お盆について

2010年08月12日 | Weblog
もうお盆の季節に入ります。
わが本門佛立宗は常盆、常彼岸といい、お盆、お彼岸だけでなく常に先祖を敬い、ご回向をさせていただくという教えです。
中には、他宗と紛らわしくなるといけないと思い、お盆の時やお彼岸の時に、ご回向をしてはいけないなどと勘違いしている人もあるけれど、これはおかしいと思います。
お盆、お彼岸ならなおさら、手厚く亡き精霊に功徳がめぐり向かうように、お寺にお参りしてお塔婆を建てて本門八品所顕、上行所伝の御題目を心からお唱えすべきです。また、さらに時間的に余裕があるなら、お墓にお参りすればなお結構でしょう。、
ただ、最近はお盆というと本来の回向やお参りということではなく、単なるお休み、夏期休暇、家族旅行の期間と思っている人の方が多いでしょう。
関西より関東の方がその傾向が強いようです。
私は関西では、本山宥清寺と大阪清風寺でのお盆しか知りませんが、その季節、墓地回向のご奉公でめいっぱい、墓地の中を走り回り、汗だくになった記憶があります。
ずいぶん何十件ものご回向を、夏の一番暑い盛りに、お墓からお墓へ走り回り、そのたびお布施を頂きました。もっとも、これはお寺の貴重な資金になるようで、かなり貢献したような感じでした。冷たい水を途中でいただくと汗になるばかりのようで、我慢しながら夕方に頂いた御供水の美味しさ。あのすがすがしさは忘れません。
お盆というと、特に新たに亡くなった方がいるお家では、当宗でも「新盆」(にいぼん、しんぼん、あらぼん)とか、「初盆」(はつぼん)と称して、教務方(当宗はお坊さんと呼ばずにお教務とか教務さんと呼ぶ)を招待して、ご回向を執り行っていただく習慣となっています。若いご信者の中には、そんなことも知らない方が多くなっています。教えてもらわなくては分からないのも当然ですから、伝統を伝えて行かなくてはなりませんね。
ところで、わが家では昨年、8月27日にさくらが9歳で亡くなり今年が新盆です。
愛犬や飼い猫では、新盆とか初盆というのはおかしな感じがしますが、まだ2歳にならない孫が最近、二人揃って天井を指さして、「ワンワン、ワンワン」と言っていたり、教務さんが、「法宅からキャンキャンと鳴き声がしました」、「また、犬を買われたのかなと思いました」と言われました。
8月27日には、朝、サクラのためにお塔婆を建立し、ペット慰霊塔の前で上行所伝の御題目をお唱えしてご回向させてもらわなくては。
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