オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」

2007-02-03 06:25:20 | 映画・DVD【た】
久々のルパート・エヴェレットでございます。のほほほほ。
といってもこの作品は1984年の作品なので、20年以上前のもの。

ご覧になって~。
霧雨のロンドン。愛しい女に会うために傘も持たずにたたずむ美しい男、エヴェレット・・・。
なんて素敵~~~~~~~~~~。



彼は貧しいけど(親が金くんないから)、若くて魅力的な、自己チューで乳離れができていない男の役(どんなだ)。
これがもうお似合いで・・・。
こんな男だったら、不幸になる~騙される~とわかっていても、女がほおっておくわけがない。


ストーリーは

1955年、7月13日にイギリス最後の絞首刑を受刑した、ルース・エリスの実話をもとにしたもの。

1954年、ロンドン。
ルース・エリス(ミランダ・リチャードソン)は離婚歴がある二児の母親だが、生活費を稼ぐため酒場のホステスをしていた。
ある晩、若くて魅力的なレーサー、デーヴィッド(ルパート・エヴェレット)が酒場にやってくる。
誘われるままにベッドを共にしたルースは、たちまちデーヴィッドの虜になってしまう。
だがデーヴィッドには親がすすめる婚約者がいた。
にもかかわらず、デーヴィッドはあしげくルースの元に通ってくる。

婚約者と一緒にいるデーヴィッドの姿を見て、嫉妬の炎に身を焦がすルース。



苦しさに耐え切れず別れようと決心しても、デーヴィッドの誘いを断ることが出来ない。
そんなルースを愛する中年紳士、デズモンド(イアン・ホルム)は、金銭的な面でも精神的な面でも支えてくれるのだが、感謝こそすれ、愛情を抱くことが出来ない。

デーヴィッドは婚約を破棄し、ルースと結婚しようとするが周囲の反対にあう。
反対にあったらあっさり諦めてしまうデーヴィッド。
デーヴィッドを愛してはいたが、身分が違うだけでなく、あまりに自己中心的だったため、ルースも結婚にふみきれないでいた。

やがてルースはデーヴィッドの子供を宿すのだが、流産してしまう。
精神的に極限まで追いつめられたルースは、デーヴィッドの屋敷まで出向くのだが、そこでデーヴィッドに自分以外の女性がいることを知るのだった・・・。


若くて魅力的、でも己の気が向いた時にしか女に会いに行かない自分勝手な男、デーヴィッド。



ルースに甘えたり、泣いたり、時には攻撃的になったり、嫉妬にトチ狂ったり。
色んな表情のエヴェレットが見れてファンとしては嬉しい限り。



こんな可愛い顔も見れるのだ~♪めちゃらぶり~♪


ミランダ・リチャードソンはデーヴィッドを愛しながらも憎悪する、気性の激しいルース役にぴったりはまっていて、実力をみせつけてくれる。
顔の感じが今とあまり変わらない気がするのは気のせいだろーか?
イアン・ホルムも誠実な紳士の役がぴったりだった。


愛し合っていながらも、ぶつかりあい、お互いの牙で傷つけ合わずにいられない二人。
二人はある意味、似すぎていたのかも知れない。

ルースは最後にデーヴィッドの身体に銃弾を撃ちこむ。
息絶えたデーヴィッドのそばに、ルースからのプレゼントであるお守りが落ちていたのが皮肉というかなんというか。
劇場公開版ラストシーンで、ルースはデーヴィッドの母親に宛てた手紙で謝罪をしているが、憎悪や嫉妬、執着から開放され心の安らぎが得られたのだなと感じられる文面だ。
彼女は彼を永遠に自分だけのものにしたのだから。

不憫なのは残されたルースの息子と、ルースを心から愛したデズモンド。
デーヴィッドがルースに対して自分勝手だったように、ルースも息子とデズモンドに対しては誠実さに欠けていた。そして最後は殺人を犯し、彼らの思いを裏切ることになる。
彼らのことは二の次になるほど、デーヴィッドへの思いというか執着が深かったということなのだろうけれど。
コメント (6)
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