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オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

『「ボーン・アルティメイタム」を観る』にコメントくださった方、ごめんなさい

2007-10-21 03:30:10 | 映画・DVD【あ】
こんばんは。dim子です。


『「ボーン・アルティメイタム」を観る』にコメントをくださった方々に、お詫びをせねばなりません・・・。


実は自分が書いたレスに誤植を見つけたので、そのレスを削除しようと思ったら、その削除したいもの以外をぜ~~~~~んぶ消してしまったのですわ(汗)。

どうしてそうなったのか、何を触ったのかはわからないのですが、コメントは真っ白、自分の頭も真っ白状態になりました。
気を取り直して、メールの受信箱から、いただいたコメントのデータを拾い出し、コピペしたのですが、行間等、若干いただいたコメントと違っているかも知れません。
そいでもって今気がついたのだけど、せぷちゃんのコメント文字化けしちゃってたね・・・ごめんね、気づくの遅くて。

ですので、コメントをいただいた日時も正確なものではありませんが、どうぞお許しください。

こんなおっちょこちょいですが、見捨てないでまた遊びにきてくださいまし。
コメント (6)
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「アドレナリン」

2007-07-11 00:36:49 | 映画・DVD【あ】
「最近、心に染みるようないい映画観てないな~~」とこの映画を観た後で思いました。ひどい映画です、これ(笑)。でも結構好きですけどね。
日本野鳥の会のえせ会員(←ワタシ)が数えたところ観客はわずか8人・・・。
これって7日に封切りになったばっかりだよねえ・・・。




2006年、アメリカ映画

出演:ジェイソン・ステイサム、エイミー・スマート他


殺し屋チェリオスは殴られ気を失っている間に、毒薬を注射されてしまう。
その薬を盛られたものは1時間しか生きていられないという。

毒が身体中にまわるのを遅くするにはアドレナリンを出し続けなければならない。
邪魔するものを破壊しながらチェリオスはロスの街をめちゃくちゃに動きまわり、解毒剤を求めて敵の陣地に乗り込んでいく・・・。



エロありバイオレンスあり笑いありアクションあり・・・なんでもありのこの映画、七味をどばっとぶっかけたちゃんこ鍋のような過激さとボリュームてんこ盛り。
腕や指が切り落とされたり、手のひらをミシンで縫ったり・・・と300の首チョンパや串刺しが可愛く思えてしまうシーンも、Jスンのどこか可愛くてユニークなキャラのお蔭であまり残酷さを感じさせない。←でも見ていてイタイ・・・

ノンストップムービーのお決まりで内容はナシ、心に残るものはナシ。
映画館を出たら、5分後には何を観たのか忘れてしまうような映画であります。
あ、Jスンのお尻はまぶたにしっかり残っておりますが(つるっとして結構綺麗だったのだ)。
しかし・・・何故病院でパンツまで脱いだのかはなはだ疑問。
ファンへのサービスでしょうか?


↑なんだか浅草の馬券売り場にいそうなシャツ姿・・・。
カーチェイスシーンありますけど、やっぱりトラポの方がクールでかっこいいですね。


しょうもない映画だったけど、Jスンのコメディアン(?)としての素質が垣間見れたという点を考慮して花丸をあげましょう。
今度は是非コメディ映画にも挑戦して欲しいものです。



Jスンの彼女役のエイミー・スマート・・・まさに体当たりというか身体をはった演技でした。
「バタフライ・エフェクト」の時とは全く雰囲気が違ったので、エイミー・スマートだと終わるまで気づかなかったワタシ。後でプログラムを見て彼女だと気づいたのでした。


これ、どっかのバンドの長めのプロモーションビデオ・・・と思って見れば、結構楽しめるかも?
コメント (18)
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「家の鍵」

2007-05-05 05:10:19 | 映画・DVD【あ】


2004年、イタリア作品

監督:ジャンニ・アメリオ

出演:キム・ロッシ・スチュアート、シャーロット・ランプリング他


15年前、出産で恋人を失った衝撃から、生まれてきた我が子パオロを手放してしまった父親ジャンニ。今は新しいパートナーと結婚し8カ月になる息子がいる。
そんな彼が一度も会ったことがなかった息子パオロを、ドイツのミュンヘンからベルリンのリハビリ施設に送り届けることになった。

