著者の木内昇(きうちのぼり)氏は、
著書「漂砂のうたう」で、2011年(今年)の直木賞を獲ったばかりです。
既に作家として良く知られていた人と言えましょう。
この度読みましたのは、569頁もヴォリュームのある集英社文庫版です。
元来新選組マニアである自分にとっては、中々面白かったです。
各章に近藤組長、土方、沖田、斎藤、原田、芹沢鴨など十数人の名前を付して、
各個人の性格、内面の思想など、個別に詳しく奥深く調べて書き挙げています。
勿論多くの脚色もあろうかと思いますが、
今迄にこれ程個人別に探求したものは無かったように思います。
それだけに新撰組の内部が手に取る様に判ると共に、
組織としての活動、背景の時代の流れなども充分俯瞰しており、
歴史的な読物として傑作の部類に入るでしょう。
後半の戊辰戦争の内容などは他の読物等に詳しく出ていますから、
これは簡単に流しておりますが、それはそれで良いと思いました。
浅田次郎著の「壬生義士伝」の主人公たる監察役吉村貫一郎には、
全く触れていないのが気になりましたが・・・・。
著書「漂砂のうたう」で、2011年(今年)の直木賞を獲ったばかりです。
既に作家として良く知られていた人と言えましょう。
この度読みましたのは、569頁もヴォリュームのある集英社文庫版です。
元来新選組マニアである自分にとっては、中々面白かったです。
各章に近藤組長、土方、沖田、斎藤、原田、芹沢鴨など十数人の名前を付して、
各個人の性格、内面の思想など、個別に詳しく奥深く調べて書き挙げています。
勿論多くの脚色もあろうかと思いますが、
今迄にこれ程個人別に探求したものは無かったように思います。
それだけに新撰組の内部が手に取る様に判ると共に、
組織としての活動、背景の時代の流れなども充分俯瞰しており、
歴史的な読物として傑作の部類に入るでしょう。
後半の戊辰戦争の内容などは他の読物等に詳しく出ていますから、
これは簡単に流しておりますが、それはそれで良いと思いました。
浅田次郎著の「壬生義士伝」の主人公たる監察役吉村貫一郎には、
全く触れていないのが気になりましたが・・・・。