オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「エンジェル」

2007-12-24 16:32:32 | 映画・DVD【あ】


2007年、ベルギー、イギリス、フランス合作

監督:フランソワ・オゾン

出演:ロモーラ・ガライ、シャーロット・ランプリング、サム・ニール、ルーシー・ラッセル 、マイケル・ファスベンダー 他


原作は20世紀半ばに活躍した英国の女流作家エリザベス・テイラーの小説「エンジェル」だそうな。オゾン監督にとっては初の英語作品である。

1900年代初頭のイギリスが舞台。
下町に住む上流階級にあこがれる16歳の少女が、念願の人気作家となり、富も名声もそして、愛する男までも手に入れる。
彼女は夢を全て実現させたかのように見えたが、思いがけない落とし穴によって、数奇な人生をたどることになる。



なんてイヤなオンナなんだろうと思った。
母親や伯母に対する、わがままで高慢ちきな態度。
滑稽に見えるほど過剰な自信。
夫に対しての自己満足と言う名の愛情。

「こんなヤツとは絶対に友達にはなりたくない~~!!!」と思う。
だがそう思いながらも、どこかで彼女を受け入れ、共感さえ覚えている自分がいた。
それは彼女が誰にも媚びず、夢をかなえ、自分の気持ちのままに生きたある種の潔さが感じられるからかも知れない。
エンジェルは嫌悪感を抱かせながらも人を惹き付けてやまない、両極性の不思議な魅力を持っている女性であった。
ロモーラ・ガライはこの多面性を持ち合わせたエンジェルにぴったりだった。

夢を現実に変えるには、犠牲や努力は不可欠だと思う。
彼女も努力はしたのだろうけれど、人を見る目や物を見る目・・・つまり現実を見る目が、夢を見すぎたがために曇ってしまったのかもしれない。
彼女はやがて人々の記憶から忘れ去られていく。

ハッピーエンドでなくてよかったと言うとおかしいのだが、あのエンディングでほっとした。
この長い舞台を見ているような気持ちにさせてくれる映画は、彼女の死によって幕をおろすのである。
ある意味ドロドロした話を、胃にもたれない軽やかなテンポで品よく見せてくれるオゾンはやっぱりすごい。
あっさりしていながら、ちゃんと舌も胃袋を満足させてくれるのがオゾンの映画だと思う。



おめあてのマイケル・ファスベンダー・・・やっぱりかっこいい!
野性味がありながらも、笑うととたんに少年のようになるのがとっても素敵♪
でも300の時は気がつかなかったのだけど、頭がでかいのね。それから頭髪がもうさみしくなりかけている・・・(涙)。
これのエスメ役もよかったが、やっぱり300のステリオスが一番やねん。

それからこちらは2004年にギネスビールのCMに出ていたというYou tubeの映像。
こちらのマイケルも笑顔が可愛い~~♪
と・・・またまた映画とは関係のない話で終わるのであった・・・。
コメント (14)
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