パオロは重度の障害をもっており、杖がないと歩行できない。
障害を持つ彼を心の隅で密かに恥じ、彼を捨てた負い目、15年という空白の時間などから、どのように息子に接していいのかわからず、戸惑うジャンニ。
パオロも明るく振舞ってはいたものの、ジャンニに対して複雑な思いを抱いていた。父親は自分に対して「同情と負い目」は感じているものの、それは「真の愛情」ではないことを知っていて、寂しく思っていたのだ。

やがてジャンニはリハビリ施設で、重度の障害の娘を介護する「ニコール」という中年女性と知り合う。
ぎこちない父子の関係を見たニコールは、自分が20年間どんな思いで娘を看てきたのか、また、20年の時を経て得ることができた心の平穏をジャンニに語るのであった。

ニコールのアドバイスもあってか、パオロの世話をしているうちに、徐々にジャンニに父親としての情が芽生えてくる。
以前は恐る恐るパオロに触れていたのに、愛情と比例するかのように大胆にキスしたり抱きしめたり、まるで愛しい恋人のよう。
それに答えるかのように甘え、喜びの表情を見せるようになるパオロ。
二人の関係は一見15年の時を埋め、親子の絆を取り戻したかのように見えた。

だが突然、パオロはジャンニの前から姿をくらます。
心が通い始めていたと思っていたジャンニにとっては、これは相当なショックだった。
激しい不安と落胆をから憔悴するジャンニ。
やがてパオロは保護され、ジャンニの元に戻ってくるのだが、何故息子がこんな行動をとるのか理解できない。

多分パオロはジャンニを試したかったのだろう。
どれくらい自分を愛してくれているのか?
どれくらい心配してくれるのか?
それはジャンニに対するパオロの愛情の裏返しでもあったのだ。



終盤、ジャンニとパオロは二人で、パオロの会いたい人が住んでいるノルゥエーの街へと旅に出る。
だが結局会うことが出来ず、二人は学校の校庭にあるテーブルに向かい、土産に持ってきたケーキを食べる。
その幸せそうな二人の姿を見て、なんだか妙に悲しくなってワタシは涙ぐんでしまった。
幸せそうなのに、何故悲しいのか?
これからの二人に試練が待ち受けているんだろうなあと、ワタシはうすぼんやりと考えていたのだ。

「現実から逃げ出すか、辛いなかにも喜びのある体験をするか」というようなセリフをニコールが言う場面があった。
ワタシも寝たきりで、身体を動かすことさえできない母を看ていながら、実はすごい葛藤で胸が苦しくなる時があるのだ。
「いつまでこんな生活が続くのか?いつまで自分を犠牲にして生きねばならないのか?」という不安と不満、そして「でも一番辛いのは母なのだから。なんとか幸せだったと思えるような人生を送らせてあげたい」という気持ちが、交互にそれこそ一日に何度もやってくることもあるのだ。

帰路で「パオロ、一緒に暮らそう」とジャンニは言う。
だがこれからジャンニを待ち受けているものは、喜びより大きな苦悩かも知れないのだ。激しい葛藤に襲われる日々が続くかもしれないのだ。
ワタシが悲観的過ぎるのかもしれないが、美しい父子の愛に心をうたれながらも、この先を考えると手放しで「よかったね」とは言えないのである。
でもまあそういう道を乗り越えて、家族の絆というのはますます深まっていくものなのだろうけれど。
結構ラストのシーンのように、ピュアな心をもつパオロに逆に励まされながら、二人で色々な障害をクリアしていくのかも知れないな。

戸惑いながらも、息子と次第に心を通わせていく父親ジャンニ役のキム・ロッシ・スチュアート・・・うまいというより、演技を超えてもう「父親」そのもの。
「父親が頑張るの図」に弱いワタシは、終始うるうるしっぱなしだった。



シャーロット・ランプリングが演じるニコールの気持ち、ワタシには少しは理解できたと思う。
葛藤の日々から学んだのは穏やかな気持ちでは決してない。静かな絶望だ。
派手ではないが心に残る、あの繊細な役は彼女だからこそできたとも言えるだろう。
コメント (16)
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「悪霊喰」

2006-12-11 02:25:09 | 映画・DVD【あ】
「血生臭い映画とかホラーは苦手」と常々言ってきたワタシですが、実は好きなタイプのホラーもあるんですわ。

