オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ホワイト・ライズ」

2007-02-17 22:12:57 | 映画・DVD【は】


2004年、アメリカ作品
監督:ポール・マクギガン


レストランで商談中のマシュー(ジョシュ・ハートネット)は、店で偶然とある女性の姿を目撃する。
その女性はマシューがかつて心から愛した女性リサ(ダイアン・クルーガー)だった。
二年前、何も告げずに突然姿を消したリサへの思いがよみがえり、押さえ切れなくなったマシューは、仕事もキャリアも婚約者も捨てて、狂ったようにリサを捜し続ける。
レストランにわずかに残されていた手かがりを追っていくうちに、リサのアパートメントのものと思われる鍵を手に入れるマシュー。
はやる気持ちをおさえつつリサの部屋を訪れたマシューだったが、そこに現れたのはリサと名乗る別の女性(ローズ・バーン)だった。


「ラッキーナンバー7」の時も思ったのだが、ポール・マクギガン監督は複雑によった縄のようなストーリーを、少しずつ解いていく描き方がさりげなくうまい。
大どんでん返しも面白いが、こういう風に小出しにネタバレしていくのも面白い。
また過去と現在がぶつ切りにならず、キチンと繋がるようにフラッシュバックさせる手法も見事。

初めはサスペンス???と思って見ていたのだけど、サスペンスであるけれど、愛の物語でもある。
一人の人間の「想い」という小石が池に投げ込まれた時、いつの間にか大きな波紋となって、さまざまな人を巻き込んでいくというストーリーだ。
最後は「よかったな」と思える結末だったけれど、登場人物がみないい人(というか悪くない人?)なだけに、それぞれの切ない胸のうちを思うとちょっと胸が痛くなる。



ネタばれになっちゃうので多くは語らないが、見終わってからもう一度頭から見て確認したくなる映画。
これがまた伏線があっちこっちにはってあるのだ。
途中で気づいた人もいるのだろうけれど、相変わらず鈍くて観察力が全くないワタシにはわからなかったのだが。

ジョシュ・ハートネットが誠実(でもないか)な、青年の役を好演。
黒いコートがなかなか似合っていてよろしい。
今回は髪型もそんなに可笑しくないので○。
でもなんと言ってもこの映画で一番存在感があるのは、もう一人のサラの役のローズ・バーン。
心痛がひしひし伝わってくるような表情が、見る者の心を捕らえる。
ヒロインのダイアン・クルーガーは確かに美しいのだが、ジョシュが相手だとちょっと落ち着き過ぎているような気がした(というかさめているように見えた)。
別の女優でもよかったのではないか・・・とか思ったりして。
でも映画としては面白かった。
たまには切ない愛の物語なんていかが~~~???
コメント (8)
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