スパニッシュ・オデッセイ

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コスタリカ 2018年(2)序章 成田空港出発

2018-09-11 17:06:25 | コスタリカ
8月16日(木)
 ホテルからバスに乗り、成田空港へ。チェックイン手続きは機械で行うようになっている。パスポートの写真のページをスキャンする。カウンターでは荷物を預けるだけ。さっさと出国ゲートを通り、手荷物検査及びボディーチェックを済ませ、出国手続きをする。
 時間があるので、さらに追加のお土産を物色する。日本酒3本セット(ただし1本あたり200ccもなさそう)と梅酒3本セット(同様)を購入する。
 時間が来たので、アエロメヒコのゲートに行って並ぶ。今回はメキシコ・シティー経由である。アメリカ経由だと、ESTA というものを15ドルで購入しなければならないが、メキシコ経由では不要である。また、アメリカでの乗り継ぎは検査が厳しく、カウンターで預けた荷物(錠前付)が勝手に開けられる。そういうこともあって、メキシコ経由を選んだのである。
 成田空港はどのゲートもたぶん同じなのだろうが、案内表示は日本語、英語、中国語、韓国語である。メキシコ行きの乗客は日本人、メキシコ人が主体のようで、中国語や韓国語を話しそうな乗客は見かけなかった。このゲートの案内表示は中国語や韓国語ではなく、スペイン語が適当なのだが、うまい工夫ができないのだろうか。
 ゲートにいる係員の中に日本語を話す女性スタッフがいたが、日本人ではなく、日系メキシコ人のようであった。この女性は機内でも見かけたので、キャビンアテンダント(英 flight attendant)がゲートでの案内業務もしているのだろう。昔は、スチュワーデスの仕事は機内サービスだけだったような気もするが。
 脱線するが、昔はスチュワーデス(stewardess)といっていたもので、スペイン語では aeromoza(ラテンアメリカ)、azafata 等と習ったものだが、今では使わないらしい。aeromoza とは aero(英 air)+ moza(英 girl)で、この語は個人的に気に入っているのだが。
 「キャビン・アテンダント」はどう言うのかと思って、google 翻訳で調べてみたら、flight attendant はスペイン語では“auxiliar de vuelo”(アウシリアル・デ・ブエロ)と訳された。念のために小学館『西和中辞典』で調べてみたが、これでいいようだ。直訳は「飛行補助員」ということになるが、ちゃんと「(飛行機の)客室係」という訳語が載っていた。しかし、味気ない言葉である。
 時間が来て、飛行機に乗り込む。3年前に乗った全日空機は左右に3席ずつ、中央に4席、つまり1列に10席だったのだが、アエロメヒコ機は中央が3席で少し小ぶりになる。
 着席すると、客室乗務員が回ってくる。日本人は1人もいない。日本語を話すのは先ほどの日系メキシコ人らしき女性のみである。ほとんどは女性だが、男性も2、3人いた。
 座席はあまりリクライニングできない。ディスプレイモニターはあるが、マージャン等のゲームはできない。映画もあるが、日本映画はなし。アメリカ映画が中心であるが、言語は選べる。日本語も入っている。メキシコまで13時間かかるので、映画も2本見た。『エイリアン: コヴェナント』(Alien: Covenant)と『ブレードランナー 2049』(Blade Runner 2049)である。最近のSF映画は暗いのが多い。
 機内食は2度出た。昼食はチキンにゆずだれをかけたもの、朝食はサバが出た。どちらも和食風であった。特に美味ではないが、まずくもなかった。近くの日本人の乗客は英語もスペイン語もだめなようで、男性キャビンアテンダントに女房殿が通訳を頼まれた。そんなに難しいことを言うわけではないのだが、当の日本人の乗客は coffee が聞き取れなかったようだ。キャビンアテンダントは coffee は日本語で何と言うのか、教えてくれと頼まれたので、教えたあげた。キャビンアテンダントも何回か繰り返して、覚えたようである。日本発着便に乗るのなら、「紅茶」(西 té) と「コーヒー」(西 café) ぐらいはちゃんと覚えてほしいものである。
 そうこうしているうちにメキシコ・シティーに着いた。 

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