この映画はオカルト・スリラーというかカルト・ホラーなんですが、どんな映画でも「カルト」がつくとワタシの好きな部類に入ってしまうのですね。
しかもこの映画ではヒースが司祭役だっていうではないですか!
「神父服のヒース!?それは見たい!」
もうワタシにとってはとっても魅力的な組み合わせだったのですね。
ということで当時、嫌がる友達を連れてまっさきに観にいった映画です。



ニューヨークの司祭アレックス(ヒース・レジャー)は、同じ修道会の恩師であるドミニクがローマで急死したことを知る。ドミニクの死に疑問を抱いたアレックスはとるものもとりあえず、遺体発見現場に向かう。
そして、そこでかつてキリストが用いたとされるアラム文字を見つけ、何らかの儀式が執り行われたことを確信する。ドミニクの遺体にも謎の印が残されていた。

アレックスはドミニクの死の背景に何があったのかを調べていくうちに『罪食い』の存在を知ることになる。
『罪食い』とは、死を目前にした罪人の罪を喰らい、罪人の魂を天へと導く力を持った不老不死の人間で、カトリック教会より『異端』とされている存在であった。
ドミニクはなんらかの理由で『罪食い』に殺されたのだろうか?

さまざまな悪霊や妨害から逃れながら、アレックスはついにドミニクの死の真相を知る男を探し出す。
だがそれはアレックスの人生を暗闇へと引きずり込む幕開けであったのだ。


『L.A.コンフィデンシャル』のブライアン・ヘルゲランド監督が、『ロック・ユー!』同様ヒース・レジャーを主役に起用した異色作でございます。

しかしこの邦題の「悪霊喰」…って泣けますよねえ(涙)。
そのまま『ジ・オーダー(カトリック用語で言う“儀式”)』にしときゃよかったんじゃないかなあ。その方がカルトらしくてよろしいでしょ。

ワタシはキリスト教ってよくわからんのですが、わからんでも十分楽しめる作品。
「罪食い」について結構わかり易く描かれています。
アレックス(ヒース・レジャー)はドミニクの死に不信を抱き、調べていくうちに魔の手によって愛しい人を失ったり、宗教における腐った部分を目の当たりにしたりして、最後は結局とんでもない眼にあっちゃいます。
ぶっちゃけダークな世界で生きることを余儀なくされるんだけれど、そのダークな世界も実は神の産物だと思うのですよね。神がアレックスに与えた運命っていうか。
なんだかアレックスのその後を見てみたい気持ちになる…、不思議な余韻に浸れる映画でした。
ヒースの細やかな演技の素晴らしさに気づかされた作品。


ゴシック調の雰囲気が怪しさをかもし出していて、私好みな作品なんですけど、なんといってもヒースのストイックな感じの神父姿が素敵♪
そうそれが言いたかったのです~♪

「ロック・ユー!」には愛しのルーファスが出ていて、しかも監督やキャストが「悪霊喰」とかなりかぶっているのに、何故「悪霊喰」の方が好きかってと。。。
これ↓


「ヒースの神父姿に萌えたから」です。



それでは黒の似合う男~♪
(いい男バトン、ワタシの頭の中で続いております~♪)
 


黒と言えば、この人抜きでは語れない。ネオ、あいらぶゆ~~!!

 
黒と言えば、やはりガン=カタもはずせませんがな。Tシャツ姿もナイスなのだ♪

 この人は素晴らしい被写体だと、どの写真を見ても思うのよね


彼に似合うような、似合わないような…。でも素敵♪

  
初めてこの人達の写真を見た時、えらいうろたえました…。
いやん、そんなに見つめちゃ…。


もはや黒だろうが、裸だろうが、あなたにかなう人はおりませんってば


ああ、犬になりたい…。この際、椅子でもいいっす。なんなら床でも…。


………寝起き?


