを見つけました。説明だけを見ていると、ヨーロッパで20年以上販売続けているようです。見本のメーカーが中国に工場を作り生産させているそうです。日本製品の中古は大体20年位前のものが多くあります。場合によっては交換部品も無くなってきています。それを考えると、少し心もとないのですが、中国産でも新品の方が問題の発生が少ないのではと考え始めています・・・・・ここ数日は検討を重ねて結論を出すしかないですね。

滝野すずらん公園
コスモス

10月5日。
札幌は少し天気が暖かです。暖かいので孫たちと滝野すずらん公園に行ってみました。昨年は熊が園内に侵入したため数か月に渡り入園禁止でした。今年は金網等の対策もきちんとできたからでしょうか、クマの出没のニュースは聞いていません。安心して遊びに行きました。
行ってみるとコスモスが一面に咲き乱れています。コスモスの前で無料に記念撮影もしています。そして子供のためにお花のしおり作り教室もありました。上の孫は、自分なりに工夫して制作に没頭・・・・・しおり作りの外では、たくさんのダリアが咲き乱れています。これだけのダリアを見たのは3年ほど前に百合が原公園に行った時以来ですね。どれも見事に咲いています。
ダリア

お花を見てから子供たちの遊び場に行ってみました。やはり天気が良いせいか大勢の子供たちが遊びに来ています。丘の上から大きなゴムボールを使って転がしながら下りてきたり、空気で作られたビニールの小山に上って、飛び跳ねたり滑り台のように滑り降りたりとさまざま・・・・・周りの山はまだ紅葉が始まったばかりです。今年は少し遅いのかな・・・・・

ぶどう
ぶどう

10月4日。
長野県の友達からブドウが送られて来ました。ぶどうと云えば山梨ですが、確かに長野とは隣同士だし、高い山々があるので寒暖の差が大きいはずなのでおいしい果物が作られるのは当然ですね。箱の中には3種類のブドウがあります。ナイアガラ・サニールージュ・ナガノパープル。農家の方たちが時間をかけて交配し育て上げたものですね。それぞれが独特の味があり、どれも美味しい・・・・・その中でも珍しいのがナガノパープル。巨峰とリザマートを交配してつくられたもので種なしのため、そのまま食べることが出来ます。一粒毎が濃厚ですが、種なしだと次から次へと口に入れられるので、美味しさが倍増です。ブドウを食べながら今年の夏のことを思い出しました。

フェイスブックに国際NPOグリーンピースが「ネオニコチノイド系農薬の使用禁止と、残留基準の規制緩和反対を求める署名」をしています。その内容は、野菜や果物への農薬の残留基準が大幅に緩和される危機に直面しているというものです。厚生労働省や農林水産省が、残留基準を大幅に緩和しようとしているネオニコチノイド系農薬の一種クロチアニジンは、EUではミツバチを保護するために昨年12月に一時的に使用禁止しています。

また、次のようなことも分かってきたいます。
●欧州食品安全機関は同じネオニコチノイド系農薬(アセタミプリドとイミダクロプリド)が、子どもの脳や発達神経に影響を与えるかもしれないとの見解を発表。

●日本の農林水産省などの調査でも、ネオニコチノイド系農薬がミツバチの大量死に関連していることがわかってきた。

以前にブログ「日本のみかん輸入禁止」にも書きましたが、日本政府の安全基準が低すぎます。今の日本政府は、将来の日本背負う子供たちの健康を全く考えていないようです。口先では、人口が減少しているので対策をうつだとか、医療費が高いので低くしなければと言いながら、具体的な対策は手を付けていません。食の安全基準を下げると、将来病気になる人たちが増えて来るでしょう。場合によっては人口の減少もある得るでしょう。この基本的な事から手を打たなければ、ただの付け焼刃になりますね。長年、経済対策と云って税金を無駄に垂れ流ししている現状と、同じ理屈ですね・・・・・レベルの低い、官僚や政治屋が多すぎ・・・・

