祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

光市 母子殺害

2012-02-24 23:32:55 | 社会・経済・政治
本村一家


1999年4月14日、山口県光市の本村弥生さん(当時23歳)と長女夕夏ちゃん(11か月)が殺害された。
奥様は、首を締められて殺害。娘は頭から床にたたきつけられるなどし、首にひもを巻きつけて殺害。さらに、奥さんには絞殺後、乱暴された跡があるとのことです。

最終判決(死刑確定)が出た後、夫である本村洋さんは次のように言っていました。
「20歳に満たない少年が人を殺めてしまった時に、もう一度社会でやり直しチャンスを与えてあげることが社会正義なのか、命を持って罪の償いをさせることが社会正義なのか、どちらが正しいことなのかとても悩みました。明日、福岡のお墓に行って、今日の判決の事をゆっくり報告しようと思っています。」
13年という長い期間一人で裁判と戦い、やっと最終結論が出た人の言葉です。当時23歳の時に最愛の妻と子供を、何の理由もなく殺された人にとってなんと苦しい時を過ごしてきたことでしょう。殺された弥生さん本人にとっても、どれほどまでに恐怖を覚え、何としても子供を助けたいと思ったことでしょうか。

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一審の山口地裁での判決は、無期懲役。
   殺害行為に計画性がなく18歳でない面が未熟であり今後更正できる可能性もある。

これを見ていた本村洋さんは、
「私はあの2時間彼に対する殺意を理性で抑えるのに精いっぱいでした。」
「最後の最後まで司法に裏切られました。遺族も回復しないといけないんです・・・被害から。人を恨む憎むそういう気持ちを乗り越えてまた、優しさを取り戻すためには、死ぬほどの努力をしないといけないんです。」と言っています。(2000年3月22日)

一方、加害者の大月被告は拘置所で知り合った知人に送った手紙には次のように書いています。
「ま、しゃーないですわ今更。被害者さんのことですやろ?知ってま。ありゃーちょーしづいてるとボクもね。思うとりました。・・・・
無期もほぼ決まりで、7年そこそこで地上にひょっこり芽を出すのだが・・・・・」

被害者の遺族は、とても苦しい思いを耐えて生き続けなばならないのに、加害者の方は、法律の抜け穴を知っていて、ここしばらくおとなしくしていれば、7年くらいで普通の社会に戻れることを知っている。腹の中では被害者も、遺族も裁判所も何もかも馬鹿にして笑っているんですね・・・・・・・何のための法律なんですかね?・・・・・表面的には更正が大切だとして犯人を大事にし、殺された被害者やとんでもない苦しみと戦っていかねばならない遺族の事は、ほったらかし・・・・・・こんな法律なら、いらないだろう・・・・

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2002年3月2審の広島高裁でも、犯行の内容については全く争われず、再び無期懲役。
残酷な犯行を認めながらも、被告の更生の可能性を考慮し死刑を回避。
   「犯行当時18歳と30日の少年であり、内面の未熟さが顕著である、矯正教育により改悛更正の可能性が無いとは言い難い。」

これに対し、本村洋さんは言っています。
なぜ、加害者ばかりが優先されるのでしょうか?」と・・・・

一審、二審とも、犯罪の残虐性を問題とはせず、「18歳になったばかりで、被告の更正」が最優先された・・・・
こんなバカなことがあるか・・・・被告を死刑にしても、遺族は苦しみ・悲しみ・そして長い期間耐えて生きていかねばならないのに、それを全く問題にしない司法の判断は異常ですね。判断基準が狂っている。たとえ18歳未満でも、遺族は納得できるものか・・・
罪を犯した者は、必ずその報いを受けるべきである。それは被害者の苦しみ以上の報いを受けるべきだ・・・・・当然の事と思う。「何ら落ち度のない被害者」と「殺人を犯した犯人」とを天秤にかけてみて、犯人を被害者と同じ状態にしたとしてもその刑罰は軽すぎると思いませんか?  たとえば、犯人が他人の腕を1本切り落としたとしたら、その犯人の罰は最低でも腕1本切り落とされて同じレベルで、罰を犯した部分に対する処罰はありません。よってそれ以上の罰を受けて当たり前でしょう・・・・
それを受けずして、更正とはおかしいだろう・・・・・
よく、18歳未満だからとか、正常な判断が出来なかったからとか言っているが、殺された本人や、残された遺族にとっては、そんなこと全く関係ないだろう。特に遺族は、その理不尽さを黙って受け止め、生きねばならない。いつ癒えるかわからず、将来に対する夢も希望もすべて無くし、立ち直れるかさえも分からない・・・・・