ちょっとずるっこ。黒じゃないけど、あまりの可愛さに載せたい…♪
ああ、こんなカワユイ時代もあったのね…。


最後はヒューで決めてみました。


はて?ワタシは何の話をしていたんだっけ?
ああそう「悪霊喰」だよ。
「悪霊喰」とは程遠い終わり方だね(ちょっと悠雅さんの病気がうつりました…)。
黒が似合うって言うより、結局好きな男を載せているだけのワタシなのでした…。
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「王は踊る」

2006-10-08 21:37:56 | 映画・DVD【あ】
やきそばさんのサイトの「ギヨーム・カネ特集 その2」を読んで、ギヨーム・カネより、ブノワ・マジメルの「王は踊る」に興味を抱いたわたくし。
その時から「いつか観ようっと♪」と思っておりました~。
そして本日、鑑賞の運びとなりました~。


「王は踊る」
2000年/ベルギー、フランス、ドイツ合作
出演/ブノワ・マジメル、ボリス・テラル、チェッキー・カリョ他



母親や官僚達に政治の実権を握られていた若きフランス国王ルイ14世は、孤独感を払拭するがごとく芸術方面にのめり込んでいた。
その王に仕える宮廷音楽家リュリ。
彼は孤独感を漂わせる美しい王を狂おしいほど愛し、彼のために実に3000もの曲を書き続けた。

このリュリという男はバイセクシャルで、妻子がありながらも若い男性や女性と関係をもつという乱れた性生活を送っていた。だが彼が本当に心から愛しているのは、手の届くことのないフランス国王ただ一人。
妻が苦しみながら逆子を出産しようとしている時、彼は肺炎をおこし死にかけている王のもとへ走る。そして王のもとで彼の好きな音楽を奏で続けるのだ。
まあ「全てをなげうってもいいと思えるほどの深い愛情」といえないこともないが、妻にしてみれば、これほど残酷な仕打ちはないだろう。
「リバティーン」の時も思ったけど、ホントに男って勝手な生き物だわ(だから女は惚れるんだけどさ。。。)!!

リュリは深い友情で結ばれていた劇作家モリエールを蹴落としてまでも、王の寵愛をうけようとする。そして王の前で歌詞がフランス語の「オペラ」を上演する。
王を褒め讃えているこの歌詞が、実は王へのほとばしるほどの思い、愛の告白のように聞こえたのは私だけではあるまい。


ここからは私の勝手な想像。
王はその時、リュリの思いが単なる友情や崇拝でないことを悟り、激しいショックを受ける。なぜなら「私に友はいない」と言ったルイであったが、実は密かにリュリには友情を感じていたからだ。
だからこそ裏切られたような気持ちになったに違いない。
そして王は「芸術=リュリ」に対して「決別」を決意する。国事を司ること、すなわち真の国王となることを決意するのだ。


手の届かないものだからこそ、忘れることができず、余計に欲してしまうものなんだよね~人間って。
そういう意味ではリュリに哀れを感じたけど、リュリの妻マドレーヌが一番可哀想だったような気がした。まああんな男に惚れちゃったのがイケナイんですけどさ。


「愛」という狂気にとらわれ、死ぬまで王を愛し続けたリュリ役のボリス・テラルが熱演というか怪演しとります。あの射るような目に、隠すことのできない激しい思いが現れていてまさにリュリ役にぴったりだったと思う。
ルイ14世役のブノワ・マジメルは、ちょっとした表情やしぐさに「うまさ」を感じさせた。
年を重ねるにつれて、段々王らしくなっていく過程が、見ていて面白い。
ダンスは私が思っていたものとは違ったが、単純でありながらも力強く、そこはかとなく荘厳な感じが漂っていて、見るものを圧倒させる素晴らしい踊りだった。
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「イヴの総て」

2006-10-02 05:52:55 | 映画・DVD【あ】


久々にDVDを見れる時間がとれたので、大好きなベティ・デイヴィスの出ているこの映画を選んでみました。1950年アメリカ作品。


女優となって日も浅いイヴ・ハリントン(アン・バクスター)は、アメリカ演劇界最高の栄誉であるサラ・シドンズ賞を、今まさに手にしようとしていた。彼女の謙虚で美しい姿に、人々は惜しみなく拍手をおくったが、彼女の本当の姿を知る人達は、冷ややかな目でその受賞を見つめていた。


8ヶ月前、劇作家ロイドの妻カレンは、毎晩のように劇場の楽屋口の前で佇むイヴに深く同情し、大女優のマーゴ・チャニング(ベティ・デイビス)に引き合わせた。
イヴの身の上話を聞き哀れに思ったマーゴは、イヴを住み込みの秘書として雇い入れる。やがてそれが仇となってかえってくるとは知る由もなく……。