香港の若者
香港

10月3日。
香港の学生たちが大規模なデモを実施しています。中国政府がごり押しする選挙を納得がいかないと抗議しているものです。写真はスマホを点灯させ「♭~敗れるかもしれないが、香港の自由のために戦う ~♭」と合唱するデモ隊・・・・・立候補者は中国政府が認めた者しかできないため、それに抗議しています。そして受け入れられなければ、政府庁舎を占拠すると言っています。

もの凄く明確な意思表示をしています。そしてそれを実行するための実力があるんですね。ニュースによると数万人が集結しているという事です。週末には学生だけではなく、それをヘルプするため一般人も参加しているようです。中国政府側は違法行為だと云いながらも、これだけ集まると強制撤去もできませんね。学生たちが決めた期限の20分前に、行政長官が話し合いの用意があると発表し、行政庁舎の占拠は実施されなかったものの、政府側が少し歩み寄ってきている雰囲気がありますね。

民主主義の基本のところを守るため、実力行使を初めた香港の学生たちは素晴らしいですね。やはり若い力が世の中を変えて行かねばならないでしょう。日本国内でも高校生が少しづつデモに参加し始めているようですが、政治や社会問題を話題にできる子たちが増えてほしいものですね。そしてアベシを押さえることが出来ない自民党や鳩山・野田レベルの首相しか出せない民主党を早く整理しねければ・・・・

ガソリンタンク
ガソリンタンク

10月2日。
除雪機の整備をした時からギックリ腰になり、それ以来除雪機はそのままの状態です。ガソリンタンクのフィルターとコックは新品に取り換えたものの、タンクの錆はそのままで手が付けられません。ワイヤーブラシも錆止め入り塗料も買ってきたあるので、あとは作業をするだけですがあと数日手が付けられないでしょうね。意外とわずかな事ですが、身体の不都合で何もできなくなるものですね・・・・健康なのが一番かな。

先日友達から連絡が入り、私と同じ前立腺がんの手術を受けると言っています。彼は医療関係の仕事をしていて知識はあるので、最先端の技術を使おうとしているようです。私は最初は切除する手術をしたものの、前立腺のはずれにあったガンに気づかず断端(一部を身体に残して切断)したため、再発し翌年放射線治療を実施しました。今回の友達は、最初は粒子線治療を目指していたようですが、最終的には放射線のIMRTという方法を選んだようです。多くのお医者さんを知っているので、いろいろな情報の中で選択をしたようです。ネットで調べると、私が受けた放射線とは違い、かなり進んだ治療法のようです。病巣に合わせて放射線の照射形状が自由に変化すると書かれたいます。これなら健康な細胞を痛めることは無さそうですね。

先月の下旬に入院する予定の病院へ打ち合わせに行ったので、そうそろそろ入院になるのでしょう。放射線治療は、一日20~30分くらいなので後はすることが無くて時間を持て余します。入院する先が三宮なので、夜は抜け出して遊びに行きそうですね・・・・・・・手術がうまくいくことを祈りましょう・・・

北海道産
ポテトチップス

10月1日。
珍しくポテトチップスを買ってきたようです。よく見ると「北海道 当別産新じゃが100%」と書かれています。先日もお煎餅を買ってきましたが、これにも「北海道産米」仕様と書かれています。以前は「国内産」と書けば安心していましたが、福島原発があってからは産地をよく見るようにしています。以前はお煎餅を良く買っておいたものですが、3.11以降は買っていません。基本的に国産米と書かれているので、どこの産地か分からず買うのを控えていました。しかし、北海道産が出始めてので、安心して買うことが出来そうです。

福島事故があってから放射線の基準値が一挙に上がりました。最初は500ベクレル/キロで1年間を押し通し、翌年4月から100ベクレル/キロに変更されました。一方ドイツの放射線防護協会が提言したものは、
『乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり4 ベクレル以上のセシウム137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。成人は、1kg あたり8Bq 以上のセシウム137 を含む飲食物を摂取しないことが推奨される。』としています。この算出の根拠はすべてドイツ国内で施行されているドイツ放射線防護令(2001年)の規定に基づくものです。当時の政府(民主党)で特命担当大臣であった細野はとんでもないことで騒いでいました。・・・・内部被ばくを気にする消費者のために、いろいろな企業が自社の販売している商品が何ベクレルかを表示したところ、それは一切まかりならん・・・と表示をやめさせましたね。