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2006年6月 最高裁  2時判決を破棄
        18歳になって間もないないという年齢は、死刑を回避するという決定的な事項にはならない

2008年4月 広島高裁 死刑
         嘘の弁解をしたことで、死刑回避を見出すすべもなくなった。

2002年2月 最高裁  上告棄却  死刑確定

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今回の事件に関して、本村洋さんが戦い続けた結果、被害者のためのいくつかの法律が作られました。
お見事ですね。本当に素晴らしい人ですね。23歳の若さで13年間耐え続け、法律を変えた・・・・・

2000年5月  「犯罪被害者保護法が成立
          法廷での意見陳述、傍聴席の優先確保が認められる・・・今まで遺族は、ただ黙って聞くだけ????
2004年12月 「犯罪被害者等基本法が成立
          相談や情報提供、経済支援
2008年12月 「被害者参加制度 スタート
          被害者遺族が被告に直接質問したり独自の量刑意見を述べる権利が認められる

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また、今回の裁判は13年間の長い期間を要しました。最初の1審2審とも、犯罪ではなく「年齢」と「更正」が全てに優先されましたが、上告した最高裁で、「18歳になって間もないないという年齢は、死刑を回避するという決定的な事項にはならない」と2審の判決を破棄したことがきっかけとなり、その後の判決基準は犯罪そのものに切り替わったという事です。
過去の判決基準は、永山基準と言うのがあって、その判決をすべての基準にしていました。
内容は下記のとおりです。

 永山基準
   1:反抗の罪質
   2:動機
   3:態様(殺害の手段方法執拗性残虐性)
   4:結果の重大性
   5:遺族の被害感情
   6:社会的影響
   7:犯行時の年齢
   8:前科
   9:犯行後の情状

永山基準では、よほどのことが無い限り死刑判決は無く、最高でも無期懲役としていました。(無期懲役は7年ほどで社会復帰する。)
上記のすべての基準を超えない限り死刑にはならないのなら、犯人は萎れたふりをし遺族に反省文を送り、法廷で涙を流せば「9:犯行後の情状」が適用され、死刑は回避です・・・・・??????? 人を殺すような人間が、他人を騙して反省のふりをすることなど簡単でしょう・・・・

今回の判決で、それが少し変わリ始めているようです。
殺人が行われると、その処罰は死刑になり、例外的に無期懲役がある・・・と言うように、永山基準と逆になり始めた模様です。(永山基準は、殺人でも死刑はなく無期懲役とし、例外的に死刑があるものでした。)

これは、本村洋さんの悲しみを乗り越えて戦う姿が、多くの世論を動かし、法律を改定し、判断基準を変えてきたものです。
本当に、素晴らしい人ですね。・・・・・判決を奥様の墓前で報告するそうですが、その後一日も早く、立ち直れることを祈りたいと思います・・・・・・・・。


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雑感 厚生年金保険制度回顧録

2012-02-15 01:07:56 | 年金
ウエークアップ(2012年2月11日放映)に出演していた 桜井 充 さん(民主党政調会長代理)が、話した内容が気になったので、インターネットで調べてみて驚いた。これは本当なのか?・・・・・・

司会している辛坊さんが、年金制度の始まりについて話した。
そもそも厚生年金とは、国民には「 積立方式 」で、自分が掛けたものは、将来戻ってくるという約束で始まったものが、いつの間にか、「 賦課方式 」にという方向に塗り替えられて来た。」
これを聞いてびっくり・・・・・世間では、積立方式が基本であることを知っていたという事である。その積立方式を知らない間に勝手に変更されていることも知っている・・・・・これは、一部の人たちには公然とした秘密なのだろうか? もし、そうであるとすれば、どこのテレビ番組でも、どの新聞でも、国会議員でさえ、なぜ賦課方式であることが前提で話がなされるのであろうか?・・・・・・

その後、桜井充さんが言います。(民社党 政調会長代理)
この歴史は本当に重いと思っています。
 私も 
厚生年金保険制度回顧録 をすべて読みましたが、その当時の年金官僚の反省はかけらもないんですね。
 自慢話ばかりでして、えー、たとえば今、年金統合が出来ていませんけど、その統合できないことも予想されていて、それでもやらなければならないと思ってやってきた・・・・ですから、過去のところに大きな問題があるのは間違いがない
。」