いや~~見ごたえありましたね~~、ぐいぐい引き込まれましたね~~。
このタイトル「イヴの総て」ですけど、「イヴ」ではなく「マーゴ・チャニング」の映画ですね。
これはマーゴを演じるベティ・デイヴィスが素晴らしい!!の一言につきます(でも何故だか沢村貞子に見えてしょうがなかった)。
ベティ・デイヴィスが人気・実力とも兼ね備えた、ちょっと盛りの過ぎたわがままな大女優の役を、そらーもー余裕さえ感じられる圧倒的な演技で見せ付けてくれます(これは演じているというより、地に近いのかもしれませんね)。
いくら「若くて綺麗」なアン・バクスターと言えども、ベティ・デイヴィスの貫禄と存在感にはかないませんわ。
というか、今、こういう本物を感じさせる、存在感のある女優っていないよな~~。


さてアン・バクスター演じる「イヴ」(何故だか若い頃の江利チエミに見えてしょうがなかった)。
私は初めから「なんとなく鼻につくやつだな。好かんやっちゃなー」と思ってましたよ。
「総てにおいて完璧で、万人に好かれるような人間は疑え」というのが私の持論なので(笑)。

まあイヴは鼻につく女性だったけれど、誰でも野望や自分の夢のために、人を踏み台にしたり、利用したり、小さな嘘をついたりってあると思うんですよ。そういう意味でイヴは完全な「悪女」とは思えない。
ここに出てくる人たちは多かれ少なかれ「うしろめたい」思いを抱えていた訳で、むしろ誰でもイヴのようになる可能性があるということが、怖いなと思いましたね。


その「可能性」がラストのシーンで見られます。
受賞したイヴがホテルの部屋へ戻ると、自分のファンだという女子高生がちゃっかりベッドで寝ている。イヴと話がしたくてこっそり忍び込んだのだが、待っている間に眠り込んでしまったというその女子高生が、イヴの目を盗んで鏡に向かってイヴの衣装を着るシーンは、第二のイヴを思わせて印象的。
「因果応報」というのか「はやばやと世代交代」というのか……(笑)。
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「X-MEN ファイナル ディシジョン」

2006-09-09 21:34:08 | 映画・DVD【あ】
  

試写会…今までになく頑張って沢山申し込んだのに、一個も当たらなかった…。
なんということよ(涙)。
ということで、初日の本日、張り切って見に行ってきました(でもすごいすいてました…。人気ないのか?)。
「期待しすぎちゃいかん!」と思いながらも、ヒューが見れる嬉しさと、はやる気持を押さえることはできませんでしたわ~~!!


遺伝子の突然変異で超人的パワーを得たミュータントたち。今回は天才科学者がミュータントを人間に変えるという新薬「キュア」を開発したことから、彼らが「人間になるか、ミュータントのままでいるか」という迫真の葛藤と究極の選択をせまられることになる。そこに、ミュータントたちと人間たちの思惑も絡み、最終的な争いへと突き進むことになる…。


いや~期待していただけのことはありました~。というか期待以上でした。
ブライアン・シンガーじゃあなくなったら、どうなるのかな?とは思っていたのですが…ブレット・ラトナー監督、いいじゃありませんか(と思ったらdimの大好きな『レッド・ドラゴン』の監督さんだったのですね)!!
前2作に比べて、ちょっと手を広げすぎて、一人一人を深く掘り下げられていない感はぬぐえないですけど、それを差し引いてもかなりの出来栄えだと思います。


今回は、あらゆるものとのバトル…戦いでしたね(いつもか)。
同じミュータントでありながらも、思想の違いから戦わざるをえない彼等。
それから己の気持との戦い。愛情や友情を選ぶか、自分が正しいと思った道を選ぶか。
また普通の人間というか人類との戦いもあるわけです。
それぞれ見ごたえりましたわ。やっぱり「種の存続」みたいのがかかっているわけですから、なんというか「スーパーマン」にはなかった緊迫感というか、危機感みたいのがひしひしと伝わってきました。