これで、どこの商品がどれだけ危険か全く分からなくなった・・・・分からない以上「東北から関東の静岡・山梨あたりや、新潟あたりまでは一切危険」と考えることが無難となってきました。商品ごとの表示が明確であれば、個人の責任において選択できるものを、その選択する範囲を極端に狭めてしまった。なんと馬鹿な大臣なんでしょうね。これで、茨城・千葉・埼玉あたりの生鮮食品は相当販売量が減ったでしょうね・・・・努力している農家がかわいそうですね。10ベクレル/キロ当たりまで下げてきている農家もあるようですが、浮かばれませんね。民主党も自民党も国民の健康には見向きもしないですね。特に子供たちの将来を考えてはいないようですね・・・・・・

少子化が問題だと言っているが、長期にわたって政権を維持した自民党の政策結果が今の日本・・・・・内部被ばくを何とも考えなければ、医療費の増加も止められないし、子供の減少が目に見ていて人口増加などは無理難題ですね・・・・・・誰が考えても結論はすぐに出るものを・・・・・

お見舞い
花束

9月30日。
昨日は、ギックリ腰のため動くこともできず終日ベッドの中でした。私が寝込んでいるのを聞いた5歳の孫が、小さな花束を持ってお見舞いに来てくれました。母親とスーパーに買い物に行って際に、花屋さんによって花を選んでくれたようです。花全体で10センチも無いほどの小さな花束を選んでくれたました。孫は同じような年ごろの子供が泣いていると、そばに近づき頭を撫でます。幼稚園でも困っている子がいると援助してあげるようです。このまま優しい子であってほしいですね。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

琉球日報に『辺野古埋め立て「ばかな行為」 米海洋学者が批判』(2014年9月28日)という記事がりました。今、米軍基地を移設するため海を埋め立てる計画が進んでいます。以下にその記事を転載します。

 米国のハーバード大学教授などを務めた海洋学者で、サンゴ礁を研究するキャサリン・ミュージックさん(66)が25日、名護市辺野古沖の大浦湾を訪れ、ハマサンゴやアオサンゴの群集するポイントに潜り、視察した。「まだ大丈夫。美しい」と笑みを浮かべ「世界中で(美しい海が)失われている。辺野古の海は絶対に守る。私は諦めない」と話した。
 ミュージックさんはこれまでプエルトリコの海やグレートバリアリーフ(オーストラリア)など世界各地の海に潜り、サンゴ礁の調査をしてきた。米軍普天間飛行場の移設に伴う辺野古海域の埋め立てについて「恐ろしい行為。ばかなこと」と批判する。
 「辺野古の海には千種を超える魚がいる。サンゴも400種以上が生きている。新種もまだいるはずだ。こんなにも美しく、貴重な海は世界中どこにも残っていない」と指摘し「軍事基地ではなく、海洋公園にするべきだ。世界中の人に辺野古の海の美しさを知ってもらいたい。そうすればきっと、ばかな行為(新基地建設)は止められる」と語った。

ドイツ裁判所
ドイツ裁判所

9月29日。
昨日、除雪機の整備のため外で屈んで作業をしていたせいでしょうか、夜パソコンの前に座っていて、動こうとして瞬間にギックリ腰になってしまいました。今日は動けそうにもありません。今日一日静かにしていて治ってくれることを祈るばかりですね・・・・

フェイスブックの川原重雄さんが、ドイツの裁判所について書いてありました。ひとり立ちしている国は、仕組みがしっかりしていますね。日本のように一個人のレベルで、国が右往左往するような状況では、途上国以下の国と何ら変わらないでしょう。そしてこれほどおかしな仕組みの中で、なんとも思わない国会議員が大勢いることに違和感を覚えます。以前より経済1流・政治3流と言われていましたが、どうも3流以下のレベルのようです。このままだとモンサントに好き放題されてしまうでしょうね。以下に転載します。