今、どこの番組でも年金問題としているのは、今の年金は「賦課方式」であるため、昔は現役世代が10人で1人の年金者を面倒見ればよかったが、今後は現役世代が減り現役1人で年金者1人の面倒を見ねばならないため、負担が重くなる・・・という論理展開である。(Ex. 年金者が15万円受け取るとすれば、現役10人で面倒を見れば一人当たり保険料は1万5千円で済むが、現役一人で見るとなると保険料は15万円になる・・・と言う論理である。)
賦課方式であれば、その通りであるが、積立方式であれば、その問題は絶対に発生しない。賦課方式の嘘に書いたように、積立方式であれば、自分の積んだ保険料を将来に自分で受け取るわけであるため、他の世代が多くなろうが、少なくなろうが何の影響も受けないのである。(小宮山厚生労働大臣は、積立方式さえ知らずに国会で答えられなかった????? レベル低いねー?????)
積立て方式で、問題となるのは想定した死亡年齢が延びた場合に不足することであるが、それも、60歳受け取りを65歳に遅らせたことにより対応されている。(詳細は賦課方式の嘘に記載)。

インターネットで厚生年金保険制度回顧録を探すと、その中身は驚愕するものであった。その内容は次のとおりである。
国民皆年金制度の創設者 元厚生省年金課長 花沢武夫が話した内容は次のものである。
この資金があれば一流の銀行だってかなわない。 厚生年金保険基金とか財団とかいうものを作って、その理事長というのは、日銀の総裁ぐらいの力がある。そうすると、厚生省の連中がOBになった時の勤め口に困らない。年金を支給するのは二十年も先のことだから、今のうちに使っても構わない。先行き困るという声もあったが、そんなことは問題ではない将来みんなに支払うときに金が払えなくなったら賦課式にしてしまえばいいのだから
(「厚生年金保険制度回顧録」(厚生団編、1988年)より)

これは、国民を騙している訳であり、完全な犯罪である
最初から、騙すことを目的として、飴玉をぶら下げて保険料を絞るだけ搾り取り、自分たちの天下り先を作り、官僚皆んなで使ってしまっても何とかなるさ・・・・最後は、賦課方式に切り替えて、国民に負担をかければいいという事だろう・・・・・

これを犯罪と言わなければ、おかしいだろう・・・・
桜井充さんが、国会で初めて問題としたらしいが、それもその後どうなっているんだろうか?
政権は自由民主党の時であり、安部首相の時らしい・・・・国会で問題としてあげていながら、誰も問題とせず、今は賦課方式が当たり前になっているのはどういうことだ??????????????????
年金のシステムが精巧でないのは、最初から保険料回収も適当でも、官僚たちは膨大な金を湯水のごとく使えるので、細かいことはどうでもよかったのだ。これだけの犯罪を平気でするくらいであるから、回収が適当でもなんとも思わない感覚なんだろう・・・
税務署が抑えている企業数より、社会保険事務所が抑えている企業数が80万社ほど少ないのは、まさに細かいことはどうでもいいからである。消えた年金にしても、最初から払うつもりはないので、組織やシステムがアバウトでも誰も問題としなかったのである。・・・・・・・
想像するに、自民党の古株たちは知っていたとみるのが妥当ではないか?
しかも、自分たちも族議員で官僚とつるんで、甘い汁を吸っているため本格的な追及が出来ないと見ることができる・・・・・
しかし、これは徹底的に追及すべきである。その者達の全財産を没収すべきだ。尚且つ、刑務所に入れなければ・・・・・

いま、大阪維新の会が船中八策を検討している。その中の年金は、積立方式をベースとして考えているようである。また、みんなの党も、積立方式を押している。これらの政党が、大勢ををとれれば年金も変わってくるだろう。
ここに書くのも嫌だが、民主党の年金改革案はでたらめだ! 1人当たり7万円と言っているのは、今ではなく60年後の事である。60年後の7万円は、貨幣価値が変わっているので、これも国民を騙していることになる。ましてや、社会主義に近い発想であるため、国民のモラルがどんどん下がっていくだろう。そうすれば、完全に崩壊である・・・・・・

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・ 職員基本条例案

2012-02-12 21:30:31 | 橋下徹 大阪市長
いるか


橋下徹 大阪市長の提案する職員基本条例案に、「同一の職務命令に3回違反」した場合は「標準的な処分は分限免職」にすると入れているようです。ごく当たり前のことですね。ビジネスの社会では、職務命令違反は絶対に認められないし、始末書3枚でクビというのも常識ですね。労働基準法からみても問題はありません。私も、よく「わび状」と「始末書」を使い分けて取りましたね。職務命令したことをサボったり期限までできないとき、わび状を取ります。これは、教育的な意味合いが大きいですね。企業に損害を与えたときは始末書を取りましたね。すなわちDuty違反をしたときはわび状、Accountability違反の時は始末書です。

