どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

椿三十郎(4K)、鑑賞

2018年07月07日 21時50分00秒 | 映画
先月の午前十時の映画祭「七人の侍」4K版に引き続き、今回も立川シネマシティにて鑑賞です(^_^)

やはり今まで観てきたどの「椿三十郎」よりも美しく素晴らしい...生まれ変わったと言って良いほどです(*^o^*)

画面いっぱいにビッシリと極太で書かれた題字...もうこれを観ただけで毎回涙腺崩壊します(T_T)

ストーリー性の素晴らしさ...生硬と熟達、若者の実直さと大人の狡さ、剛と柔、ユーモアとペーソス...そして全てを包み込む緩と急...その対比と絶妙なバランス!もう言うことはない完成度で、黒澤明・三船敏郎コンビの油がのりきった極情感!

画質・音質ともに「用心棒」4K版と同じ傾向で、メリハリに咥えてレンジが広くて、とても56年も前の作品とは思えないクオリティです。

馬の描写も良くて、馬小屋から走り出す馬、ドドッと迫り来る馬...美しさと迫力を伴っていて、黒澤さんにしか出せない凄味も増強しているように思えました。

今回映像が鮮明になったお陰(?)で新たな発見をしたのですが、三船さんと仲代達矢さん演じる室戸半兵衛が酒を酌み交わすシーン。

仲代さん、上から目線で悠然と構えて椀に注いだ酒を口に運んでいるんですけど...

手が終始小刻みに震えているんです。演技の雰囲気とは裏腹に凄く緊張しているのがビンビンに伝わってきて、黒澤さんと三船さんを前にして一所懸命に頑張っていたんだなぁと感じましたね(^_^)

立川シネマシティ名物の極音上映ではないけど、サウンドシステムの良さも手伝って、「Perspecta Stereophonic Sound」をステレオに復元した効果もバッチリ体感できました。足音とか壁・床に伝わる環境音の響きがとても良いんです(^_^)

ただ...観る度にいつも気になるのは黒富士邸、通称・椿屋敷のシーンなんですが...。

妙に白飛びしているんです。白い椿の花がビッシリで、大量の照明をあてているために起きた現象なのかもしれないので、原版からしてそうであれば補正する必要もないとは思うんですけどね。

何はともあれ、最高の作品と最上のクオリティで堪能できて、終始涙で大満足!観客から拍手がおきましたよ\(^o^)/

これで早くも今年の黒澤明4K版の3作品は観きってしまった...ちと寂しい想い(´д`)

来期はどの作品が4Kとして現れるのか...早くも今からワクワクしております!

この後、中央線に飛び乗って、小津4K最終日のため一路新宿へ〜!



7月6日(金)のつぶやき

2018年07月07日 06時16分51秒 | 事件・事故・災害