『原発の差し止め判決を出した裁判所の壁面に飾られていたという「鎖に縛られたライオン像」のレリーフだそうです。
いうまでもなく、ライオンは国家権力の象徴であり、それを縛る鎖は憲法だと思います。
このような「法の支配」と「立憲主義」が、ドイツではしっかりと裁判所の壁にまで刻み込まれているからこそ、国家に対して原発差し止めの判決が幾つもでるのでしょう、と海渡弁護士は言っておりました。
ドイツの司法関係者に、「差し止め判決を下した裁判官はその後、処遇で不利になるようなことはなかったのですか?」と海渡弁護士が質問したところ、「?」(理解出来ない)という顔をされたそうです。
「ドイツでは、司法と行政は、きっちりと分かれているので、そんなことはあり得ない」ということで、判決を下した裁判官はその後昇進していったそうです。(かわ)』

キャブレター
キャブレター

9月28日。
除雪機のガソリンタンクについてあるフィルターが手に入ったので、そろそろ本格的に除雪機の整備をしておかなくてはいけません。今日は天候も良さそうなので作業を開始。エンジンよりキャブレターを取り外し分解。中を開けるとガソリンが腐ってこびりついています・・・・・洗浄スプレーで洗い流しますが、部分的にはこびりついて塊があるので小さなマイナスドライバーで丁寧に削り落とします。一番要は写真の細い管・・・・・・。これにガソリンにカスが引っかかり昨年はエンジンが不調になりました。そのカスの原因はガソリンタンクに取り付けてあるコックの部分にこびりついたガソリンのカスです。今回はそこを新品に換えたので、キャブレター内部を清掃しれば動くはずです。

清掃が終りガソリンで洗浄し、再度組み立て直しを完了。これにガソリンタンクを取り付けようとしましたが、タンクが結構錆びています・・・・・これは、錆を落として塗装をし直さなくては・・・・・結局最終的な組み立ては、タンクの補修をしてからになりました・・・・・

先日のブログ『秘密交渉「知る権利侵害」「TPP違憲」有識者ら提訴へ』に国民の参加を呼び掛けていましたので、私も参加しましょう。ひとりでも多く参加出来ればいいですね。連絡先は下記の通りです。
電話 03-5211-6880
電子メール tppikenn@yahoo.co.jp
原告団に参加するには2千円の支払いが必要です。

パプアニューギニア シグリ農園AA
コーヒー

9月27日。
自分で焙煎するコーヒーを飲み始めて2月ほどになりますが、今日焙煎したコーヒーはバランスが良くて美味しかったですね。香り・苦味・酸味・コク・甘み・まろやかさ・・・それぞれがバランスの良いコーヒーでした。普通ならば決して買う事のない豆ですが、毎月自動的に選定された生豆が届くので飲むチャンスがありました。1年間毎月違う豆が5種類届くので、結構楽しみがありそうです。いい誕生日プレゼントでした。

今日の新聞に「再生エネルギー固定買取」は中断する動きが広がっていると報じています。理由は送電網の容量が限界になるからだと言っています・・・・・これも、おかしな論理ですね。もともと余裕をもって作られた送電網があって、ここ数年は当時より電気使用量が減少しているはずなので「送電網の容量限界」が来るはずがない・・・・メガソーラー事業者を断るほどならば、石油や石炭で作っている割高な発電を減らすべきだろうし、石炭の発電では老朽化が問題だと騒いでいたので、それらを止めればいいだけの話ですね。

ましてや、スタートし2年ほどで「容量が限界」などという計画はナンセンスも甚だしいですね。ほんの少し先までも見通すことの出来ないレベルならば、国の運営をさせられるレベルではないという事ですね。自民党も官僚も、能力が無いのか国民を騙すために適当なつじつま合わせばかりをしているのかどちらかですね・・・・なんにして、国民大衆を馬鹿にしていることは確かなようです。

嘘つき
嘘つき

9月26日。
札幌の気温はかなり寒くなってきています。いつもならウィンドブレーカーを着ているのですが、なぜか今日の青空を見てウィンドブレーカーを着ずに出かけました。少し自転車で走ると風の冷たさを感じます。少し我慢をすれば何とかなると走っていましたが、これが結構寒い・・・・・引き返すわけにもいかず、日の当たっている所を選んで走りました。もう明日からはウィンドブレーカーは忘れることが出来ません。