これに対して、公立中学校の教師が次のように言っていました。
犯罪をした人と同じようなレベルの事を・・・私らその行為は、それと同等なんですかと・・・感性の鈍さ・人権意識の低さと言うものに、ものすごく・・・それが一番腹が立つんです・・・
まさに、役人根性そのものですね。役人は「犯罪者」にならない限りクビにならないと思っているんですね。だから、職務を全うに果たさなくても、期限までできなくても、成果が出なくても・・・・ごく普通なんですね??????
それだけデタラメな仕事をして、給与は一般国民より明らかに高く、安い公務員宿舎があって、共済年金が多くもらえて、労働時間は短くというより生産性の低い仕事をしている・・・・・・無駄な人件費は、国・地方を合わせて年10兆円ほどである。(大阪市役所のデタラメ5:大阪市営バスに記載してます。)

感性の鈍さ・人権意識の低さ・・・・・・こいつらよっほどバカか?
感性が鈍いと言うのは、自分ことでしょう。「職責をきちんと果たす基本が出来ていないことが分からない」ということが、よほど感性が低いはずなのに・・・・・そして、人権意識の低さ??????職務の話が、なぜ人権意識とつながるのかが分からない????? ただただ狂っているとしか考えようがないですね・・・・・
給与は、職務を果たして初めてもらえるものである。職務を果たすとは、「与えられた目標」を、「決められた期間」に、「成果」を出し、そして「成果は誤差5%以内」で終了し、「数字を持って報告」をすることである。
いま、日本が狂っているのは、この基本的な組織マネジメントが崩れていることにある。そのマネジメントの基礎が、「命令と報告」となる。そして、これが給与につながっているわけだ。役人の感覚の中には、この「職務を果たす」意味が全く分かっていないことと、「給与は職務を果たした対価として支払われている」ことの理解が欠如していることだ。

橋下徹 大阪市長は次のように言っていましたね。
「憲法・法律・条令に基づいて「仕事します」と宣誓しているのに、それを繰り返し違反している人が、公務員でいいんですか?」
「思想・良心の話ではないと思います」

全くその通りですね。早く、維新の会が国政に進出して日本が変わればいいですね!
幸い、維新政治塾の応募締切に2750名からの履歴書が届いているようです。定員400名を変更せざるを得ないですね。そして、衆議院選挙には300名の候補を擁立する予定ですが、この際、400名以上をだし、300議席以上を獲得すればいいですね。

新しい日本の夜明けだ・・・・・・・

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・ 知られざる海洋汚染

2012-02-02 21:27:29 | 原発事故


NHKスペシャルで福島原発の影響で水の汚染を取り上げていました。陸地の汚染マップはかなり出来上がりつつありますが、海の汚染は全く手付かずです。



汚染マップ


福島原発の爆発は、世界でも経験のない程の汚染を周りの環境にばらまきました。
大量の放射線物質のほとんどは海に落ちたと見られています。一部の報道では陸地に20%、海に80%落ちたと伝えていますね。又、原発を冷やすための汚染水は海に流され、大気からの降下と合わせ10京ベクレルを超えていると言われています。?????

原子力安全保安院の会見では、次のように言っています。
海水中に放出された放射性物質は、潮流に流され拡散していく。
 魚とか海藻などの海洋生物に取り込まれるまでには、相当程度薄まると考えられる
。」

ものすごく適当な会見ですよね・・・・・?
これだけ大量に放射性物質をばらまいたのに、影響はないと平気で言っています?
チェリノブイリでの事故でさえ、日本の魚に与えた影響は数年もかかったのにも関わらず、目の前で起きた事故は何でもないとは・・・・?
海底の放射性物質

東京海洋大学の神田譲太教授が、福島原発から20キロ圏内の海底を調査しました。
5キロ間隔で海底の泥を調査したところ、海面近くでは「0.06マイクロシーベルト/h」でしたが、海底に近づくと最大「2マイクロシーベルト/h」に計測値が上がります。
そこで海底の泥を調査。 「セシウム 4520ベクレル/kg」・・・周辺の海水と比べて15,000倍!!!!!!
写真にある棒グラフのように、海底では海底の泥の状態や海流により、汚染地域はばらついています。(セシウム)。

また、20キロ圏内の魚を調べると(2011年11月)・・・・・
   メバル      2300ベクレル/kg
   アイナメ     1400ベクレル/kg
   コモンカスベ   1700ベクレル/kg
   ヒラメ      4500ベクレル/kg