他のXーMENたち以上に、ウルヴァリンには今までにない試練が待ち受けていました。
彼はそのさまざまな試練によって、少し大人になります。

ヒュー…やっぱりかっこよかったですねえ…。ちょっとおっさんになったけど(爆)。


それから涙ぐんでしまうような、実に悲しい別れも沢山ありました。
袂別しても、やっぱりプロフェッサーとマグニートーは不思議な絆で繋がっていたというのにも、じ~んときましたね。
そのマグニートーが鉄橋を破壊するシーンは迫力があって、かなり見ごたえがありますぞ。



でもこの姿にはやっぱり笑ってしまうdimであります。


サイクロップス役のジェームズ・マーズデンとローグ役のアンナ・パキンは全くいいところなしでした。
ローグはただの焼きもちやきにしか見えなかった。それに若さが全く感じられなかったなあ。


この映画は是非是非映画館まで足を運んで観ていただきたいです。そしてエンドクレジットが終っても席を立たないでくださいね。

続編があると思わせるラストもファンにとっては嬉しい限りでありました。



帰りにプログラムを買おうと思って売店に行ったら「X-MEN プログラム コレクション」なるものが売っておりました。
今までの「X-MEN」のプログラムがセットになっているだけのものなんですけどね…。以前のは持っているから別に買わなくてもよかったのに「セット」とか「コレクション」という言葉に弱いdimは思わず買ってしまったのでした…(汗)。
う~~ん、商売上手……。
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「イルマーレ」の試写会に行ってきました

2006-08-30 00:39:41 | 映画・DVD【あ】


これ、同名の韓国映画のリメイクです。
2004年と2006年を結ぶ不思議な郵便箱で文通を始めたケイト(サンドラ・ブロック)とアレックス(キアヌ・リーヴス)が、実際には会えない互いへの恋心を募らせていくというお話。

韓国の映画で「リメンバー・ミー」というのがあって、あれも20年の時差がある二人が無線の会話でつながりあうという話だったけど、韓国では「時空をこえる話」ってわりとポビュラーなのかしらん?よくわからないけど。
話としては悪くないと思うんですけどね。2年という隔たりがありながらも愛し合う二人は果たしてめぐりあえるのか?すごく気になるんですけどね。
でも何かが足りないのよねえ(キアヌの演技力か?)…。
何がいけないのかしら(キアヌの内股走りか?)…。
料理で言えば、好きな素材を使ってレシピのとおりに料理をしたはずなのに、なんだかおかしい。火加減がちょっと違っていたのか、それとも素材が痛んでいたのかって感じで微妙に「惜しい」感じなのですよ。

愛し合う二人よりも、アレックスと父親(クリストファー・プラマー)の確執の方にじんときたりして(やはり父子ものにヨワイわたし……)。
アレックスが父親の残した写真集(自伝?)を見て涙ぐむ場面では、ちょっとうるうるしてしまいましたもん。
サンディも今回は鼻をフガフガならすような役ではなくて、まあ頑張っていたとは思うんですけどねえ…。なんだかちょっぴり消化不良気味。
脇役の犬のジャックが一番名演だったかもしれません。

でも私の大好きなサンディとキアヌの映画ですから、もう一度、今度はちゃんと映画館で見てきます
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「アイデンティティー」

2006-08-27 01:42:02 | 映画・DVD【あ】


豪雨の夜、道路が寸断され行き場を失った人々が、寂れたモーテルに駆け込んでくる。モーテルの管理人によって男女10人の客に部屋が割り振られるが、やがて一人また一人と何者かに殺されていく。ふとしたことから彼らは、モーテルにいる全員にとある共通点があることに気づく。
その頃、別の場所では判事立会いのもとで、死刑因の再審理が始まろうとしていた。


猟奇殺人とくれば「13日の金曜日」や「ラストサマー」、モーテルとくれば「サイコ」や「シャイニング」なんかを思い出すけれど、これはそれらのどの作品とも一味違った作品でした。

前半は「閉ざされた空間」での連続殺人事件という、使い古しの新鮮味がない設定であるにもかかわらず、スリリングで常に緊張感が感じられ、犯人も誰なのか全く予想がつかず、一瞬たりとも気が抜けませんでした。

そして後半では絶対に死なないと思っていたジョン・キューザックが、いとも簡単に死んでしまってビックリ仰天。

 