アベシがまた大ウソをついています。ロイターのニュースで下記の内容が報道されていました。これだけ平気で嘘をつけるのはなぜなんでしょうね。また、こんなレベルを総裁としている自民党はキチガイ集団なんでしょうかね・・・・

[ニューヨーク 22日 ロイター]- 安倍晋三首相は22日、原子力発電所の再稼働について、安全が再び100パーセント確保されない限り、行わない方針を示した。
国連総会の合間に行われたワールド・リーダーズ・フォーラムで述べた。
首相は、現在日本は完全に化石燃料に依存していると指摘した上で、政府は再生可能エネルギーの早期導入を目指していると述べた。 原発に関しては、安全が確立された場合に限り、再稼働するとの考えを示した。

本物
もち

9月24日。
先日、お墓詣りに行った際に、近くのお店でおはぎとお餅を買って行きました。そこはまともな餅を作っているので安心して食べられると同時に、本来の餅の美味しさを楽しめます。そのかわり時間とともにすぐに硬くなってしまいます。買ってから5~6時間すると、部分的に硬くなり始めます。スーパーなどで売られているような柔らかさではなく、餅のしっかりした触感が食べていて感じられますね。こんな本物がどんどんなくなっていくのが寂しいですね。

ネット上に「遺伝子組換え牛ホルモン」というのがありました。モンサント社が進めている遺伝子組換えは植物だけではなく動物にも手をかけているようです。アメリカの牛の30%は「遺伝子組換え牛ホルモン」(rBGH)注射を打っているいるようです。メリットは短期間で成長するため、餌代が少なくて済むことと、1頭当たりの牛乳量が増加することだそうです。
しかし、デメリットはその牛乳を飲むと乳がんや大腸がんになる危険性があることだそうです。何にしても企業の利益のために、国民の健康がないがしろにされるのは許されませんね。自民党の利権がらみの政治屋や官僚には注意しておかなければ・・・・・

立ち合い
塀の中

9月23日。
今日は祭日であはるものの、建設会社の工事の立ち合い。今、勤務している会社のビルで、先日の大雨の際に壁から水の侵入があり、その原因調査と補修工事の立ち合いに行きました。建築会社も職人さんがいないのか、祭日に仕事をしています。おそらく平日は建築現場に人を取られており、祭日には建築現場での仕事が無いので、人を回せるのでしょう。

外壁には高さ80センチほどの囲いがあり、その中に土と砂利が入っています。今回はこの砂利と土を取り除き、問題点をチェックすることになりました。ただ機械類が入らないため、すべて手作業・・・・・最初は3人の職人さんが土を掘り起していましたが、無理と感じたのか、午後からは3人増え6人ががりで土の掘り起こしをしていました。一日かけて半分がやっと処理できました。もう一日かけないと土と砂利が無くならないようです。

土を除いた中を見ると、ブロックの下3分の1が湿っています。雨が降ると土の中に溜め込まれ、それが一定以上に多くなると、コンクリートとコンクリートの間から浸み出てきたのでしょう。対策としては、水はけを良くする工事と防水処理でコンクリートとコンクリートの部分の処理をきちんとすることですね。次の大雨が来る前に工事が終わればいいですね。

リハビリ室
リハビリ室

9月22日。
今朝は左肩腱鞘板断裂の経過の確認に病院へ行きました。整形外科に行く前にリハビリ室に行き状況の報告。先月指導された方法で、肩甲骨を動かし背中の筋肉を強化するための運動を数日しただけで、背中のどこかが痛くなり朝起きるのも大変な状況になりました。その時はあまりに酷い痛みで、背中の筋肉をあちらこちら押しても痛いところが分からず、もしかして腎臓結石が尿管に詰まったのではないかと救急病院に行きました。MRをとって調べたところ、腎臓結石の影響ではないことが分かり、そうなると筋肉しかないので、筋肉強化運動をやめていました。