現在の暫定基準値は 500ベクレル/kg です。24年4月からは 100ベクレル/kg に基準値を変更。この基準値も、都合に合わせてコロコロ変わりますね・・・・・? 全く政府のすることは信用できません・・・・

福島から180キロ離れている千葉銚子まで海岸線を調べたところ、海底の状況により汚染スポットがところどころあるようです。
しかも、10月に計測(38ベクレル/kg)した時よりも、2か月後の12月に計測(112ベクレル/kg)した際3倍ほどの数値に上がっていた所がありました。(銚子沖)。すなわち、時間とともに増加し場所も移動している可能性があります。現在の銚子沖の漁港では、基準値(500ベクレル/kg)以下のため魚を出荷しているもの、4月から基準値が変わり、海底の泥の状態が変わると出荷が出来なくなる可能性もあるようですね。漁師さんたちは、大変困っていましたね・・・・・・
でも、東京電力も政府も知らん顔ですね!!!!!!!

江戸川河口汚染

関東平野全体に降り注がれた放射性物質は、山々や平地から雨によって河川に流され、河川の底にたまりますが、大量の雨が降った際、大量の水の勢いで少しづつ河口に流されてきます。非常にゆっくり海に移動してく事になります。海に近づくと、セシウムを含んだ泥の粒子を塩分が団子のように接着させ、重くなって沈みます。

この凝集が河口付近で起きるわけです。写真は江戸川の河口付近を調査した結果ですが、河口が872ベクレルなのに、河口より8キロ上流に一番汚染の高いところがあり、1623ベクレル/kgのセシウムが検出されました。京都大学の研究グループが試算したところによれば、最も東京湾が汚染されるのは、今から2年2か月後だそうです。海にたどり着いたセシウムは年間5キロのスピードでゆっくり移動するようです。そして、東京湾の汚染は10年以上にわたり続く模様です。しかも、東京湾は出入り口が狭まっているので、外洋に出ていかない可能性が高いみたいですね。

という事は、水の中のセシウムが「いつ」「どこで」どの様な汚染を引き起こすか分からなと言うことです。東京湾近くで遊んでいた子供たちが、知らぬ間に放射性物質を体内に溜め込んでも誰も分からないでしょう・・・・・そして何十年か先に発病・・・・たまらないですね!
千葉ののどかな海が懐かしいですね。潮干狩りで有名な谷津海岸、東京観音のあった富津、海水浴に行った九十九里の片貝海岸・・・・そして、南房総のフラワー街道・・・・海の思い出がたくさんあるところですものね。

赤木大沼

福島原発の水汚染は内陸部の湖や沼なども汚染しています。今わかっているだけで、23カ所の湖や沼が汚染されているとのことです。

群馬県にある赤木大沼は、8月以降調査しているワカサギから「500ベクレル/kgを超えるセシウム」が検出されています。湖底の泥は950ベクレル/kgがあり、その周りのプランクトンは296ベクレル/kgです。湖底の泥には深さ20センチまでセシウムがありました。

プランクトンの寿命は長くて数週間です。なのに福島原発の爆発から9か月も経っているにもかかわらず、プランクトンからセシウムが検出されるのはなぜでしょう?・・・・・セシウムを食べたプランクトンがワカサギに食べられ、ワカサギの体にセシウムが溜まりますが、ワカサギが死ぬと湖底に横たわります。体が腐って無くなるとセシウムはまた、湖底にとどまります。そして又プランクトンに食べられる・・・・これを繰り返すのです。永遠に消えていくことが無いのです。・・・・・・・特に湖や沼は、水があまり流れないため、湖底の泥に永遠ととどまり続けるのです。ものすごいことですよね!!関東以北の湖や沼では、魚は釣れないという事です。・・・・・

淡水の放射能汚染調査は、世界で一か所だけ実施しています。それはチェリノブイリの国立放射線監視センターです。チェリノブイリの爆発以来25年間調査しているそうですが、その結果は次のようです。
爆発後5年間は魚のセシウムが下がっていったが、その後は高いまま(1000ベクレル/kg以上)続いているという事です。

国民に多大な悪影響を与えているにもかかわらず、原発を海外に売ろうとしたり、再稼働をしようとしたり(いろいろ試算では、原発が無くても全く電気が不足することは無いようです)、全く問題意識が無いみたいですね。そして今度は料金値上げ・・・・・? 総原価方式で、何でもかんでも原価に入れて、世界一高い電気料金を国民に押し付けているのに、さらに値上げとは何事だ・・・・・・?

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