どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

語りたくなるアニメの存在

2007年09月02日 21時30分21秒 | アニメ
小学生高学年で"宇宙戦艦ヤマト"に出会い、高校生で"未来少年コナン"と"機動戦士ガンダム"と出会い、30代前半で"新世紀エヴァンゲリオン"に出会いました。

"ヤマト"は、重いテーマ性と企画・設定の凄さを、"コナン"はアニメ本来の技巧と面白さを、"ガンダム"は、キャラ設定やデザイン、そして戦争をバックグラウンドにした重厚なドラマ性を、"エヴァンゲリオン"は、謎解きの面白さと、世界観、そしてアニメの可能性を…、その時々、私に新鮮な刺激と衝撃を与えてくれ、人生にさえ影響を及ぼしました。

今あらためて、アニメの素晴らしさを感じていますが、同時に"エヴァンゲリオン"以降の十数年、それらを越える作品がないのが気になります。その間にもジャパニメーションだとか、世界に通ずるコンテンツだとか、声高に言われるようになったのにもかかわらずです。

もちろん近作にも、面白いなと思える佳作はいくつかありましたが、衝撃を感じるほどではありません。私自身40をとっくに越え、感性も鈍くなっていることもあるんでしょうが、世の中的に話題になる作品もないのも事実ではないかと思います。もはや新しいモノが現れることを期待できず、過去の名作を掘り起こすことばかり熱心になっている自分もあって、なんだか情けないなぁと感じたりしてます。

日本独特の業界体質にも問題があり、有能な人材が他へと流出してしまっているのも原因の一つかなと考えてしまいますし、この間にはゲームが高機能をバックグラウンドにして、拮抗するほどに発展してきた事も充分に考えられます。

今回"ヱヴァンゲリヲン新劇場版"を観て、あらためて語りたくなるアニメの存在を認識させられました。過去のエポックメーキング的な作品も、逆境や制約の中から生まれたワケですし、そろそろ新たな世代の下に作られた、革新的な作品を渇望しています。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序、鑑賞

2007年09月02日 14時01分38秒 | 映画
今年の始め頃、新劇場版の発表がなされて、「エヴァねぇ…」と、ちょっと意図もわからず半ば呆れ気味で、さほど期待もしていなかったのですが………、すっかりヤラレてしまいました(^_^;



ネタバレのオンパレードになってしまいそうなので、詳細は控えますが(笑)、一言"満足"が得られる作品と言っておきましょう。"Zガンダム"の時に感じた作画的な不満もないですし、REBUILDと名打った制作方針も頷けます。どう表現すればファンは喜ぶのか、ちゃんとツボを抑えているんですよねぇ…。理想的な作りだと思います。

私が感じたのは、冒頭での有名な父子再会シーンで、ゲンドウが「久しぶりだな、シンジ」と言うところ。あぁ、"また"ココへ帰ってきたんだなと。"また"…が新シリーズのテーマの様な気がします。

"破"を早く観たい!TVだったら来週なのに(^_^; DVD(できたらBlu-rayも!)いつ出るかな…、でもその前にもう一回観たい!久々にそう思わされました。スッカリ術中にハマッてしまったなと(苦笑)

それと面白かったのは客の反応。郊外のシネコンで、普段混み合う事はないのですが、レイトショウにも拘わらず満員状態。皆が皆、お互いに周りを観て呆気に囚われていました。こんなに混むとは思わなかったと…。私もです(笑)