リハビリの理学療法士にそれを伝えると、背中を丹念に触って調べ、極一か所に痛みの走るとこ発見してくれました。さすがは専門家ですね。今日はいつもの体操の他に、2種類ほど痛みのある筋肉をほぐす方法を指導してくれました。その後、整形外科に行き肩の回復具合をチェックしてもらいました。先生が驚くほど回復しているので、これほど早い回復は珍しいと言っていました。ただまだ完全に回復している訳ではないため、当面は今の体操を継続していくことで今回の検査は終了・・・・・しばらくは、自宅での体操と毎月の回復状況のチェックが続きそうです。

自宅に戻ってから一仕事・・・・近くで大きな建設工事が行われており、2か月ほど前から自宅に振動が伝わってきていました。初期の頃は、解体工事で振動があったため建設会社に注意していました。その際に揺れによって自宅に、外壁のサイディングの割れとか基礎のひび割れ、建て付けの不具合などが発生しても困るので、チェックさせました。その時は異常なしとお互いに確認をしました。それが良かったようです。昨日車を止めて降りようとするとすぐ近くのサイディングにヒビが入っています・・・・驚いて、住宅をチェックすると、サイディングとサイディングの間のコーキングも一部割れていました・・・・・それで今朝、病院に行く前に建設会社に連絡を入れ、午後からひび割れの状況を確認するようにしていました。相手も地元で名前の通っている大手なので、そこはしっかりと対応をしてくれそうです。以前に調べた時のことも記録としてあり、お互いに異常がないことを確認したとの記録もあるようです。このように見てくると、大手の建築会社はしなければならないことはきちんとするようですね。・・・・

ただ気になって近くの住宅を見ると、モルタルの外壁が幅2センチほどで、屋根から基礎までヒビが入っています・・・・・これは、その本人が言わない限り、直さないようです。また、以前にヒビが入っていないことの確認をしていないので、交渉も難しそう・・・・やはり、自分の事は自分で動き回らないと損をするようですね。

ガソリンタンク
ガソリンタンク

9月21日。
そろそろ雪の季節に向けて準備をしなければなりません。昨年の冬は除雪機のキャブレター不調で苦労しました。幾度も分解し清掃するのですが、すぐに目詰まりを起こしてエンジン不調になりました。いろいろ調べていくうちに、ガソリンタンクの下についていあるフィルターの部分に古いガソリンがこびりついており、そこからカスが流れ出てキャブレターの細部に詰まることが分かりました。昨シーズンはタンク下のコックでガソリンの流れを手動で調整しながら、騙し騙し使っていましたので今シーズンは新しいものと交換するつもりでした。夏場は暑くてやる気が起きず、ここまで来ましたが、そろそろ修理しておかないと間に合いません。今日はとりあえずガソリンタンクを取り外しました。近いうちに、新しいものを買ってきて交換し、その後キャブレターの分解清掃をしましょう。

すすきの
炙りきんき

9月20日。
孫の幼稚園での友達が引っ越しのため、お別れのプレゼントにアルバムを作ってプレゼントをしたようです。たまたま、入園式やクリスマス、運動会などに私が行った際に、孫を写すだけでなく、その友達も少しづつ写しておいた写真が役に立ちました。聞くところによると、ほとんど写真を撮っていないようなので、大変喜ばれているとのことです。子供の成長期の思い出は、本人にとっても親にとっても忘れられないものですね。

夕方から友達のすし屋に行きました。昔の友達と会うためです。酒の肴に「炙りきんき」を頼みましたが、脂がのっている上に炙った香ばしさがあり旨い・・・・・サバの刺身も軽く〆たもので、私の好きな生タイプ・・・・これも触感がよく、脂も載っており旨い・・・・普段、それほどお酒は飲めないけれど、40年以上の前の友達と当時の話をしながら飲んでいると、随分とお酒がすすみました。聞くと、それぞれいろいろな苦労をしているんですね。もう当時の事はうる覚えですが、確かに浪人していた記憶はあるものの、3年もしていたとは知りませんでした。若い頃の1年2年というものは、大きな時間に感じましたが、歳をとって振り返ると、たいした問題では無いようですね。私も卒業間際に結核にかかり、しばらく自宅療養をしていたので社会に出るのが遅くなりました。彼も今はしっかりと仕事をしているし、まだ数年は頑張るようです。私も負けず仕事を続けましょう・・・・