オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ジャケット」

2008-03-03 03:25:34 | 映画・DVD【さ】
ワタシが好きになる俳優は大抵馬面である。

そんでもって「ぞ~うさん、ぞ~うさん、お~鼻が長いのね♪」じゃなくってお鼻が大きい俳優も好きになる確率が高いらしい。

にもかかわらず、馬面鼻デカのエイドリアン・ブロディはなんとなく苦手。

そんでもって女性からも絶大な人気を博しているキーラ・ナイトレイは激しく苦手。

だからワタシがこの映画を見ることは、生涯あるまいと思っていた。



でもね、でもね、この方が出ているとあれば、見るしかないでしょう!!
(いつものとおり動機が不純ですんません)
Jason Lewis。
そう、マイアミでクラッときてしまった彼です。



最近アメリカでジェニファー・アニストンとデートしただの、どーしただの結構話題になっているホット(死語)な男性なんですね。
そんでもって、モデル業もこなしている(いた?)みたいなんですねえ。


モデルって言ってもこんなのとか・・・。


こんなのなんか(大事なところちゃんと隠れてますね、ハイ)。
でも何故にそんなポーズ???


いや~しかし、キミいい体しとるねー(おっさんか!)。
あらら・・・こんなことしていたら、当初の目的を忘れてしまいそう・・・。←というかすっかり忘れていた・・・





2005年、アメリカ作品


1992年に湾岸戦争で頭を負傷し帰還させられたジャックは、記憶障害に悩むようになる。
ある時ヒッチハイクをした車に乗った彼は、殺人事件に巻き込まれ負傷してしまう。
だが彼にその時の記憶は残っていなかった。
そのために裁判で精神に障害があるとみなされ、精神病院に送られることになる・・・。

精神病院で矯正治療と銘打った荒療治をさせられるジャック。
だがそれは拘束衣を着せられ、地下の死体安置室の狭い引き出しに閉じ込められるという、およそ治療とは呼べないものであった。
狭く暗い引き出しの中、恐怖におののく彼の脳裏に断片的な過去の記憶がよみがえる。
そして気がつくと彼は引き出しの中から出て、雪の中に立っていた。

それは信じ難いことだが、15年先の未来だった。
やがて彼は、自分の命があと4日しかないことを知り、現在と未来を往復しながら死の原因を究明しようとするのだが・・・。


というお話。


ワタシは彼が精神病院に入れられるまでが、どうにもまどろっこしくてなかなか物語に入り込めなかった(物語のベクトルが定まっているのならば、頭の部分をもう少しすっきりさせたらいいのに~とおバカなdim子は思うわけだ)。
でも拘束衣を着せられ、現在と未来を行き来するようになってからは、彼の未来がどう転ぶのか非常に興味がわいてきて、途中から俄然面白くなってきた。
「これ以上不幸にしたら可哀想だろう」と思わせるエイドリアンの風貌は、物語にマッチしていたと思うし、キーラも自然な演技ですんなり受け入れることが出来た。

物語は全体的に暗く不安で、凍えるような寒さを感じさせた(まあ戦場に精神病院に真冬とくりゃ、明るいわきゃないんだけれど)。
それはまさしくジャックの心の中そのものだったのだろうけれど。

あれは彼の使命だったのか?とか難しいことを考え出すと、神がかり的な感じになり、冒頭までさかのぼらなければならなくなるので、考えるのはやめにした。
タイムパラドックスがおこっちゃってもいいんかい?と思うのもやめにした。
精神病院の医師も殺人犯もそのままでいいんかい?と思うのもやめにした。
ただ彼の運命を素直に受け止めることにした。

ジャックが床に頭を打ち付けたまま話が終わったら、もっと映画として完成度が高くなったのではないかなあとも思ったのだけれど、限られた時間を精一杯生きようとした彼にそれも酷な話だしなあ。
最後に彼の満点の笑顔が見れたから、あのエンディングでよしとするか~(と偉そうに〆てみる)。




で・・・(まだ終わらんのかい!!!)。
Jason Lewisなんですが・・・。
ジャックがヒッチハイクした車を呼び止める保安官の役でした。


あ~キミたち、怪しいね、ちょっと車から降りなさい。


「はよー降りんかい。寒いんだから手間かけさせんよーにね(と思っていたに違いないJason)」


「うるせーんだよ!(と言ったかどうか定かではないが)」と突然ガンガンガーンと撃たれてしまった保安官。
Jasonの出演時間、正味25秒(涙)。

まあね~~「ハサミを持って突っ走る」のパトリック・ウィルソンに比べたら長いっちゃ長いんだけど・・・なんか泣けるよなあ・・・。
くくくくく・・・(涙)。
コメント (14)
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