「えええーーーっ!!主人公(だと思っていた)のジョン・キューザックが死んじゃったら、これからどうなるんじゃー!!」と思っていたら、ほどなく併行して描かれていた死刑因の物語と結びつき、ひとつに収束されて「そういうことだったのね……」と、やっと全ての謎がとけたのでありました。

よく考えれば、色々なところに伏線がはられていたなと気づくのですが、これが巧みに張られていて見ている途中では全くわからなかったのでした。
さすが、ジェームズ・マンゴールド監督の手腕というべきか、脚本の上手さと言うべきか。

で、物語はここで終わらないのです。この先があるのです。
ラストでまた「ひっくりかえっちゃう」ような予測不可能なエンディングが……。
普通の「のり弁」だと思って食べていたら、ご飯の間にものりが敷いてあった!!というくらいのオドロキでございました(たとえがセコイ?)。

登場人物の個性が際立つような描き方が抜群に巧いし、地味めなキャスティングによって、かえってストーリーが生きてきたような気がしましたね。
いろんな意味で「裏切られる」快感を味わえるこの映画、かなり秀逸な作品だと思います。
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「エミリー・ローズ」

2006-08-10 11:39:06 | 映画・DVD【あ】


エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)という女子大生が、悪魔祓いの儀式後に謎の死をとげる。
それにより、ムーア神父(トム・ウィルキンソン)が、過失致死罪で起訴された。
検事側は「悪魔が取り憑いたと信じた神父が、精神を病んでいた彼女に薬も食事も与えなかったことが直接の死因」だと、法廷で主張する。
被告の弁護を担当することになった女性弁護士エリン・ブルナー(ローラ・リニー)は、ムーア神父の人柄を知るにつれ、彼の潔白を心から信じるようになっていた。そして、神父と共に、法廷で『悪魔の存在』を証明していくことを決心するが…。


うへええええええ~~~~~。
これ、むっちゃくっちゃ怖かったです~~~~!!

別に首が360度まわって「ケケケ」と笑ったり、悪魔が姿をあらわすわけでないのですが、暗い廊下で物音がしたり、ドアがひとりでに「ギギギギ……」と開くだけで、さぶいぼくんいらっしゃい状態
むちゃくちゃ心臓に悪かったっす……。




悪魔に憑依されるということで「エクソシスト」にちょっと似ている部分もありますが、でもこれは実話をもとにした話なんですよね。
実際に裁判が行われた訳で、鳥肌もんのホラー(というかオカルトになるのか?)でありながら、法廷サスペンスのスリルも味わえ、ラストはエミリー・ローズの残した手紙で感動するという、単なるホラーとは一線を画した作品となっておりました。
『悪魔の存在が正式に認められた、衝撃の真実』とか、どこかに書かれていましたが、結果的には裁判で「悪魔が存在する」ということが、証明された訳ではありません。あくまでも「可能性」にとどまっています。
でも、全米で初登場No.1を獲得し、ヨーロッパでも大ヒットを記録し、世界中で『悪魔の存在』をめぐる大論争を巻き起こしたというのですから、「霊界」とか「悪魔」というものを考察するきっかけにはなったのでしょうね。


この映画でいう「悪魔」というのは「悪霊」に近いものなのだと思います。もしかして外国では「悪魔」も「悪霊」も一緒なのかな?
自分はそのへんがよくわかりませんでした。
でも「悪霊祓い」なら日本でもありますよね。だからと言って日本で「悪霊のせいで●●が死んだ」と裁判で訴えても相手にされる訳ないでしょうけど。


初めはごくごく普通の女の子だったエミリーが、午前3時の大学の寮内で悪魔が憑依してから、身体が変な風に折り曲がって、吼えるように叫んだり、顔まで獣のようになったり…と徐々に変貌を遂げていくのですが、このエミリー役のジェニファー・カーペンターが「本当に何かが憑依しているのでは!?」と思えるような迫真の演技を見せてくれます。
この役を彼女以外の人がやったら、こんなに怖くなかったかもねえ。
 


それからローラ・リニーが驚くほど綺麗でしたね。
「ラブ・アクチュアリー」や「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」では別段なんとも思わなかったのですが、美人とは呼べないけれどとっても魅力的で実力のある女優さんなのですねー。

お目当てのコーム・フィオレは彼の髪の毛のように「ちょろっと」しか出てませんでした(涙)。
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